フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

カイロの紫のバラ

2006年07月31日 | ハリウッド映画
監督:ウディ・アレン
主演:ミア・ファロー
   ジェフ・ダニエルズ
   ダニー・アイエロ
  
 ナント!ウディ・アレンの映画をまったく見た事がなかった!(自分でもビックリ)たぶん、顔が好みじゃなかったんでしょうね。。でもこの「カイロの紫のバラ」はとっても評判がよくって、いつか見たいとは思っていたんですよ。と言うことで、『初ウディ』はなかなかよかったです。
 30年代、不況のアメリカ。夫は職を失い、妻はウエイトレスをして生活を支えている。そんな妻の唯一の楽しみは映画。ヒマを見つけては映画館に通いつめてるんですが、この時代のチケット代って、いくらなんでしょうね?生活に余裕のない主婦が通えるってことは、そーとー安い気がする…(現代は高すぎ!)
 話はそれましたが、そんなある日。突然、映画の登場人物がスクリーンから飛び出てきたのです。しかも、この主婦と恋に落ちる。家では夫から暴力を受け、職場ではミスをしてクビになる、そんな主婦が、映画のなかの素敵な男性から『愛』を告白されるのです。あまりに荒唐無稽な展開に最初はついていけなかったんですが、慣れてくると、なんともせつないい~い話なんですよ。
 これは『映画ってこういうことだよね』というお話。映画を見てる間は、誰もが主人公であり、ヒロインになれる。そんな夢のひとときを、現実でほんの少し味わった、主婦のお話です。(2時間ユメを見たら、現実に戻る。そしてまたユメを見る。☆☆☆☆☆☆☆☆)

失踪

2006年07月30日 | ハリウッド映画
監督:ジョルジュ・シュルイツァー
主演:キーファー・サザーランド
   ジェフ・ブリッジス
   ナンシー・トラヴィス
 
 この展開は想像がつかなかった。。まさか、そんなことに…。
 とにもかくにも、私のなかの『香港ブーム』がやっと下火になってきて、そーするとまたもや『サスペンス』熱が再発。ナンダカンダで一周したカンジなんですが、一番見たかったのは「ザ・バニシング-消失-」というオランダの傑作サイコ・ムービー。んが、近所のレンタルビデオ屋には置いてなかった。。見れないとなるとさらに興味は倍増。そこで「失踪」を借りました。実はコレ、同じ監督のハリウッド・リメイク版です。オリジナルと構成が同じかどうかは分からないんですが、久々にゾゾォ~ッとしましたね。いや、こんな展開初めてです。
 旅行中に立ち寄ったドライブインで、突然、彼女が姿を消す。残された彼は、3年間ずっと彼女の消息を探し続けていたが、それは彼女が『生きている』と信じてたからではなく、あの時何が起こったのか、そして彼女はどうなってしまったのかが、ただただ知りたくて探し続けていた。そんなある日、突然、犯人から連絡が入る―。あ~~~ぁ、もうこの先は見てください!!
 実は『犯人』は最初っから分かってます。(なので犯人当てサスペンスではありません)でも、その犯行と彼女がどうなったかは分からない。見てるコッチも彼と一緒に、その恐ろしい迷宮に入り込むのです。このハリウッド・リメイク版を見て、さらにオリジナル版が見たくなってしまいました…。(究極の選択です。☆☆☆☆☆☆☆☆)

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

2006年07月28日 | ハリウッド映画
監督:ゴア・ヴァービンスキー
主演:ジョニー・デップ
   オーランド・ブルーム
   キーラ・ナイトレイ
 
 今年もまたTCCに掲載される凄腕コピーライターY嬢と、フランス帰り(つっても2週間前)のスタイリストO嬢とで、ジョニー・デップを見に行きました。3人で映画に行くのは、同じくジョニデの「チャーリーとチョコレート工場」以来。ナゼゆえ女子は『ジョニデ』が好きなんでしょうねぇ。
 時間帯がよかったのか、意外と空いていて、逆にクーラー効き過ぎでちょっと寒いくらいのなか鑑賞。まさしくディズニーランドの「カリブの海賊」に入った気分になれる映画でした。相変わらずジョニデのハジけっぷりはサイコーだし、キーラもおてんば令嬢を喜々として熱演。マジメな二枚目オーランド・ブルームだけがちょっと損な役回り。金髪サラサラヘアだったら、立ってるだけで輝けるんですけどねぇ。
 さて内容ですが、そんなのはあってないようなモノなので、はぶきます。とりあえず「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の続編なので、そっちを先に見とかないといけません。(前回の説明は一切ナシ)そして今回は『2』であり、次に『3』がきます(続編は来年の5月公開予定)。一応『さらば、ジャック・スパロウ』で終わってるけど、ディズニーランドは夢の国、まぁるく収めてくれるでしょう。(『1』よりもオモシロクなってマス。☆☆☆☆☆☆☆☆)

