恐怖の恵方巻き

　早いものであれから１年です。『あれから』というのは、１年前、遅刻魔スタイリストO嬢の提案で、ゴージャースコピーライターY嬢邸にて『初恵方巻きの会』をやってからです。昨年の太巻きは、けっこう小振りで食べやすいサイズだったにもかかわらず「ンガッ、ンガッ」とむせまくり（途中でお茶とか汁ものとか飲んではいけない）無言で南南西の方を向いて、ガムシャラに、それはもうガムシャラに食べつくしました。あまりの苦しさに「もう２度としない！」とY嬢とあんなに誓いあったのに、今年もやっぱりソレはやって来たのです。
　今年も仕切りはO嬢。彼女が買ってきた太巻きの太さは、去年の２倍。O：「ちょっと太すぎるから半分に切りましょう」Y：「じゃ普通にカットして食べようよ～」O：「それはダメ！半分ならギリギリ大丈夫」って、誰の判断基準やねん。O：「今年は目をツブってくださいね。それが正しい食べ方です！」どこで仕入れてきたのか、さらに難易度がアップ。かくして、女３人南南東を向き、目をツブって「ンガッ、ンガッ」と、ガムシャラに食べつくすのでした。