( この漫画は、ヤングJ誌新人賞に応募した「人殺しのメロディー」のクライマックスの一部
である。主人公が殺人鬼として生きる事への抵抗感・・・良心の呵責を捨てた瞬間である・
・・・・。 《 1988年 制作 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その15
漫画背景を描いてメシを食う様になってから、15年( 1988年 冬、33歳 )。
J・Aプロに入ってから10年の歳月が流れていました。さすがに、もう背景
ばかり描く事にホトホト疲れ、ウンザリ・・・と、いった感じだったのです
・・・・・・。
漫画家アシスタントとして背景を描いて生活しているのに、その背景を描く
事に嫌気がさしている。しかし、もうアシスタントの仕事を辞める事も出来
ないのではないか・・・・。
目の前には高い壁。背後には一歩も後戻り出来ない奈落の底・・・・。
そんな心境の中でS英社ヤングJ誌、第19回青年漫画大賞の発表がありまし
た・・・。私が応募した「 人殺しのメロディー 」は佳作賞( 賞金20万円 )
をいただきましたが、かなりの不評で、すっかり落ち込んでしまいました。
( 実は超問題作として大賞受賞を期待していたのです・・・! )
今回( 第19回 )の大賞受賞作に準入選の「 変 」( ○遠矢広氏作 )がありま
した。何人もの選考委員( 大御所がズラリ! )が○遠氏の作品を高く評価し
ているのに、私の作品にはただ、一言( ! )の批評さえありませんでした
( 一人、○岡ヤスジ氏だけが酷評してくれましたが・・・ )。
「 評価 」というものがどうであれ、「 次の作品で見返してやる! 」・・・
そんな気持ちがあれば、たいして苦しい事はありません・・・が・・・当時
の私には、その大事な「 次の作品 」がありませんでした。
何本かシナリオや絵コンテを作って担当の編集員に見せてもパッとしない訳
です・・・・。その内ネタもつき、何を描いたらよいのかも分らなくなり・
・・パッタリと漫画を描けなくなります・・・・・。
こうした状況の時には、( ある種の逃避行動として )余計な事に神経を使っ
たりします。私は服装に凝ったりしていました。当時の写真を見るといつも
ネクタイにジャケットを着込んで気取っている馬鹿が写っています。
戦闘中の兵士が髪の毛の乱れを気にしている様なものです。「 余裕 」などで
は決してありません! それは、まともな精神状態ではない様な気さえします。
勿論、本人にはまったく自覚がありません。
自分にはまだ「 余裕 」があると信じたいのか、錯覚したいのか、「 オシャレ 」
に気を使うただの「ぶら下がりアシスタント」になっていました。
その上、中型バイクの免許を取って、無理なローンまで組んでホンダのVT250
なんぞ買ったり・・・・。
『 これは余裕さ・・・。余裕で楽しむ事はイイ事だし、女にだってきっと
モテる・・・ 』
そう、自分に言い聞かせながら・・・完全に脱線していきます。自分がダメに
なっていきます・・・。 しかし、それを自覚出来ません。( ちなみに、ファッ
ションやバイクで女にモテた事はありません。世の中そんなに甘くはありませ
ん )
こうして・・・とても自然に、ゆっくりと・・・腐っていくのです・・・・・。
このまま漫画家アシスタントを続けていれば、一生自分の漫画を描く事も無く
年を取っていくか、転職して風俗関係の仕事( バブル期には、ソープのボーイ
さんの給料なんかは結構良かったのです!アシスタントより全然! )をするか
・・・・
川の流れに浮かぶ枯葉の様に・・・私はプカリプカリと浮いている・・・かろ
うじて浮いている・・・そして、ついに・・・沈んでしまうのか・・・哀れ・・
・・・南無阿弥陀仏・・・・・・かと思った、その時・・・・・!
助け船がやって来たのです!
まったく、思いがけないチャンスが転がり込んで来たのです。それは、もう見
限られたと思っていた担当編集員K氏からのチャンスだったのです・・・・・
「 Yさん、小説を漫画にしてみませんか・・・? 」
「 漫画家アシスタント 第5章 その16 」 へつづく・・・
★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント第5章 その14」へ戻る 】
注意 : お知らせも併せてご覧下さい!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ お知らせ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ 拙ブログ「漫画家アシスタント物語」(第1~4章収録)が書籍化!