シリアナ

2006年07月27日 | ハリウッド映画
監督:スティーブン・ギャガン
主演:ジョージ・クルーニー
   マット・デイモン
   ジェフリー・ライト

 ム、ムズカシイ…。さっぱり分からなかったのでイロイロ調べてみると、私みたいなおバカさんが、安易に見る映画なんかじゃございませんでした。。反省…。
 まず、タイトルの「シリアナ」の意味が分かるかどうかが、判断基準のようです。分かってる人は、ぜひ見てください。分からない人は、たぶん見てもよく理解できないと思われます。(人によるかもしれませんが)
 内容は、簡単に言うと『石油』をめぐる陰謀です。アメリカが石油欲しさにCIAを使って、言う事を聞かないアラブ王子の暗殺を企て、もう一方では、アメリカの高性能爆弾を手に入れたテロリストが、攻撃の機会をうかがっている―。ドキュメンタリータッチのストーリーは、主要な登場人物(CIAのボブ、弁護士のベネット、アナリストのブライアン、油田労働者のワシーム)の目線で、淡々と進んでいきます。 
 今現在、たいへんなことになっているイスラエルとヒズボラの名前も出てくるのですが、情けないことに情勢がよく分からない。。『私も分からない!』と言う人のために、とっても分かりやすい説明をしているNHKのH.P「週間こどもニュース」をご覧ください(笑)。(チンプンカンプンながらもズシリときました。☆☆☆☆☆☆☆) 
 ※「シリアナ」とは、イラン、イラク、シリアの3国がひとつの民族国家を形成した場合の「想定国家の名前」です。
週間こどもニュース

オーシャンズ12

2006年07月26日 | ハリウッド映画
監督:スティーブン・ソダーバーグ
主演:ジョージ・クルーニー
   ブラッド・ピット
   キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
 
 この映画に12人のメインキャストが必要だったのか?と思ってしまうほど個々のキャラは薄く(出演時間も)、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの1人勝ちになってます。「オーシャンズ11」の時も、こんなに人数いるのか??と思いましたが、今回はその上をいってます。「オーシャンズ6」くらいから始めておけば、続編も作りやすかったろうにねぇ、と同情。。
 前作を越えなければならないという『続編』の宿命からか、ストーリーはかなり入りくんでいて、アッチいったりコッチいったり・・。キャストもさらに増えたため(キャサリンやヴァンサン・カッセル等)、誰が味方で今どーゆー状況なのかがよく分からない。(セリフも多いから、よりいっそう覚えられない。)
 と、文句ばっかり言ってますが、人数の多さを除けば結構オモシロイ映画です。その人数の多さがストーリーをジャマしてるだけなのです。主役級の俳優を揃えたがために、ワザワザ彼らの見せ場を作らなきゃいけなかったんだな、と思えるシーンを全部はぶいちゃえば、シンプルな映画になった気がする。いっそのこと次回からは「オーシャンズ10」と、どんどん減らしてっちゃえばいいんじゃないか?(音楽はサイコー。☆☆☆☆☆☆☆)

アンダーグラウンド

2006年07月25日 | ヨーロッパ・その他
監督:エミール・クストリッツァ
主演:ミキ・マノイロヴィチ
   ラザル・リストフスキー
   ミリャナ・ヤコヴィチ

 もうずいぶん前にOちゃんがオススメしてくれた、旧ユーゴスラビアの映画「アンダーグラウンド」をやっと見ました。コレ、物凄く『パワフル』です。
 のっけから騒々しい音楽と共に現れた2人の男。生バンドを引き連れ、銃を打ちまくるその姿に『ただの映画じゃない』と予感しましたが、その騒々しさとバイタリティは、最後まで衰えることなく進んでいきます。第二次世界大戦から90年代の内紛までを、ハチャメチャにコミカルにそして力強く描いていて、まったく悲愴感はありません。しかも、このハチャメチャな世界の終わり方は、私の想像をはるかに超えていて、さらにラストのセリフには涙があふれるという、もう『アッパレ!』としか言いようのない、もの凄い映画。
 50年にも及ぶ旧ユーゴスラビアの戦争の歴史を知らない私には、とうてい語れない物語なんですが、『自国を失う』ということがどれほどの恐怖と喪失感を与えるか―。もし『日本』がなくなったら(沈没じゃなくても)そう思うとそら恐ろしい。『旧日本』と呼ばれる日が来ないことを、マジメに祈ります。(オシムは旧ユーゴのボスニア出身。☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

