( この写真は、私が勤めるJプロの玄関前から撮影した目白通りの風景です。 もう、鮮やかだった銀杏の
葉が落ちて初冬の寒々とした雰囲気を漂わせています・・・・・・・・《 2012年12月、撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その17
《 漫画家アシスタントが・・・先生のお供で温泉へ・・・!? 》
アシスタントが漫画家先生の愛スタントにお手当を届ける話を前回書かせていただきまし
たが・・・・・・
何分、かなり昔( 1970年代 )の古い話ですので今時の若い方々に理解しにくい話かもし
れません・・・・・・
昔の男は、浮気する事を「 男の甲斐性 」と言って当然だという顔をしていたものです。
ですから、浮気先のお店で遊んだ挙句、朝になってから奥さんに金を持ってこさせたり、
迎えにこさせたりといった事が本当にあったのです。
何を隠そう私の父親も芸者遊びの挙句に置屋へ母がお金を届けたりする様な事が実際にあ
りました。
日本の古い男どもというものは、ちょっと稼ぐとすぐに銀座の女だの芸者遊びだのを「 デ
キル男 」の「 たしなみ 」として謳歌していたわけです。
さて、漫画家先生の彼女に説教したアシスタントのAさんですが、その後は無事にアシス
タントを続けたそうです。( お手当の配達は、その後どうなったかは不明 )
現代の漫画家アシスタントというものは、それほど、深い関係を先生と持つことはなく、
仕事が終わればさっさと帰宅する。
そして、スタッフ同士ですら一緒に飲みに行ったり、遊んだりすることもほとんどない様
子です・・・・・・。
漫画家もアシスタントとの密接な人間関係を面倒なものとして避けようとする傾向がある
のかもしれません。
では、また古い話のつづきなのですが・・・・・・
Aさんが師事する先生が長期の休暇をとって旅行に出た時の話なのですが・・・・・・
もっとも、連載漫画を多数抱えた流行作家が連載を打ち切ってしまうのですから、漫画
業界を随分と騒がせた様でもあります・・・・・・
その時にアシスタントたちも全員、先生のお供として旅行先へ出陣したわけです。
旅行先は、有名な海に面した温泉地ですが・・・・・・差し障りもあるので名前は伏せま
すが・・・・・・どうかお許しを・・・・・・・・。
この先生も3~4人のアシスタントを従えて黄門様の道中の様に旅へ出る( それも連載を放
ったらかしにして! )あたりは、粋というか無謀というか・・・・・・・・
さて、この道中に参加した女性が一人・・・・・・・・!
それが、例の愛スタントであった事は、( 本当の )アシスタントたちを驚かせるのに十分
でした。
特にショックを受けたのはAさんです・・・・・・・・
『 奥さんじゃなくて、この女が一緒かよ・・・・・・・・何でェ・・・・? 』
さすがに呆れ返るAさん・・・・・・・・・もう、我慢できない・・・・・・!
先生には気づかれない様に・・・・・・・・そっと彼女に近づきながら・・・・・・・・
「 おい・・・・・・お前が何ンで来るんだよ! 」
と、彼女に厳しく迫ります・・・・・・
「 フンッ・・・・・・ 」
完全に無視されるAさん・・・・・・
ムカッと来ても、ここで怒り出すわけにもいかず・・・・・・仕方なく奇妙な温泉道中が
始まります・・・・・・
温泉・・・・・・・・と言えば・・・・・・・・・温泉芸者・・・・!
「 何ンだよ、また、芸者かよ!? 」
・・・・・・と、眉をしかめる方もあろうかと思いますが・・・・・・・・・
芸者といっても、畳の上で芸をするのではなく、もっぱら布団の上で芸をする・・・・・
・・・・・・・・・と・・・・・・この話は、次回に・・・・・・・・・
「 漫画家アシスタント 諦めま章 その18」( 1月1日頃公開 ) へつづく・・・・
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