毒戦 BELIEVER

「毒戦 BELIEVER」
監督：イ・ヘヨン
主演：チョ・ジヌン
　　　リュ・ジュンヨル
　　　キム・ジュヒョク

　香港映画『ドラッグ・ウォー 毒戦』の韓国リメイク版。香港版は大好きジョニー・トー監督なので観ていたんですが、内容をあまり覚えていなかったのか（←老化？）韓国版を初見のようにハラハラドキドキして観ることができました（苦笑）。ってか、シチュエーションと部分的なディティールは本家に合わせているけど、ラストの展開はまったく違うし、別物として観ても問題ないかと思います。
　『毒戦』とは、麻薬販売組織と警察との手に汗握る戦いで、麻薬捜査官のチーム長ウォノと、麻薬製造工場爆破事件の生き残りラクとが手を組み、姿なき麻薬王「イ先生」を追い詰める話なんですが、とにかく超おもしろかったです！
　チーム長ウォノは、冷徹な警官のように振舞ってはいるものの、”いい人”がダダ漏れしている情に厚い人物。ただし、麻薬組織の幹部をしていたラクのことを信じてはいない。またラクは、爆破された工場内に母親と愛犬がいて犠牲になっていることから、ボスである”イ先生”に復讐するため警察に協力していて、お互いを必要としてはいるけど２人の間に信頼関係はなく、いつ裏切られるか戦々恐々としている。それでも一緒に修羅場をくぐっていくうちに、その関係は変化をし始める。サブタイトルは『BELIEVER（信者、信じる人）』。相手を信じたのは、ラクの方か？ ウォノの方か？
　元は香港ノワールで、さらにその韓国版なので結構エグイシーンもありますが（汗）平気な方には超オススメします！（ラストがも〜う秀逸！☆☆☆☆☆☆☆☆☆）

記憶にございません！

「記憶にございません！」
監督：三谷幸喜
主演：中井貴一
　　　小池栄子
　　　ディーン・フジオカ

　麻生さんと安倍さんと菅さんをゴチャ混ぜにしたようなゲスい総理大臣が、記憶を無くした途端に志位さん（共産党党首）みたいな性格になっていて大爆笑しました。実はいままで、三谷幸喜さんの映画で爆笑したことがなくって（汗）なのでこの映画で笑えたのは私にとって結構うれしい出来事だったんですけど…正直に言うと、笑って見られたのは中盤までで、最終的には「こんな総理大臣は現れないよね…」と悲しい気持ちになったと言うか、政治に希望を持つことが今のところ全く出来ないので（爆）ラストの展開には逆にションボリしてしまいましたね。。（でも映画はおもしろいよ！☆☆☆☆☆☆☆）

フォードvsフェラーリ

「フォードvsフェラーリ」
監督：ジェームズ・マンゴールド
主演：マット・デイモン
　　　クリスチャン・ベール
　　　ジョン・バーンサル

　車が大好きな人にとっては、垂涎ものの”男のロマン大全開”映画だと思います。ザンネンなことに、私はまったく車に興味がないので（爆）普通に映画として観たんですけど、映画として観た場合、ワザとらしい演出が結構目に付きます（汗）。男友達との殴り合いだったり（アレいる？）、分からず屋の上層部が常に嫌がらせをしたり（ベタ中のベタ）、結局最大の敵は身内だった的な展開だったり（王道）。
　でもですね、この映画はそんな演出を観るための映画ではないんですよね。それよりもフェラーリとフォードの美しい車体、轟くエンジン音、迫力のレースシーンを見て「キャッキャ、ウフフ♡」するための映画なんだと思います。つっても私には分からない世界ですが。。（マットにあんなワザとらしい演技をさせるなんて…涙。 ☆☆☆☆☆☆☆）

EXIT

「EXIT」
監督：イ・サングン
主演：チョ・ジョンソク
　　　ユナ（少女時代）
　　　コ・ドゥシム
　
　韓国の都市部で、有毒ガスが拡散されるというテロが起こる。今回この”ガス”というのがポイントで、ガスは下に滞留するので、人々は上へ上へと逃げて行きます。屋上で救助を待つ大量の人々。ただしヘリに乗れる人数には制限があり、仕方なく残って次のヘリを待つことになったのが、大学で山岳部だったヨンナムと、後輩のウィジュ。なかなか来ない救助を待つ間にガスはどんどん上昇し、限界を悟った２人は山岳部の知識とボルダリングの技術で逃げる！という『SASUKE』的な内容でした（笑）。
　おもしろかったかと言うと、う〜ん…気楽に観れるコメディ映画だと思えばおもしろいかも？（ユナちゃんはカワイかった。☆☆☆☆☆）

The Witch／魔女

「The Witch／魔女」
監督：パク・フンジョン
主演：キム・ダミ
　　　チェ・ウシク
　　　チョ・ミンス

　映画のラストで分かるんですが、この映画はパート１で、パート２の撮影がもうすぐ始まるそうです。も〜うめっちゃ楽しみ！ってか、パート１がかなり面白かった！！
　謎の施設で育った子どもが施設を脱走。大人が総出で捜索するも子どもは見つからず…月日は過ぎて、女子高生が生活に苦しむ親のために、賞金が出るオーディション番組に出演する。TV出演をきっかけに、女子高生の周りに不審な大人が姿を見せ始める…という内容で、女子高生はいったい何者なのか？という謎解きと、追っ手の面々の”エゲツなさ”が映画の見どころです。でも最も重要なのは、アクションシーン！ 役者さん達は大変だっただろうなぁと思えるほど、かなり派手で見応えも十分でした。
　で、この映画がパート１だったというところがやっぱり最高なんですよ！ もっと見たい！と思わせてくれた主役のキム・ダミちゃん。アクションも素晴らしかったし、とても印象に残る眼力の持ち主でした。彼女がパート２でどんな活躍をするのか…マジ楽しみ！（パート１のサブタイトルは『転覆』。☆☆☆☆☆☆☆☆☆）