フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

勝手にふるえてろ

2021年02月27日 | アジア映画


「勝手にふるえてろ」
監督:大九明子
主演:松岡茉優
   渡辺大知
   北村匠海

めっちゃおもしろかった!もう、めっちゃおもしろかった!

大事なことなので2回言いました。ってか、松岡茉優がサイッコーでした。マジで素晴らしかった。1時間55分の間ずぅ〜っと出ずっぱりな松岡茉優をもっと見ていたい!と思わせるほど魅力的でしたね。
 主人公は心の声がダダもれしている妄想女子なんですが、心の声だから作った話し方じゃなく、本当にリアルな喋り方で、絶対に人前では発しない言葉(ファッ○とか)をツラツラと喋り続ける松岡茉優が、もう愛おしくてしょうがなかったです。
 正直、私と似ている部分が多々ありまして、嫌なことがあったら心の中で罵倒しちゃうところとか(←オイ)妄想が一人歩きしちゃうところとか、自分だけで笑いが完結しちゃうところとかも。なので、主人公のことをケタケタ笑いながらも、実は自分自身を笑っていたことになります。まぁ、笑い飛ばせる人生でよかったです!
 松岡茉優は、ときに天使の顔で、ときに般若の形相で、心のままに泣き叫んだりするんですが、その全てが美しかったですね。心を殺して無表情で生きるよりも、ときには爆発させたり、少しくらい人に迷惑かけてもイイんじゃないかなと思えました。(スーパーナチュラル松岡茉優に!☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

チィファの手紙

2021年02月23日 | アジア映画


「チィファの手紙」
監督:岩井俊二(プロデュース:ピーター・チャン)
主演:ジョウ・シュン
   チン・ハオ
   ダン・アンシー

 岩井俊二監督『ラストレター』の中国版で、『ラストレター』より先に撮影、公開(中国で)されています。内容は、ほぼ一緒。なんですが、空気感がけっこう違ってました。これは単純に、中国と日本の風土の違いもあると思うんですけど、もう1つ、冬(中国)と夏(日本)の違いもあったかなと思います。あと、決定的に違ったのが”弟”の設定。中国は一人っ子政策が2014年まで続いていたこともあって、”弟”としての存在感は中国版の方がより強かったです。
 んで、どちらがよかったか?って気になりますよねぇ。これはもう好みだと思いますが、私はどっちも好き!どちらにも印象に残るシーンがあったし、どちらとも心に響きました。内容も結末もほぼ一緒だけど、私は両方とも観て本当によかったです!(美しいジョウ・シュンに。☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

