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監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
主演:ジェフリー・ラッシュ
ジム・スタージェス
シルヴィア・ホークス
ミステリー映画を観るときに気をつけたいのは、先の展開を予想しないこと。展開を予想して、そのとおりになったら意外性がなくてつまらないし、逆に、そのとおりにならなくても、やっぱりつまんないのです(笑)。結局なにも考えずに、監督の思惑どおりに騙されるのが一番おもしろい。なんですが、この映画の途中で、この後に起こりそうな展開が頭をよぎり「ああ、どうかこのまま何も起こりませんように…」と強く願ってしまった。
映画なのに「なにも起こるな」と願うのはおかしな話しですかね(苦笑)。この映画の結末を書くつもりはありませんが、主人公はおそらく『幸せ』だったんじゃないかなぁと思うのです。(観る人によって感じ方は違うと思うけど)たくさんの素晴らしい名画に囲まれることが幸せだった人生の中で、その名画の数々が陳腐に思えるほどの、かけがえのない経験をした。しかもそれは、誰もが体験出来ることじゃない、とても特別な経験。主人公と同世代の男性に感想を聞いてみたいわぁ。(本物の中にも贋作があり、贋作の中にも本物がある。☆☆☆☆☆☆☆☆)
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