全326ページ。第1章の一部漫画化! 秘蔵未公開写真19点、描き下ろ
しイラスト18点を含む画像総数148点! デビュー漫画「雨のドモ五郎」
を完全収録! 《ネット通販を見る》
★ 拙作、文庫本『 劇画 蟹工船 覇王の船 』
( 劇画「覇王の船」 + 小説「蟹工船」の二本立て! )が発売中!
○ 送料がかかってしまいますが・・・ 《アマゾンのネット通販》
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【 各章案内 】 「第1章 改訂版」 「第2章 改訂版」 「第3章 改訂版」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
である。主人公が殺人鬼として生きる事への抵抗感・・・良心の呵責を捨てた瞬間である・
・・・・。 《 1988年 制作 》 )
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漫画背景を描いてメシを食う様になってから、15年( 1988年 冬、33歳 )。
J・Aプロに入ってから10年の歳月が流れていました。さすがに、もう背景
ばかり描く事にホトホト疲れ、ウンザリ・・・と、いった感じだったのです
・・・・・・。
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は決してありません! それは、まともな精神状態ではない様な気さえします。
勿論、本人にはまったく自覚がありません。
自分にはまだ「 余裕 」があると信じたいのか、錯覚したいのか、「 オシャレ 」
に気を使うただの「ぶら下がりアシスタント」になっていました。
その上、中型バイクの免許を取って、無理なローンまで組んでホンダのVT250
なんぞ買ったり・・・・。
『 これは余裕さ・・・。余裕で楽しむ事はイイ事だし、女にだってきっと
モテる・・・ 』
そう、自分に言い聞かせながら・・・完全に脱線していきます。自分がダメに
なっていきます・・・。 しかし、それを自覚出来ません。( ちなみに、ファッ
ションやバイクで女にモテた事はありません。世の中そんなに甘くはありませ
ん )
こうして・・・とても自然に、ゆっくりと・・・腐っていくのです・・・・・。
このまま漫画家アシスタントを続けていれば、一生自分の漫画を描く事も無く
年を取っていくか、転職して風俗関係の仕事( バブル期には、ソープのボーイ
さんの給料なんかは結構良かったのです!アシスタントより全然! )をするか
・・・・
川の流れに浮かぶ枯葉の様に・・・私はプカリプカリと浮いている・・・かろ
うじて浮いている・・・そして、ついに・・・沈んでしまうのか・・・哀れ・・
・・・南無阿弥陀仏・・・・・・かと思った、その時・・・・・!
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「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
思い出しました。
藤子・F・不二雄『よく「漫画家になりたいなら漫画以外の遊びや恋愛に興じろ」だとか
「人並の人生経験に乏しい人は物書きには向いていない」だとか言われますが、
私の持っている漫画観は全く逆です。
人はゼロからストーリーを作ろうとする時に「思い出の冷蔵庫」を開けてしまう。
自分が人生で経験して、「冷蔵保存」しているものを漫画として消化しようとするのです。
それを由(よし)とする人もいますが、私はそれを創造行為の終着駅だと考えています。
家の冷蔵庫を開けてご覧なさい。ロブスターがありますか?多種多様なハーブ類がありますか?
