フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

ドライヴ

2015年02月26日 | ヨーロッパ・その他


監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
主演:ライアン・ゴズリング
   キャリー・マリガン
   アルバート・ブルックス

 シビレた。カッコよすぎて(笑)とにかく主人公が寡黙で、いっさい自分のことを語らないため、何を考え、次に何をするのかが、まったく分からない。同じ感覚に陥った映画といえば「ジャッカルの日」。ジャッカルはフランス大統領の暗殺を請け負ったプロのスナイパーで、何もしゃべらない。ただ黙々と暗殺の準備をするだけ。次の行動がまったく読めないので、いつ実行をし、どういう展開になるのか分からなかった。
 ジャッカルというのはコードネームで名前ではないんですが、この「ドライヴ」の主人公にも名前がない。周りからはドライバーとだけ呼ばれていて、凄腕のドライブテクニックで、映画のカースタントや、夜は「逃がし屋」として逃走の手伝いをしている。どこから来たのか、誰も知らない。本人も語らない。謎すぎる主人公。前半はそういう「謎」の部分はあまり気にならなかったけど、後半は主人公がいままで何をしてきたのかが、気になってしょうがなかったなぁ~。
 もう1つ、主人公が「謎」の映画といえば「ジェイソン・ボーン」シリーズ。記憶喪失なので、自分で自分が分からないから、観てるコッチも分からない。この「分からない」ことが、ハラハラさせるんですよね。展開が読めないし、予想しても裏切られる。ぜひ「ドライヴ」を観て、予測のナナメ上を走り続ける展開に、最後は「カッコええやん!完敗!!!」と叫んでほしいです・笑(サソリのスタジャンが、いい仕事しています。☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

オープニングシーン ↓

いったい誰が悪いのか?

2015年02月03日 | サッカー
 2014年W杯が始まる前、各国から上々の評価を得ていた日本代表は、結果グループリーグで敗退しました。そのとき、日本に足りないのは『ずる賢さ』だと海外から評された。最終局面の競り合いに勝つ『ずる賢さ』が足りないのだと。あの戦いから半年が経った今、日本代表の中に『ずる賢さ』を持った人がいるなら、それは監督のアギーレでした。その日本に足りないものを持っていた監督が、今日解任されてしまった。
 アギーレは少なくとも、真剣に取り組んでくれていました。ヨーロッパと南米で指揮をとった監督が、アジアのよく知らない国にやって来て、Jリーグの試合をたくさん観て、Jの選手を何人も代表で使ってくれた。お金だけもらってろくに仕事もしないような、そんな監督ではなかった。
 なぜアギーレは解任されたのか? 八百長試合に加担したと、裁判で判決がくだされたのなら理解できる。でも裁判で有罪とは言われていないし、そもそも裁判すら行なわれていない段階です。海外サッカーを観ていたら、選手や監督が裁判沙汰に巻き込まれることなんて、よくあることなのです。そして判決がくだされるまで、特にペナルティも課せられず、普通に試合に出ています。グレーな人は推定無罪だから。
 日本サッカー協会がアギーレを解任した理由は、スポンサーかなと思っています。ピッチの外でも品行方正で、インタビューの受け答えもしっかりしている選手ばかりを選ぶように、監督にもスキャンダルとは無縁な人を好むのでしょう。スポンサーのために。
 なんのためのサッカー協会なんでしょう? スポンサーの1つや2つ撤退しようが、どーんと構えていられないのだろうか?『メンタルが弱い』と選手たちが批判されるけど、私には協会のお偉いさんたちのメンタルこそが、紙みたいにペラッペラなんだと思えてならない。 飛行機移動がエコノミーになったっていいじゃん。世界王者のなでしこはエコノミーなんでしょ? キャンプ地が多少不便になったっていいじゃん。お金がないと強いチームとマッチメイクができない? そんなの都合のいい言い訳でしかない。日本の足を引っ張っているのは『あの人たち』ですよ。
 後任監督に誰を選ぶのか、非常に楽しみです。