駆込み女と駆出し男

2021年02月09日 | アジア映画


「駆込み女と駆出し男」
監督:原田眞人
主演:大泉洋
   戸田恵梨香
   満島ひかり

 ドタバタコメディだと思って見始めたら、予想外に重厚なコメディで、嬉しいサプライズでした。”重厚なコメディ”ってなんやねんってカンジですが(汗)他に形容のしようがない。。ベースはコメディ、テーマは重厚。ハッキリ言ってとっっっても”素敵”な映画でした。
 夫婦が離縁する際、夫側からの離縁は認められているのに、妻側からは離縁できない時代のお話。働かない夫の代わりに一日中働き続ける鍛冶屋の妻じょごは、離縁に応じない夫から逃げるため、幕府公認の駆け込み寺『東慶寺』へと向かう。その道中、同じように『東慶寺』に向かっていたお吟と遭遇。お吟は暴漢に襲われ足をケガしていて、じょごはお吟を背負って二人で山越えをする。物語はこのじょごとお吟のエピソードを軸に進んで行くんですが、彼女たちが駆け込む『東慶寺』の人々や、その手前にある宿『柏屋』で起こる悲喜劇など、虐げられてきた女性たちの辛さや悔しさを、ときに笑わせながら綴っています。この映画に出てくる女性たちは、み〜んな魅力的でした。
 その中でもじょご役の戸田恵梨香が、サイッコーにかっこよかった! 鍛冶屋で肉体労働をしていたので度胸と体力は元々持っていて、ただ学がなかったために夫から虐げられても言い返すことができず、ただじっと耐えるしかなかったじょご。そんな彼女が『東慶寺』で文字や武術を習い、薬草の知識を身につけ、聡明で誰よりも頼りになる女性に変わっていきます。終盤、暴れる侍に立ち向かって行く姿の凛々しさは、もう別格でしたね。完全に惚れました!
 じょごを妹のように可愛がっていたお吟役の満島ひかりも凄くかっこよかったし、医者未満で作家未満という中途半端だけど誠実な信次郎役の大泉洋も”素敵”だった。じょごは顔に火傷のキズがあって、そのキズを信次郎が治す過程でじょごのことを好きになるんですが、その気持ちがよく分かるほど戸田恵梨香が美しかったですねぇ。
 周りに流されて生きてきたじょごが、自分の意思で人生の一歩を踏み出すラストもとてもよかった。邦画の中ではトップクラスのおもしろさでした。(もちろん戸田恵梨香に!☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆) 

ドラッグ・ウォー 毒戦

2021年02月07日 | アジア映画


「ドラッグ・ウォー 毒戦」
監督:ジョニー・トー
主演:ルイス・クー
   スン・ホンレイ
   クリスタル・ホアン

 韓国版『毒戦 BELIEVER』を観て、本家をもう一度見直したいなぁと思って観ちゃいました。コレ、やっぱり全く別物でしたね。まぁ〜カッコイイ! もぉ〜カッコイイ! ジョニ・トーの映画をそのままリメイクしても、絶対に本家は超えられないので、別物にした韓国映画は正解だったと思います。
 ジョニー・トーの映画は、セリフは少なくても各キャラクターの性格や立場が一瞬にして分かります。麻薬捜査官のジャン警部は、立ってるだけで超優秀なのが分かるし、彼の部隊は女性刑事も含めて精鋭揃いだということもすぐに分かる。そして、麻薬の売買をしている犯罪者はとことんクズだということも、セリフではなく窮地におちいったときの行動で分かる。自分が助かるために、動けない女性刑事を撃ち続ける姿は”クズ”以外の何者でもなかった。
 韓国版では、警部と犯罪者の間に友情のようなものが芽生えるんですが、本家(ジョニー・トーの映画)では一切そんなことは起こりません。香港の警察は絶対に犯罪者を信頼しない。そこはお国柄の違いかなとは思うけど、それによって展開は全く変わってきます。どっちがよかったか? 正直、私はどちらも好き♡ 見比べるのも面白いと思います!(カッコよすぎるスン・ホンレイに。☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

一度死んでみた

2021年02月01日 | アジア映画


「一度死んでみた」
監督:浜崎慎治
主演:広瀬すず
   吉沢 亮
   堤 真一

 予想以上におもしろかったです。けっこう好き(笑)人を笑わせるには”芸”が必要だと思うんですが、やっぱり芸達者な俳優さんがちゃんと出てる映画は安心して見られますね。堤真一さん、リリー・フランキーさん、木村多江さんなどなど、いいカンジに力が抜けててホントおもしろかった。ワンポイントで有名どころがたくさん出てるので、誰が出てるか探すのもこの映画のお楽しみポイントでした。
 今回ブッ飛んだキャラクターの広瀬すずちゃん。よくがんばってたと思うし、吉沢亮君もソツなくこなしてたと思います。何と言っても二人とも顔がいい! 多少「ん?」と思うところがあっても許せちゃう(笑)この二人はこれからもっとよくなっていくんでしょうねぇ。期待!
 ストーリーは……ムダに張り巡らされた伏線を、きっちり回収するお話 デス👆(佐藤健を見逃しそうになった。☆☆☆☆☆☆☆)