フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

有明の錦織君

2014年10月06日 | テニス
 楽天ジャパンオープンで、錦織くんが今季4回目のツアー優勝を果たしました!



 優勝が決まった後、錦織くんの目から止めどなく涙が溢れ出していて、この大会がどれほど体力的にも、精神的にも困難だったかを知りました。USオープンの準優勝からマレーシアオープンでの優勝、そして休む間もなくジャパンオープンに入っていて、錦織くんの身体は悲鳴を上げていたようです。元々痛みを抱えていた臀部が、試合を重ねるごとに悪化していたようで、治療しながらプレーしていました。
 身体的なこともさることながら、精神的にも相当きつかったと思います。USオープンでの完璧なプレーが、残像となって逆に錦織くんにプレッシャーをかけていたのかもしれない。連戦が続けば疲労もするし、追いつくはずのボールに追いつかなかったり、入るはずのショットが入らなかったり、そういう自分のプレーに苦しんでるようにも見えました。まさに自分との戦い。でもそれに打ち勝たないと、ナンバー1にはなれないんですね。。



 こんな風に錦織くんが泣くのを初めて見ましたねぇ。ナダルやフェデラーも優勝してよく泣いているシーンを見ますが、何百回と優勝している彼らが、初めて優勝したみたいに泣きじゃくるほど『ナンバー1』であることが、もの凄い重圧で身体的にも過酷なんだと思い知った気がします。錦織くんが本当に『ナンバー1』になろうと思ったら、この日の苦しみの何十倍もの苦しみを味わうことになる思うと、ちょっとだけかわいそうになります。

ニューヨークの錦織君

2014年09月09日 | テニス
 錦織君の最初の冒険が終わりました。



 全米オープンテニス、決勝戦の相手チリッチとの身長差は20cm。なんですが、腕の長さまで入れれば(ラケットまで含めたリーチの差は)30cm以上あったのではないでしょうか。
 最近のテニスプレーヤーは、とにかくデカイのです。アンディ・マレー(190cm)、ラオニッチ(196cm)、デルポトロ(198cm)、そしてチリッチ(198cm)…そのうえ彼らの体重は90kg前後。(錦織君は68kg)はるか真上から叩きつけられた重いボールを、ただ返球するのでは絶対に勝てません。返すのもやっとなボールを、ライン際にコントロールして落とすという、とんでもない荒技を錦織君はやらなければならないのです。だもんで、昔はビッグサーバーに弱かった…体格で完全に不利ですもんね。
 錦織君がどんなに努力家でも、今から身長を伸ばすのはムリ。。とにかくどんなボールも食らいついて返すことを徹底し、リターン力を上げていった結果、現在、錦織君は世界トップクラスのリターナーと呼ばれるようになったワケです。このリターン力が上がってから、ぐんぐんとランキングも伸びていきました。
 そして2014年5月、ついに世界のトップ10入りを果たします。(この試合の後はランキング8位に!)これは本当に凄いことなんです。テニス選手が巨人化してから「今後小柄な選手はトップに行けないだろう」と言われてきたのを、今、錦織君が打ち破ろうとしています。



 これからいったいどんな魔法を使って彼らを倒して行くんでしょうね。とても楽しみです。


【余談】なんとなくコレを ↓ 思い出した。


全豪オープンに首ったけ

2013年01月19日 | テニス
 今週から始まった全豪オープンテニスですが、もちろんカブリつきで見てます!錦織くんはもう勝ってあたりまえの選手になってしまいました~。今季の目標はトップ10入りだそうですが、プレー自体はすでにトップ10選手のそれとなんら変わりないです。伊達公子や森田あゆみちゃんも素晴らしいテニスで3回戦まで進みました!今日負けてしまったけど凄いです。
 んで、女子テニス界の美人選手と言えば、シャラポア ↓ ですね。



