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化石少女と七つの冒険 麻耶雄嵩

2025年05月27日 | 読んだ本
10年近く前に読んだ「化石少女」という作品の続編。化石マニアの高校生女子とそのワトソン役である後輩男子のコンビが高校内で勃発する悲惨な事件の真相を解き明かしていく連作ミステリー。前作の詳しいストーリーは覚えていないが、奇妙な登場人物たち、現実にはあり得ないような一つの高校での殺人事件の頻発、解決したのかしなかったのか最後までよく分からない曖昧な結末などは前作同様だ。しかも、収められた7つの短編を読み進めていくと、登場人物たちのキャラクターが少しずつ奇妙な方向に変化し、それぞれが探偵なのか、容疑者なのか、語り手なのかさえも混然としてきてしまう。そんな奇妙な内容にも関わらず読んでいて何となく面白く読み終えた。(「化石少女と七つの冒険」 麻耶雄嵩、徳間文庫)


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