ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

赤ちゃんたち

2011年04月08日 | 医療
毎日のように、震災で亡くなった方々の報道がある。
昨日の地震でも、数名の方がお亡くなりになった。

毎日のように、うちでは、赤ちゃんが産まれる。
産まれた命に向き合う瞬間は、いつも厳粛な気持ちになる。

医師の仕事が、命の終末に深くかかわっていくのだということは、
山村で開業していた母の姿から身にしみていたつもりだ。
勤務医の頃も、病院のどこかの病棟では、おそらく毎日のように、最期を迎えた方々がいた。

  誕生と、終末。

医師になってからずっと、このふたつの事実を、心のどこかでは、いつも意識していた。

でも、産まれた赤ちゃんをみるたび、ご家族におめでとうと伝えるたび、
今回ほど、多くの亡くなった方々のことを思い起こすことは、これまでなかった。

 キミたち、これから先のこと、頼むよ。
 わたしたちも、がんばる。

赤ちゃんのちいさな手をにぎりながら、心の中で、そう語りかける。

この子たちに、負の遺産を残しちゃいけない。










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