あとイバノビッチ ↓ とか、



その他いろいろいらっしゃいますが、今大会、私の一番のお気に入りは、ローラ・ロブソンちゃん ↓ です。



顔はまだまだあどけない18歳ですが、この子のプレーが、最高に美しい!こんなにも美しいプレーをする女子選手は、いままで見たことがない!ってくらい素晴らしいです。もし見る機会があったら、チェックしてみてください。「美しさ」とは顔に限ったことではありません!全豪は敗退してしまったけど、今後もロブソンちゃんを追っかけていきます(笑)

メルボルンの錦織君 -その3-

2012年01月28日 | テニス
 ツォンガとの接戦を制し、ベスト8に進んだ錦織くんでしたが、世界ランク4位のマレーにはストレートで負けてしまいました。ツォンガは世界ランク6位なので、もうちょっとがんばればマレーにだって!と思った方もいたかもしれません。んが、今の男子シングルスは4強の時代になっていて、4位のマレーと5位以下の選手とはポイント数がかなり違うのです。現時点で1位のジョコビッチが頭1つ抜けていて、その後をナダル、フェデラー、マレーが追っている状況。正直このトップ4と今の錦織くんの差はまだまだ大きい。でもこれは実力の差ではなく、経験の差だと思います。その証拠に、2011年無類の強さを見せていたジョコビッチに、錦織くんは勝っているのです。
 経験の差とは、グランドスラムを勝ち進む術をどれだけ多く持ってるか、ということで、トップ4の選手は、決勝の日がピークになるようにコンディション調整をしていて(そのため初戦などはちょっとグダった展開になることもある)勝ち進むにつれ、コンディションが上がっていきます。では錦織くんはどうだったか?ベスト8に行くまでにフルセットマッチを2回もやってますね。マレーの総試合時間は7時間ちょっとで、錦織くんは11時間を超えていて、2人の間には1試合以上分の体力差があったのです。(+ミックスダブルスも2回戦っている)
 万全のコンディションで戦ってやっと勝てるかもしれない相手なのに、すでに大きなハンデを背負っていた時点で、勝負は決まっていたのかもしれません。でもこの経験が次に繋がります!錦織くん、とっても楽しかった!本当にありがとう!


ミックスダブルスの錦織君

2012年01月22日 | テニス
 ミックスダブルスという種目があることすら知らなかったんですが(苦笑)男女ペアのダブルス戦に、ナント!錦織圭&伊達公子ペアという夢の組み合わせが、グランドスラムの大会で実現しました!伊達選手はダブルスでもエントリーを常にしてますが、確か錦織君の方は最近エントリーし出したんじゃないかと思います。ダブルスを経験することで、ネット際に強くなったりするらしい。(←不確か)で、2人ともミックスダブルスは初体験だったようなんですが、めっっっっちゃ強かったです(笑)コレ最強かもしんない。
 伊達選手が男前なプレーヤーだから、錦織君もやりやすかったのかもしれませんね。とにかく終始ニコニコしてて、とっても楽しそうでした。(相手のチームも)戦いとしてはエキシビション的な感覚なのかなぁ~。でも優勝すればタイトルになるワケですからね。
 1回戦をラクラク勝利した夢の錦織・伊達ペアなんですが、錦織君はシングルスの方でも勝ち残っているので、状況次第では(シングルスを勝ち続けるなら)2回戦以降は棄権の可能性もあるようです。まぁ、シングルスの方が大事だからしょうがない。1試合だけでも観れてラッキーだったと思うことにします。



 明日の朝は、世界ランク6位のツォンガ(フランス・26歳)戦です!がんばって~!!

メルボルンの錦織君 -その2-

2012年01月19日 | テニス
 負けると思いました…それっくらいまったくリズムに乗れてなかった錦織君。。元来スロースターターなので、第1セットを落とすことはままあるんです。でも2セットめからギアが入ってきっちり勝ってきてたんですが、2セットめに入ってもまったく調子が上がらない。上がらないどころか、逆に崩れていく一方…。他の大会だったら2セットダウンでストレート負けですが、グランドスラムは5セットマッチ。これが功を奏しましたね。3セットめは本来の調子に戻らないながらも、ペースを変えてなんとか勝ちきると、流れは一気に錦織君へ。4セットめ、5セットめは共に6-1で圧勝しました。2セットめが終わった時点で、地元オーストラリアの応援団はエブデンがこの後負けるとは、夢にも思っていなかったでしょう。テニスって怖いですね~。1つのポイントをきっかけに、形勢逆転するんですから。



 錦織君はオーストラリアでも人気者でした。次戦は世界ランク39位のジュリアン・ベネトー(フランス/30歳)。しっかり休んでまたがんばっておくんなまし!

メルボルンの錦織君

2012年01月18日 | テニス
 テニスのシーズンが始まりました。グランドスラムの1つ「全豪オープンテニス」が月曜日から行われてます。今回錦織君は、グランドスラムで初めてのシード権を獲得!(スゴイ!)1回戦は107位のステファン・ロベール(フランス/31歳)で、順位的にはかなり下の相手。といっても100位台の選手はみんな上手いし、31歳ということは経験値も高いだろうし、順位の差だけでは分からない相性もあるので、そんなに楽観視は出来ません。ただ、この大会の前のエキシビション戦では、錦織君はツォンガやロディックと戦って、その2人に勝ってます。コンディションはかなりよさげ。ということで、ちょっと期待して観ました。
 錦織君の現ランクは26位なんですが、もうですね、上位選手の風格が出てきましたよ。試合の流れを読めるというか、まったく慌てないというか、1年前だったらバタバタして自分から崩れてしまうところを、今はじっくりかまえて自分のポイントにすることが出来てます。めっちゃ安心して観れましたね~。
 といっても2ndセットは、相手の粘りのプレーとサーブが決まるようになり、先にブレイクされてしまうんですが、結果的にはタイブレークまでもつれるも、追いすがる相手をしっかり退けて2セットアップ。3rdセットは多少疲れを見せるものの、6-0で獲ってこの試合に勝利しました。貫禄勝ちといってもいいんじゃないでしょうか~。嬉しいわ~。



 次戦は世界ランク94位のマシュー・エブデン(オーストラリア/24歳)。地元選手はやりづらいでしょうね。それでも、この試合と同じように冷静な試合運びが出来ればモーマンタイ!がんばれ!

バーゼルの錦織君

2011年11月07日 | テニス
 夢のような週末が終わりました。ホークスが8年かかってやっと鬼門のCSを突破!したこともなんですが、ホークスの最終目標はCS突破ではなく『日本一』ですからね、大喜びするのはまだ後にとっておきます。んで、先週末の大きな出来事とは、錦織君のことです!
 いんや~ビビリましたね~、現世界ナンバーワンのジョコビッチに勝ったときは!! 第1セット終了時はまさか勝てるとは思わなかった(苦笑)それっくらい何もさせてもらえなかったんですが、第2セットで錦織君が粘りだし、なおかつ深いところにショットが決まるようになってからは、ジョコビッチの方にミスが増えていきました。実力的な差はまだまだあるけど、振り回されながらも錦織くんが食らいついていった粘り勝ちでしたね。本当に、勝てるとは思わなかった(苦笑)
 そして、ジョコビッチに勝ったことでついに! 錦織君が憧れてやまないフェデラーとの初対戦となりました。しかも決勝という最高の舞台で! 十代のころフェデラーの練習相手をしていたらしく、メールをやりとりする仲のようなんですが、試合で戦ったことは一度もなかったんですね。錦織君いわく、練習のフェデラーはのらりくらりしていてつかみ所がなかったそうです。それで「本気のフェデラーと戦いたい」と強く思うようになったのかもしれません。
 そしてやっとその日が来ました。本気のフェデラーとの対戦。しかも場所はフェデラーの地元スイスのバーゼル。この舞台、しかも決勝戦、初めての本気のフェデラー。も~う、私が緊張しましたよ!(爆)第1セットは手も足も出せずに終わるんじゃないかと思ってたんですが、そのとおりになりました(苦笑)それでもいいのです。そんなのは分かりきったことなのです。フェデラーと初めて当たって対応出来る選手なんかおらんっちゅうねん! 問題は第2セットめ。ジョコビッチ戦と同じように粘れれば、まだ分からない。
 錦織君は粘りましたよ。やれること、考えられることは全てやりました。やったけど、強かった~、フェデラ~。おそらくフェデラーも分かってたんでしょう。ちょっとでも隙を見せたらひっくり返されると。ジョコビッチがまさにそうだった。その教訓を生かして完璧なテニスをしてました。凄かったな~。
 こんな凄いフェデラーと対戦出来たことは、今後の錦織君のテニスの財産になることでしょう。この経験が『トップ10』に近づけてくれると思います!(現在24位です!)