オールド・ボーイ

2006年07月24日 | アジア映画
監督:パク・チャヌク
主演:チェ・ミンシク
   カン・ヘジョン
   ユ・ジテ

 ヒドイ話です。映画がヒドイのではなく、話がヒドイ。ネタバレを恐れずに言うならば(でも一番重要な部分は言いませんよ)逆恨みでココまでやるか、なのです。15年間、復讐のためだけに生きてきた男がその復讐を遂げたとき、なにも残らず、さらには『生きてる理由』をも失ったことに気付く。あれほど待ち望んだ復讐を遂げたにもかかわらず、得たのは喪失感のみ。ナゼならそれは『逆恨み』だからです。その男は自分以外の『なにか』を恨まなければ、生きていけなかったのかもしれない。でも、『逆恨み』で15年間監禁され、復讐を遂げられた『もう1人の男』にとっては、あまりにも『ヒドイ話』なのです。
 この監督が『復讐ほど愚かな行為はない』と言いたかったのであれば、大成功でしょう。復讐後は、後味の悪さ以外なにも残らないから。が、映画としてオモシロかったかどうかは、むずかしい。。同じテーマであれば、「SPIRIT」の方が私は好みです。(しかしチェ・ミンシクの演技は壮絶!☆☆☆☆☆☆)

ジョー・ブラックをよろしく

2006年07月21日 | ハリウッド映画
「ジョー・ブラックをよろしく」
監督:マーティン・ブレスト
主演:ブラッド・ピット
   アンソニー・ホプキンス
 
 この映画、ブラピがとっても『キレイ』です。今ではすっかり小汚く(?)なってしまったが、その昔『ロバート・レッドフォードの再来』と言われてた頃を思い出す。もう見られなくなってしまった『美しいブラピ』が堪能出来ただけでも、儲けもんの映画です。
 死期の迫った男が『死に神』と取り引きをすることで、少しの間命を永らえる。『死に神』の要求は人間界の道案内。はじめて食べたピーナッツバターに喜び、人間の娘に恋をする『死に神』は、子どものようにキュートです。が、男の死とともに『死に神』もこの世を去らなければならない。恋を知った『死に神』が最後にとった行動とは―。
 ストーリーはハリウッド的なのに、俳優が超一流なためかなりいい映画になってます。話を引っ張るアンソニー・ホプキンスは言うまでもなく、そのホプキンスと同等に渡り合い、なお輝きを放つブラピが居てはじめて成立する映画。(ブラピじゃなかったらここまでいい映画になってなかったかも)こういう人が世界のトップスターなんだなぁと思うと、日本人がここまで来るには、ワールドカップの決勝に残るくらい長い長い道のりが必要なんだと思われます。(上映時間180分。も少し短縮できるっしょ?☆☆☆☆☆☆☆)

いつか晴れた日に

2006年07月20日 | ハリウッド映画
「いつか晴れた日に」
監督:アン・リー
主演:エマ・トンプソン
   ケイト・ウィンスレット
 
 「プライドと偏見」があまりにもよく、イギリスの美しい風景と貴族の生活がまた見たくなり「いつか晴れた日に」を鑑賞。この映画の原作もジェーン・オースティンで『分別と多感』です。分別のある姉と多感な妹のストーリー。
 分別と誠実な心で相手の幸せを願う姉。同じように分別と誠実な心を持った老齢の大佐の、妹に対する想い。この2人の想いが胸を打ちます。映画がすすむにつれ、2人に幸せになってもらいたい!と願うのですが、ストーリーは彼らにとても冷たいのです。
 エマ・トンプソンの演技も、他の出演者の演技もスバラシく、ラストは泣いてしまうほどいいお話なんですが、、いかんせんエマがフケてる…。当時すでに36歳で、純愛ラブストーリーはちょっと無理があるのです。。しかもケイト・ウィンスレット(当時20歳)と姉妹役。他に役者はいなかったのか?と思わずにはいられない。ただし!そのエマの演技に泣かされたんですけどね。
 ラスト、どうして私が泣いてしまったのか、出来ればこの映画を見て確認してください。アナタもきっと泣きます。(なんだかんだ言ってエマ・トンプソンに☆☆☆☆☆☆☆☆)

欽ちゃんの姿に涙する…

2006年07月20日 | ふと思う…
 茨木ゴールデンゴールズの監督である欽ちゃんの会見を今朝TVで見ましたが、その言葉や姿勢に朝から泣いてしまいました。「笑いをやってるんだから悲しませるなよ」という、お笑いの第一人者である欽ちゃんの言葉に、とても重みをカンジます。御年65歳。常に先頭に立って人々を楽しませ、笑わせてくれた欽ちゃんが「みんなゴメン」と言わざるをえないこの状況は、あまりにも悲しくツラい。どこかの大企業の釈明会見とは明らかに違う真摯な姿勢に、涙があふれてしょうがなかった。残された選手やスタッフのこともあるし、別のカタチででも存続することを願います。