フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

ハリルジャパン × チュニジア

2015年03月28日 | サッカー
 新しい日本代表監督にハリルホジッチ氏が就任。なんだか言いにくい名前だけど、どんなネーミングになるの?と思ったら「ハリルジャパン」という、意外とシンプルにまとまりましたね(笑)さて、その「ハリルジャパン』初陣のお相手は、FIFAランク25位のチュニジア(1月のアフリカネイションズ杯では8位)。チュニジアの皆さんは25日の午後羽田に到着し、その後すぐに大分入り。前日練習を行なって、27日の夜試合というハードスケジュールだったもよう…(汗)長旅&時差&アジアという不慣れな土地での試合だったワケですが、チュニジアの選手はけっこう動けていたと思います。特に前半はプレッシングが速く、個々のスキルが高いのか、ヘンなミスをする選手は1人もいなかった。堅実な傭兵揃いのチームという印象。ただベストメンバーを連れて来ることが出来なかったようで、攻撃に関しての怖さはほとんどなかったです。
 そんなチュニジアの来日メンバーを見越してか、ハリルジャパンのスタメンもかなり新鮮な人選に。GK権田、DF右から酒井宏樹、吉田、槙野、藤春、ボランチに長谷部と山口蛍、2列目右に永井、左に武藤、トップ下清武、1トップに川又という、初招集で初スタメンが2人も入る斬新さ。なんとなくロンドンオリンピックを彷彿とさせるメンツだったんですが、同世代を並べたことで、みんな伸び伸びとプレー出来ていた様に思います。ただし、このメンツでプレーするのは初めてだっただろうし、練習期間も3~4日だったので、上手く機能していたとは言い難かったですね。それでも時間が経つにつれてパスが繋がるようになっていたので、試合中に連携が向上していったんだと思われます。さすがはプロ!

 前半はしっかり守って0-0で折り返したチュニジアは、後半になると積極的に攻めに出て来ました。終盤には疲れて動けなくなることを考慮して、後半あたまに先制点が欲しかったんだと思われます。いままでの日本だったら、ここで失点して負けていたかもしれない。でも、ハリルジャパンは「いままでの日本代表」とはちょっと違っていました。
 一番の違いは、球ぎわに挑む勇気とプレッシングの仕方。いままでは相手の進路を塞ぐようなプレッシングだったけど、この日は攻めのためのプレッシングというか、攻めにすぐ転じられる追い込み方で、一番それがハマっていたのが、後半から投入された本田、香川、岡崎が連携してボールを奪った追い込み方。73分に右サイドで見せたプレッシングは、ボールを奪った後の先の先まで読んだ動きのようでした。
 こういう攻めのプレッシングをするのは、ドイツのドルトムントや、スペインのアトレティコ・マドリードですね。この2チームはバイエルンやバルセロナのようなお金持ちクラブではないので、メッシのように黙っていても点獲ってくれるスーパーな選手を擁することが出来ない分、攻めのプレッシングから素早い攻撃を展開して、強豪をも倒してきました。日本代表も得点を量産してくれるワールドクラスのFWはいないので、ドルトムントやアトレティコのような素早いプレッシングや球ぎわの強さを目指しているのかもしれません。

 試合結果は2-0で日本が勝ちました。ハリルホジッチは、名将?闘将?策士?で言うと「策士」かな~という印象。日本代表監督に就任する前はアルジェリアを指揮していて、アルジェリアとチュニジアは隣国なので、正直、日本のことよりもチュニジアのことの方をよく知っていたと思います。長旅と時差に苦しむことも分かっていた。なにをすればチュニジアが嫌がるかも分かっていて、それを巧みに実行した。そんな印象です。



 ウズベキスタン戦はどうなるでしょうか~、楽しみです!