漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その11

2021年10月16日 00時59分09秒 | タイ移住
               

       ( この写真は、チェンマイ市内にある某タイマッサージ店内を撮影したものです。ほとんどのマッサ
         ージ店は「健全」な経営なのですが・・・・・どうしても我慢のきかないお客さんがたまにいるわけで
         す・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、先日、自宅の西側に美しい夕日が見えたので撮影してみました。田舎ですので空が広くそ
         の表情も豊かです。つまり、ド田舎なんです・・・・・《 2021年、10月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、先月9月の私の誕生パーティーで撮影したものです。親類やご近所のお友達など、大勢来て
         くれました・・・・・・ただ、最近はタイでのコロナ感染拡大で、こうした内々のパーティーも自粛ムー
         ドです・・・・《 2021年、9月、撮影 》 )






       【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                 その11


私がタイで暮らすようになってから、もう4年になります・・・・・・早いものです。

このタイ北部の片田舎に新居を建ててから丸2年がたちました。

のん気な隠居暮らしをしていると、時間がたつのが物凄く早いのですが「時間を失った」と
いう喪失感( 焦燥感 )がまったくありません。

イイ感じで歳をとっていく様な・・・・・・この穏やかな気分は、日本にいる時にはまったく感じ
る事が出来なかった感覚です。

2年前にこの家の建築時にあったゴタゴタ( 建築会社の作業不履行、多くの欠陥や金欠 )が
今では何事もなかった様に穏やかに暮らせています。


このブログを読んでいる人の中には、海外への移住を考えている方もおられるかと思います。

日本の年金で老後が暮らせるかどうか、誰だって心配するのが当たり前ですし、その多くの
方が「 これじゃ俺の老後はかなりヤバい 」とため息をつかれているかと思います。

夫婦で、手取り20万円あっても賃貸住宅で暮らすとなると、生活はかなりキビシイものにな
ると思います。

私の場合、手取りで15万円ほどですから、仕事を死ぬまで続けないと暮らせないわけです。

仕事を続けると言っても、65歳を過ぎてする仕事( 主に臨時雇い )は過酷だし、病気一つで
生活はあっけなく破綻します。

さらに、70歳を過ぎてから稼げる金額は10万円前後に減る可能性があり、年金と合わせても
食うだけでギリギリの暮らしです。

80歳を超えてはバイトもままならない・・・・・・・・ボロアパートでカップラーメンを夫婦ですす
る・・・・・・・・

それなら、タイ( 生活費は日本の4分の1、首都バンコクだと3分の1 )で暮らせば、仕事か
ら解放されて清潔なマンションに住んで、毎日が「 日曜日 」の気楽な隠居暮らしが・・・・・・・・
・・・という計算が成り立つわけです。

チェンマイのタイ人独身者でバイト暮らしなら、月々5万円ほどで生活出来ます。( 賃貸ア
パート代込み )

独身の平社員なら、月々7万円で、夫婦でも12万円もあれば十分に暮らせます。( 賃貸マン
ション代込み )

マンション代だけ奮発して月々6万円以上出せば、プール付きのホテル並の高級マンションが
ザラにあります。( もちろん普通の一戸建ても沢山あります )

毎日、プールサイドで冷たいビールを飲み、クーラーの効いた家具付き1LDKで好きなだけゲ
ームを楽しむ・・・・・・・・疲れたら、1時間600円でタイマッサージ!

お昼はタイラーメン(150円)、夜はタイのチキン定食( 250円 )か、タイスキ食べ放題
( 600円 )、帰りにコンビニでお菓子とつまみ、ビールとジュースを買って400円。

ただし・・・・・・・・

長期滞在の場合は、医療保険( 掛け捨て保険で月々1万円以上 )やロングステイビザ取得
( 300万円近い口座残高が必要 )といった必修課題をクリアーしなくてはなりません。
( ちなみに私は保険未加入です )

どんな世界へ行っても「 お金が全て 」といわけです。

そんな意味からも、日本で年金が夫婦で20万円以上受け取れそうな方は、地方都市で住居費
を極力抑えて慎ましく暮らす事をお奨めします。

海外は、決して外国人に甘くはありませんし、言葉や文化の違いは大きなストレスになります。

天国なんて何処にも存在しません。

お金は使い方が重要です。


さて、話を私の家についてなのですが・・・・・・・・

4年前にタイへ来てから、チェンマイ市街でマンションや一戸建て住宅を探して回りましたが、
結局1年半も見つからず、カミさんの実家( タイ北部ミャンマーとの国境近辺 )を建て直す事に
なったわけです。

チェンマイ市街地で住居を探した1年半の間に、私は持っていたお金のほとんどを失いました。
( 当時の少ない年金では、賃貸住宅費、生活費などには不足だったのです )

少なくとも、チェンマイ市街なら2,3ヵ月で分譲マンションか住宅が、すぐ見つかるだろう・・・
・・・・・そんな目算が外れたわけです・・・・・・・・結局、1年半の間に出費ばかりがかさんでしまいま
した。

日本の銀行貯金が少しありましたが、それも建築会社が作業放棄した後で出費がかさみ新居が
完成した時には底を尽いてしまいます。


それでも、カミさんの実家( 広い土地 )があった事や、アシスタント時代に経営した池袋の
タイマッサージ店の収益金があった事で、どうにかやりくりできたのです。

さて、自宅を作るためには、まず、部屋の見取り図を作る必要があります。

すでに私には資力が残っていませんので、カミさんの実家の土地や、その切り売り資金、さら
に遺産に貯金・・・・・・・などが頼りの情けない有様( 半ヒモ状態 )ですが・・・・・・・・

ほとんど自分の金ではないので、憂鬱な気分・・・・・・いうよりも、意外なほどにお気楽でした。

さらに、部屋の見取り図に関しては、ほとんど私の独断と好みでデザイン出来ました。

この作図の過程は、まさにアシスタント時代に毎日繰り返した背景画制作と同じです。

次回本編にて、この図面の作画と漫画背景の事などを書きたいと思います・・・・・・・・


今回は、家と作画の話を書こうかと思っていたのに・・・・・・・・

結局、お金の話ばかりになってしまい・・・・・・・・

我ながら情けない・・・・・・・・

貧すれば鈍する。

・・・・・の様で。



           「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その12 」 へつづく・・・・


           ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )


              ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 先生との思い出5」へ戻る 】




   


【 各章案内 】   「第1章 改訂版」  「第2章 改訂版」  「第3章 改訂版」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」




コメント (50)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする