漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント 第4章 その2

2006年05月20日 02時53分24秒 | 漫画家アシスタント
  ( この写真は、私が27年前に通った東京目白のクロッキー教室があった場所です。《 2006年
  3月、撮影 》 )
  

【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
 
 
 
               その2


漫画家アシスタントの実力者、言ってみれば「背景の天才」といった人を
何人か知っていますが、なぜか漫画家になれたという話を聞いた事があ
りません。

一応ここでは、背景画力と漫画家になるための画力とは相関性が全然な
いと考えます。 「画力を高める」とは・・・ すなわち、より「優れた
キャラクター」を描く事と考えたいと思います。
 ( 背景もキャラクターの生きる世界そのものですから大事である事はも
  ちろんですが、二次的なレベルでしかない事もまた事実なので・・・ )

1979年、秋 24歳。 私はそれまで絵の勉強などした事もなかったし、
漫画を描くのに絵の勉強が必要になるなどとは夢にも思っていませんで
した。 しかし、自分の絵のレベルがかなり稚拙でとてもプロのレベルに
は程遠い事を思い知り、初めからやり直す決心でまず始めた事は・・・・

「クロッキー」でした。

キャラクターの手足のバランスの狂い、キャラクターの動きの不自然さ
椅子に腰掛けたり、物を投げたりする、何気ない動きが正確に描けず、
ごまかして描いていた事に気づいた事は下手な漫画を友人だけではな
くプロの世界の人に見てもらった事が大きく影響しています。

より自分の絵をリアルに洗練されたものにしたい・・・・ そう考えて
始めたのが、クロッキー教室での勉強でした。 

東京、目白の「 M学園美術研究所クロッキー教室 」。自分の住む南長
崎のアパートから自転車で行かれる近場に、教室があった事はとてもラ
ッキーでした。

週に一回ほどですが、クロッキー用のスケッチブックとB5のエンピツ一
本を持って夕方そこに通いました。

B5のエンピツで何を描くのか・・・・・? 

それは・・・ ヌードです。 ヌード・・・。 ヌード。 ぬうど。 ん
~~っ・・・・・・・・ いわゆる・・・ヌード、ですね!
 
 
 
          「 漫画家アシスタント 第4章 その3 」 へつづく・・・
    


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コメント (6)
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