コレ ↑ 合成じゃないんですよ~。こんな日が来ちゃったんですね~(感涙)

マイアミの錦織君

2011年03月28日 | テニス
 先日行われたソニー・エリクソン・オープンテニス「ナダル vs 錦織君」を遅ればせながら観ました。結果は6-4、6-4でナダルの順当勝ちですが、もの凄くシビレるいい試合だった。
 最近の錦織君は安定したテニスをしていて、それはいい事なんだけど、個人的にはツマらないなぁと感じていました。無難なテニスというか、錦織君らしいトリッキーさが影をひそめてしまってた。で、今回のナダル戦も正直期待していなかった。ところが、ですよ。相手がナダルとなると、プレーは激変しましたね。無難なテニスで勝てるような相手じゃない!ナダル相手にガンガン攻めてましたよ~。その分ミスも多かったけど(苦笑)でもとってもおもしろかった!いい試合をありがとう錦織君!ありがとうナダル!



錦織君は胸に喪章をつけてプレーしてました。勝ちたかっただろうな。でも勝てる日が必ずくるよ!

全米オープンの錦織君

2010年09月04日 | テニス
 初戦を対戦相手の棄権というカタチで1時間30分で終えた錦織君でしたが、2回戦のマリン・チリッチとは、灼熱のコートで5時間に及ぶ死闘を繰り広げることとなりました。
 マリン・チリッチは世界ランク13位、21歳のセルビア人。198cmという長身から角度のついたサーブやショットを豪快に放ちます。背が高いということは当然リーチも長く、届かないであろうところに撃ち込んでも届いちゃったりする。ズルイ。
 で、錦織君(20歳/178cm)の世界ランクはただいま147位。ランキングだけで言えば格下です。でもこの順位は昨年ケガで1年間リハビリしていたからで、フツーに戦えば50位前後の選手なら錦織君が余裕で勝ちます!んが、今回は13位(最高ランク9位)の選手。しかも苦手な長身。さすがにムリ。ならば錦織君らしいテニスでパァ~ッと散ってほしいと思いながら観てました。
 立ち上がり、チリッチのミスでいきなり錦織君がブレークします。サーブもショットもあらぬ方向に飛んでいくチリッチ。このままグダグダなら錦織君が勝てる!と淡い期待を覚えたのもつかの間、錦織君もお付き合いするようにミスが続く。試合はお互いミスの応酬で意外な接戦へと突入します。
 スコアは接戦でも、スーパープレーの一進一退ではなく、ミスによる展開なので正直試合内容はおもしろいものではなかった。でもそれはコート内の気温が40℃というとんでもない状況がそうさせてたワケで、第5セットに入ると足は痙攣し、インジュリータイムをとりながら、それでも戦う2人。
 ただ、その過酷な状況が逆に錦織君のプレーをシャープにさせます。4セットめのタイブレークから5セットめの錦織君は凄かったですよ。足の痙攣がヘンな力みを取ってくれたようで、それまでミスしていたショットがコースを突きだします。立ちくらみで膝をかかえるシーンもありながら素晴らしいショットを放つんですから、終盤は見応え十分でしたね。結果、錦織君のねばり勝ちでした。とにかく勝利オメデトウ!
 3回戦は土曜日(今夜)。体力は戻ってるだろうか。。