近所のスーパーで買ってきた肉、野菜、チーズ、牛乳・・・
どの家の冷蔵庫も然して変わりません。
多くの『人並に人生を送った漫画家達』は
「でも、折角あるんだし勿体無い・・・」とそれらの食材で賄おうします。
思い出を引っ張り出して出来上がった料理は大抵がありふれた学校生活を舞台にした料理です。
しかし、退屈で鬱積した人生を送ってきた漫画家は違う。
人生経験自体が希薄で記憶を掘り出してもネタが無い。思い出の冷蔵庫に何も入ってない。
必然的に他所から食材を仕入れてくる羽目になる。
漫画制作でいうなら「資料収集/取材」ですね。
全てはそこから始まる。
その気になればロブスターどころじゃなく、世界各国を回って食材を仕入れる事も出来る。
つまり、漫画を体験ではなく緻密な取材に基づいて描こうとする。
ここから可能性は無限に広がるのです。私はそういう人が描いた漫画を支持したい。
卒なくこなす「人間優等生」よりも、殻に閉じこもってる落ちこぼれの漫画を読みたい。』
取材して舞台を高級にしても、最後に人に訴えるのは「そこに何が描かれているのか」。そこに流れている人間の気持ちの揺れや変化、それがドラマの核となるのです。
それをいうなら「落ちこぼれている」も「挫折」も一つの経験です。それを知らない人の描くものは、やはりどこか浅い、上から目線のものになってしまうかもしれません。
それでもいいのだけど、読者の心さえつかめれば(苦笑)。
結局、漫画は読んでもらってナンボのものですから。
共感を持たせられれば、とりあえずは成功かと思いますし。
(描くだけの自己満足でいいのなら、芸術家として祈りのように自分の世界を追求して、満足していけばいいのでいいのです。それがもし優れていれば、本人の死後でも評価されるかもしれませんし、どうでもいい事かもしれないし……脱線)
藤子・F・不二雄などの言葉は、どこかで見たようなものを吐き出すのではなく、自分の中に通して「面白く」するための、大事な基礎なのです。
それに、常に努力を怠らない作家にとっては、必要に応じた取材なんて特に珍しい事ではないと思いますし(いちいち書くほどの事ではないというか/苦笑)。
もっと深いものなんだよ、と一言、言いたかったのです。
かくいう自分は、かれこれ漫画家を10年以上続けていますが、最初に同人誌を始めたさらに10年くらい前の学生時代から、自分のアンテナは信じるけれど、それと共に自分の読者は何に萌えて(当時はこんな言葉はなかったけど)何が好きかを頭に置いてました。それと自分の好きな物が近ければ幸せな結果が生まれますし。
仕事にしてからも、とにかく絵の上手い人なんて掃いて捨てるほどいるし、目新しい設定なんてものもそれこそ星の数ほど。
最終的には身からでる物、自分の武器を如何にうまく調理していくかでしか生き残れません(苦笑)。
自分も漫画読み(好きなんです、漫画が)として何が魅力かと思うとやはり、絵の魅力(例え拙くても魅力とは関係ないしその逆も然り)や舞台設定もさることながら、最後にひっかかるのは「人間の魅力」の有無、その人の言葉。
核は人間(主人公等)、その他はすべて飾りや舞台、設定にすぎません。
それらを出すためにも、件の師の言葉は重いのです。
経験の貯金がなくなり、でも新たに仕入れるのも難しくなってくると、ますます重要に感じてきます。時すでに遅しということはないけれど、やはり若い時にしか体験したり感じられない事は多いですしね(これは読書等も然り、です)。
若い時は反論上等(笑)。
しかし、やはり自分に過信しがちなところもあります。無知の知とも言う、本当に賢くなると他の意見も冷静に身のウチに入れる度量の広さも持ち合わせてくる。これが出来ない大人も多いけど、できればそうでない人が増えるといいなと思います。
……えーと、ずっとここの読者でおりました。
今迄は黙って読ませて頂いていたのですが今回はついつい…
このせっかくのブログを読んで、どこまでエッセンスを抽出できるのか。
自分のように30代もいいとこ後半になってるのもいれば、多分まだ10代の人も沢山いそうで、ついつい青いカキコミをしてみたくなってしまいました。
いきなりの長文で申し訳ありません。m(_ _;)m
でも優しいyesさんならきっと許して下さる、と思って勢い任せにカキコミしちゃいました(スミマセン)。
ブログ本、とても楽しみにしております! それでは。
さん、usaさん、MIYAさん、すいませんでした! 特にMIYAさんへ!
>Unknownさん へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
水商売、風俗関係の仕事でも・・・50歳過ぎたら・・・無いですね・・・。
30過ぎ(35歳位まで)なら、まだまだ、色々な仕事があると思いま
すが・・・・・やっぱり、稼ぎのいい仕事と言えば・・・風俗業界ではな
いでしょうか・・・・・
結構、こき使われるし、マル暴、マルサ、マル保に桜田門! 敵が
ウジャウジャいますから、対応も大変です。なにより、他人の下半身
の後始末はストレスがかかります。当然、給料の単価も高いわけで
す・・・
しかし、私の話は20年前の経験が元になっていますので(あてにな
りません)・・・現在はどうか分りません・・・・・・!
