東日本大震災から2ヵ月が経ちました。日本が一変する出来事が起こって分かったことは、TVは全てウソっぱちである、ということでしょうか。誰の言うことを信じ、誰の言うことを信じないか、その判断はとても難しい。でも少なくとも、大手メディア、東電、政府は、真実を語らずウソを流し続けている。そのウソのために福島の方が危険にさらされていると思うと、とてもつらいです。
放射線に関していろんな意見が飛び交っているのは、結局それが未知のモノで、誰も本当の正解を知らないからでしょう。であるならば、最高基準で危険を回避しないと、10年後に後悔することになる。
私のまわりには九州で獲れた魚、九州で獲れた野菜が売られているので、今のところ問題はないですが、もし、関東や東北に住んでいて、福島県産の食物を目にした場合、私はそれを買わないでしょう。目の前で野菜を売ってる人がいて、買ってもらわねば今日明日の生活にも困ると言われれば買うかもしれない。でも食べずに捨てることになります。理由は、生き残らなければならないから。
1人で生き残りたいワケじゃない。1万人でも10万人でもダメ。今生きている『日本人全員』で生き残らなければならない。そのためには、無用な放射能は出来るだけ身体の中に入れないようにしなければ。ちょっと前までは「人間はどうせいつか死ぬんだから、福島県産の作物を食べて死ぬのなら本望だ」と考えていました。でもそれは、あまりにも自分勝手で無責任な考え方だった。
私は今まで、人が生きる意味や、死ぬ意味を考えたことがなかった。でも今回のことで、人が生きるのは『次の世代』のためなんじゃないかと思うようになりました。『次の世代』のために生き、『次の世代』のために死ぬ。私たちの誤った選択で日本を汚してしまった以上、自分たちの手で日本をきれいにして『次の世代』に渡さなければならない。そのためには、1年でも2年でも長生きして、自分たちがやった愚かな行為の責任をとらなければ。問題を放置して早々と死ぬのでは、あまりにも無責任だと思うのです。
今回の震災で、たくさんの方が亡くなり、そしてたくさんの方が被爆してしまった。もう、1人の日本人も無駄には出来ない。震災から2ヵ月後の今は、そういう風に思ってます。
天皇陛下から東北地方太平洋沖地震被災者へのビデオメッセージ