ドッペルゲンガーの銃 倉知淳 2021年11月16日 | 読んだ本 作家志望の女子高生と警察官の兄というコンビが不可思議な事件を解決していくミステリー短編集。但し、実際に謎を解くのは、兄の方にときどき憑依して現れるご先祖様の霊という突拍子も無い設定。本書の魅力は、事件の不思議さ、謎解きの見事さもさることながら、この突拍子も無い設定から醸し出される面白さによるところが大きい気がする。まだまだ続きそうな終わり方なので、続編を楽しみにしたい。(「ドッペルゲンガーの銃」 倉知淳、文春文庫)