参考 : 30歳代~40代で転職した漫画家アシスタントの主な再就職
先は・・・・・・
・土木関係 ・小売業 ・風俗関係 ・露天商 ・実家の稼業を継ぐ
・刑務所入所 ・精神病院入院 等々 全てにおいて共通するキー
ワードは・・・・・・「一生貧乏」! (注:あてになりません!)
>usaさん へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>漫画家になりたいなら漫画以外の遊びや恋愛に興じろ・・・
>人並の人生経験に乏しい人は物書きには向いていない・・・
藤子氏の言葉は・・・私の個人的な・・・率直な意見をそのままに書か
せてもらえば・・・・・・・・言い古されて感動しないんですよね・・・。
(勿論、氏の言葉はまったく正しいのですが・・・)
私には、usaさんの例え話が新鮮でした! 「思い出の冷蔵庫」って
のがたまりません! ありきたりの冷蔵庫の食材より、外で求めて
きた食材の方に魅力があるという例え話は、ホント面白かったです。
ただ、(これはMIYAさんもコメントしている事と重なるのですが・・・)
この「思い出の冷蔵庫」には、数十年の人生経験の全て、読んだ本、
見たドラマ聞いた話、それら全ての教養と知識とエッセンスが詰まっ
ている!
おまけに、それらのほとんどが時間と共に、ドロドロと発酵して爆発
寸前! ってな、「思い出の冷蔵庫」もあるかもしれない・・・と・・・
いう事です。
>漫画を体験ではなく緻密な取材に基づいて描こうとする。
>ここから可能性は無限に広がるのです・・・
確かに、それは大事な事です。 「緻密な取材」って面倒なんですよ
ね・・・ってな事言って手抜きしてると・・・軽いふやけた様な作品に
なってしまうんですよね。
>MIYAさん へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
MIYAさん、はじめまして! コメントどうもありがとうございました!
貴重な、創作上のエッセンスを書き込んでいただきまして、恐縮して
おります!
例えば・・・
>人間の気持ちの揺れや変化、それがドラマの核となる・・・
なかなか、こう説明できるものではありません。 スラッとコメントに
書かれている事に驚きました・・・・。
ところで・・・usaさんとMIYAさんとのコメントで私が感じたことは・・・
よくある戦争映画の一シーンです。 戦争を体験した若者が帰郷し
て、まだ兵役に就かない後輩が戦争を軽く考えている事をたしな
む・・・そんなシーンが想起されるのです・・・・・・。
私はそのどちらが正しいとか、どちらが上とかいう事よりも緊張した
必然的な対立をとても楽しく読ませていただきました。
さすがに、現役(10年!)の漫画家! 鋭い言葉に迫力を感じます。
>共感を持たせられれば、とりあえず成功・・・
そんな感覚を私は持った事がありません! 私も一度でイイからそ
んな眺めのよい高見から世間の人々を、何万もの読者を、見渡してみ
たいものです!
>自分のアンテナは信じる・・・
私にはそんな事できせんでした!
その感覚は私の師匠も得意とする所なのですが、私はまったく鈍いの
です。(私のはアンテナと言うより貧テナです!)
私は「アンテナ」よりもロシアの演劇理論だの演出原理だの、意味も分
らないくせに読み漁っていました。 頭でっかちになるばかりで感性は
廃れますね・・・いや、ホント。
>「人間の魅力」の有無、その人の言葉。核は人間(主人公等)、その他
>はすべて飾りや舞台、設定にすぎません
大変、参考になる言葉です。 本当に生きている(より魅力的)人間を描
くから、読者はそこに動きを見、息吹を感じ、思想を読むのでしょうね!
MIYAさん、改めて・・・拙ブログに貴重な「長文」のコメントをいただきまし
て、本当にありがとうございました!
誤解してます。
上の言葉すべて藤子先生の言葉です。
僕の所感など1ミリも入ってません。
MIYAさんは藤子先生の考えを浅いと言ってるのです。
僕はコピペしたのみです。
ったんですかァ・・・?
