フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

森友問題は誰の案件?

2018年04月15日 | ふと思う…
 現政権のいろんな問題がアチラコチラから噴出していて、その量があまりにも多く(汗)しかも各省庁にまたがっていて(大汗)なにから考えていいのか途方に暮れる今日この頃。。発端となった『森友問題』では、8億円の値引きを近畿財務局が主導し、森友学園に口裏合わせを要請していたという、前代未聞の展開になっています。
 そもそも、9億円の国有地を買うのに1億ちょっとしか持ち合わせていなかった森友学園。そんな学園のために近畿財務局は、土地を安くする理由をムリクリひねり出し、大阪航空局も巻き込んで「9m下までゴミがあり、4000台のトラックで運び出した」というシナリオを作った。言うなれば(←太田理財局長風)籠池さんと近畿財務局は『グル』だったということです。さらには、書類を破棄したという佐川前理財局長の答弁のつじつま合わせのために、あろうことか財務省が決済文書の改ざんまで行なうというトンデモ事態に発展。どうしてこんなことになったのか…私も知りたい(←昭恵夫人風)。
 近畿財務局と森友学園がグルだったことは確定しています。ここで1つ疑問に思うのは、近畿財務局の誰かと籠池さんがグルだったのではなく、近畿財務局全体が加担していたということです。籠池さんは役所全体を動かせるほどの権力を持っていたのだろうか?9億の土地を買うお金も持っていない、小さな幼稚園の経営者である籠池さん。いろんな政治家に口利きをしてもらっていたようですが、そのほとんどが財務局で門前払いになっている。ところが、あるときから『神風』が吹くのです。
 そこでキーマンとなって登場するのが、当時名誉校長に就任していた安倍昭恵さんです。総理夫人付きの谷さんを通じて、森友学園のためにいろいろ尽力されています。そして、そういう昭恵夫人の関与と思える痕跡を決済文書から削除するように、財務省から近畿財務局に指示が出されている。どんどんオオゴトになっていきますね…(怖)ここでもう1つの疑問。安倍昭恵さんは、財務省を動かせるほどの権力を持ってるんでしょうか?
 国会議員でも大臣でもない、いち「私人」と閣議決定された昭恵夫人に、財務省をも動かせる権力があるんだとしたら、ことはより深刻なのです。国のお金を握っている財務省を「私人」が好き勝手にできるなんて、国民は税金を納めるのを拒否していいレベルだと思います。でも、本当に昭恵さんにそんな力があるの??
 もともとの決済文書(改ざん前)に、決済印を押した中村理財局総務課長は「中をちゃんと読まなかったので、昭恵夫人の名前があったかどうか覚えていない」と答えています。もしこれが本当だとすると(それはそれでヒドイけど)そもそもこの件は『昭恵案件』ではなかったんじゃないかと思えるんです。昭恵さんのために動いたわけではないから、昭恵さんの名前があるとかないとかどうでもいいことなので「覚えていない」。では、そもそも誰の案件だったのか?
 この学校には名前がありました。「瑞穂の國 記念小學院」。でもこの名前になる前に、もう1つ名前があった。

「安倍晋三 記念小學院」

 昭恵夫人は名誉校長ではあったけど、昭恵さんの学校というわけではなく、この学校を作るために動いた1人にすぎない。昭恵さんと籠池さんとの関係が深いので、なんとなく『昭恵案件』のように感じていたけど、最初から『昭恵案件』など存在していなかったのではないか。少なくとも財務省は別の人の案件だと認識していたのではないか。昭恵さんを動かし、財務省を動かすことができるのは、おそらく一人しかいない。