似てるのか、似ていないのか？

　東京オリンピックのロゴの騒動が収まらないため、原案が表に出てきたんですが、逆にさらなる疑惑が浮上してますね。。
オリンピックロゴの原案はコチラ ↓



　正直に言います…この原案はカッコ悪いです。。やっぱりバランスの問題なんですが、三角（金と銀）の部分が大きすぎるため、チープなカンジになっています。それと、三角に対する日の丸（円）の大きさにも問題がある。なんか頭デッカチですよねぇ。例えるなら「ゆるキャラ」みたいな（笑）洗練さがないのです。
　あ、問題はこの原案がカッコイイか悪いかではなかったですね（汗）酷似したロゴが先に存在しているということが問題なのでした。。
その酷似したロゴがコチラ ↓



　正直に言います…これ、似てると思います。。
このポスターは、2013年にギンザ・グラフィックギャラリーで行なわれた「ヤン・チヒョルト展」のものだそうです。（不勉強で私はこの展覧会知りませんでした）「ヤン・チヒョルト展」のタイポグラフィは、カッコいいと思います（笑）なにが違うの？と思われるかもしれませんが、バランスと分量が違いますよね。このポスターを見て、もう一度オリンピックロゴの原案を見ると、よりいっそう原案がチープにカンジます。シンプルになればなるほど、細かいディティールって大切になってきますね。

似て非なるもの

　2020年東京オリンピックのロゴマークが発表されたとき、私はすごくいいロゴだと思いました。



　東京オリンピックは1964年にも行なわれていますが、当時ロゴを制作されたのは、かの亀倉雄策さん。しびれるくらい素晴らしいロゴで、亀倉さんのロゴを超えるものは今後も出てこないだろうと思うんですが、その日本が誇る亀倉さんのロゴを、今回（2020年）のロゴは継承しているように感じました。

●1964年東京オリンピックロゴ


　ここまで素晴らしいロゴを先に作られたら、後から作るデザイナーはもうお手上げです…（大汗）2020年のロゴは、1964年のロゴを超えられないにしても、クオリティの高いロゴになっていると思いました。
　ところが、思いもしないところから類似したロゴマークが出てきたため、現在騒動になっていますね。。ベルギーにある劇場のロゴなんですが、これは完全に「似て非なるもの」だと思います。パッと見ただけでもデザインの質がぜんぜん違う。ベルギーの方はバランスが悪く、正直カッコ悪いのです。コレってほんのちょっとした所ですが（1mm、2mmの世界）そのちょっとでこれだけの差が出るのかと思うほど、別物です。
　ただ、一般の方が見て「ソックリ！」だと思う気持ちは分かります。実際、考え方（出発点）は同じだと思うし。でも最終的に出来上がったものは、まったく違うものなんです。
　今回の騒動で一番驚きなのは、ベルギーの劇場ロゴを作ったデザイナー自身が「自分が作ったのとソックリだ」と言っていることです。一般人が「似てるよ」と言うのは分かる。でもデザイナーが「似ている」と、よく言えたもんだなと。私がこのベルギーのデザイナーだったら、自分が作ったロゴのクオリティの低さに恥ずかしくなって、できれば消去したいと思いますもん。。

●ベルギーの劇場「Theatre de Liege」のロゴ


　何回見ても、バランスが中途半端でダサい…（ベルギーのデザイナーさんに恨みはありませんよ！ごめんなさい！）

サガン鳥栖 × アトレティコ・マドリード

　その話は突然やってきました。今年の6月23日、スペインの強豪アトレティコ・マドリードが、プレシーズンのアジアツアーで、日本のサガン鳥栖と親善試合をすることを発表。これはもう、かなりの衝撃でしたね！2015年から中国企業がアトレティコのスポンサーになっていたので、早々にアジアツアーをすることを公表してはいたんですが、当時の予定では日本はその中に入っていなかった。ところが、急に鳥栖との試合を発表。中国の上海で試合をするのは確定していたけど、もう一カ国がなにかの事情で決まらなかったのでしょうか。急に日本のチームに白羽の矢が立ったようです。
　ではなぜ鳥栖だったのか？ サガン鳥栖の社長さん曰く「アトレティコのアジアツアー担当スタッフの中に、サガン鳥栖ファンの人がいて、アトレティコ側から打診があった」とのこと。なにがどうなるか分からないものです。ただ１つ言えるのは、人を魅了するサッカーをサガン鳥栖がやっていた、だから話しが来たということですね。
　欧州のビッグクラブが、九州（しかも佐賀）入りすることなんて、今後２度とないかもしれないので（←オイ）はりきって試合を観てきました！



　師匠のMJ氏に一眼レフカメラを借りて試合写真を撮ったんですが、写っているのはほとんどトーレスです（苦笑）



　サガン鳥栖はケガ人だらけで本気の満身創痍だったんですが、若手がよくがんばって、試合をおもしろいものにしてくれました。ありがとうサガン鳥栖！そして、ありがとうアトレティコ・マドリード！楽しかった！
（E氏M氏ありがとうございました！）