ボ~~~ゼンッ・・・・・・・・・・・・!!!
たぶん、多くの人が誤解したと思いますよ! 一応、コメントが全
部(!)引用である場合は、その事を読む人が理解できるよう明示
しましょう!
usaさん、以降ヨロシクお願いします!
一瞬、何がナンだか分らなくなっちゃいましたよ! ホント呆然と
しましたヨ!
実は元ネタが分からない状態でネットに流れてるんですよね。
で、これは前段がありまして。
手塚治虫『人間関係が希薄な人は漫画は描けない。漫画とは読者との会話だからだ』
宮崎駿『ロクに人生経験も無いオタクを雇うつもりはない。火を表現するには火に触れないと駄目だ』
富野由悠季『オタクは日常会話が出来ない。アニメ作るならアニメ見るな』
の後にその話しがつくと。一説にはオタクがオタク批判に反論する為に作った妄想とか言われてます。
まあ、藤子F不二雄先生が自ら「のび太は僕の事」など発言してるので内容的にはあり得るんですけど、有名な割に元ネタがはっきりしない。
しかも、発言内容が偉そうであまりに違和感があったりしますし。
ちなみに、実際のインタビューや講演はこんな感じ。
http://dora-world.com/yojigen/int0211_f.html
http://www.mlexp.com/fujiko/interview/index.htm
ね、なんか違うでしょ。元ネタのはっきりしてるインタビューと比較すると説教くさい口調とかが。
最大の違いは、先生は「落ちこぼれは落ちこぼれなりにいい部分がある」という事を言っても「落ちこぼれは落ちこぼれ以外より優れている」という事は言わない部分ですね。
細かい調査をするとネットの海に溺れる可能性があるので適当に検索してもらえばいいと思いますが、正直その発言は藤子F不二雄先生の物として扱うには無理があると思います。
一般人の我々はどうでもいいのですが、漫画業界に関係してるイエスさんがそのまま信じるとまずいので一応忠告までに。
これもネットに漂ってる所在不明のネタの一つだったんでしょうか?
ざいまいした。 大変興味深く読ませていただきました。
>一般人の我々はどうでもいいのですが・・・
私は確かに業界の人間ですが・・・私だって「どうでもいい」気分です。
一応、ここで、長文の引用について触れておきたいと思います。
例文を使用しつつ、基本的なセオリーを説明させて下さい・・・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下、○○先生がA出版の雑誌「B」で語っている事ですが・・・
○○先生談
「・・・・・・・・・・長文・・・・・・・・・・・文中に会話文がある場合は・・・
『このカギカッコを使用』・・・・・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上の様に、引用元(判る範囲で)と、以下の文章全てが引用である
事を示す印「談、評etc」を記しておけば、分りやすく誰も誤解しませ
んし引用元を調べる事も容易です。
なにより被引用者にも失礼がありません。
それにしても、usaさんのコメントを誤解したのは「ウカツ」でした。
最初は落とし穴にでも落とされた様な気分でした。 私がこのザマ
ですから、MIYAさんはどうでしたでしょう・・・心配です・・・。
「クソッ!やっぱり、こんな所にコメントなんかするんじゃなかった!」
などと思ってるかも・・・どうか・・・私に免じて許して下さい!
きっと笑って「許して下さる」ものと信じております。
usaさんの引用文→誤解したコメント→誤解の指摘→引用文自体の
信憑性→ネットに漂ってる所在不明のネタ(ふじもんさんの言葉)・・・
・・・・・。 この数日、私は目が回りそうです・・・!
このブログの読者は「読解力の高い業界人」以外が大半な訳ですし。
藤子先生の言葉と書かれても、直に聞いたのか、どの本に書かれていたのか、信頼性の高いサイトに載っていたのかぐらい書かないと藤子先生に対しても失礼になる。
「ドラえもんはネコ型ロボット」ぐらいの事なら出典も不要ですが。
以前も富樫先生の怪しげなネタをコメントで書かれていた事がありましたが、それと同レベルでしょう。
出典不明のままなら、今回の日記のコメントは全件、削除された方が良いかもしれません。