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オンライン講演 天文学入門(5)

オンラインによる天文学入門講義で、参加するのはこれで3回目。①は銀河系と太陽系のスケール・構造・質量などの解説で、そのなかでは銀河系の大半の星は「連星」だという話に少しびっくりした。そういえば最近のSFには「連星」が舞台の話をよく見かける気がするが、こうした天文学的な発見が背後にあるのかもしれないと思った。②は天文学における距離測定の大切さと天文学的に重要な「距離はしご」の説明。今回も直接的に役立つ知識ということではないが色々頭を使って勉強になり有意義な内容だった。
①銀河系と太陽系
②宇宙における距離の測定   
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オンライン漫談 月刊ワンコイデ(7)

月一回のお楽しみ「月刊ワンコイデ」の4回目の視聴。今回は、友人の選挙戦の応援に行ってきたという最近の活動報告と宣材写真の変遷から自らのネタや芸風の変化について語るという内容。今回も内容自体はたわいないもので、ファンクラブのような雰囲気が強く漂う30分があっという間に過ぎてしまった。ファンクラブがあるのかどうか知らないが、横浜にぎわい座での公演には欠かさず行っているので、まあ自分もファンクラブ会員のようなものかなと思った。
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そのへんをどのように受け止めてらっしゃるか 能町みね子

週間文春の連載コラムをまとめたエッセイ集の3冊目。テレビで話題になったりネットで炎上した事件について、その当事者の発言や文章の言葉尻からその事件の本質を探るという内容は今まで通り。毎回、言葉に対する著者の感覚の鋭さに舌を巻くのだが、本作はこれまでの2冊以上にその感が強かった。「高輪ゲートウェイ駅」命名のいざこざでは、駅名正式発表の半年前にほぼその駅名を当ててしまっていて「こんな名前はいやだ」とあるのにはびっくりした。また、日頃から自分も感じている「流行語大賞」への違和感については、「スポーツ特にプロ野球好きで若者の文化に疎い50過ぎのおっさんの好み」と分析、なるほどそういうことだったのかと納得した。それ以外にも読んでいて「なるほどそうか」と気づかされることが多く、今回もすごい本なぁと思いながら読み終えた。(「そのへんをどのように受け止めてらっしゃるか」 能町みね子、文春文庫)
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オンライン講演 動物園のお仕事

「動物園の飼育員さんは何をしているのか?」というオンライン会議を見つけ面白そうなので参加してみた。ただ飼育しているだけではなく生態学の研究をしたり自然保護の一翼を担ったりというのは何となく知っていたが、1時間半レクチャーを視聴してその辺りのことが大変よく理解できた気がする。動物園の役割はレクリエーション、教育、研究、自然保護の4つが主なものとのことで、解説と議論はその中の「教育」に焦点を当てて現在の動物園が抱える問題を中心に行われた。学校教育の場では、課外授業の場として動物園に行くところが減っている、先生自身が動物に触れられないので動物に親しむという教育目的が逆効果になってしまう、先生の負担が大きく働き方改革に逆行するので学校で動物を飼えないといった問題が発生しているとのこと。特に、ふれあい広場のようなところについて「触られるのは動物にとってストレスではないか」とか、動物への愛着が強すぎて動物を擬人化して扱いに不満を持つクレームが増えているらしい。どの分野でも同様の悩みが深刻化しているように思え、問題解決の難しさを改めて感じた。
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オンライン講演 フェルミ推定について

数学的思考を楽しく身につけて実社会の行動に活かすという目的のオンライン授業を視聴。難しい問題に直面した時に知識・経験・立式の3つを使って回答に近づいていく方法を、面白い例題を解きながら体験して身につけていくという内容。今回の例題は、①小学生のランドセルに一万円札は何枚入るか ②世界中の人を一か所に集めたらどのくらいの面積・体積になるか、の2問で、この問題を視聴者がチャットと音声でああだこうだと発言するのを講師が上手に導きながら正解に近づいていく。チャットだと複数の参加者が同時に発言してもちゃんと順番に文字が残るので、実際の会合よりもスピーディーに話が進むし、気軽に発言できる。オンラインの良さを再認識できた1時間半だった。
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妙な線路大研究 (東京編) 竹内正浩

本書は東京近郊の鉄道の線路や駅の場所が何故その場所になったのかを教えてくれる。線路や駅の位置が決められる背景には、鉄道敷設当時の自然の地形だけではなく、住民の反対運動とか、工事の難易度とか、当時の列車の運行能力などなど、実に色々な事情があったという。気軽に読み飛ばして「へぇ」というトリビアがいくつかあればくらいに思って読み始めたのだが、とても緻密な時代考証の連続に驚かされた。東京編とあるので、それ以外の神奈川編とか地方編とかが刊行されているか調べてみたが出ていないようだ。是非神奈川編を期待したい。(「妙な線路大研究(東京編)」 竹内正浩、じっぴコンパクト新書)
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君が夏を走らせる 瀬尾まい子

先輩に頼まれて夏休みの一か月間1歳10か月の子どもの面倒をみることになった16歳の少年の奮闘記。ひたすら子どもをあやしたり公園で遊ばせたりという話だが、少年が育児の大変さに素直に感動し、自分自身も変わっていく。ちょうどよく遊びに来る孫が同じくらいの歳なので「たしかにそうだなぁ」と納得するところが多く、自分も孫の面倒を見ながら色々学んでいるんだろうなぁと思ってしまった。(「君が夏を走らせる」 瀬尾まい子、新潮文庫)
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オンライン講演 天文学入門

先週に引き続きオンラインでの天文学講義を視聴。①の「インフレーション」では前回話のあったマクロの宇宙理論とミクロの量子力学の融合の具体的な話としての「無からの宇宙創生」「4つの力の統一」の説明、②の「ビッグバン宇宙の進化」では「宇宙の晴れ上がり」についてなど、いずれも興味深い内容で、全くの素人の自分も時間を忘れて聞き入ってしまった。ZOOMによる視聴も4回目、チャットでの質問にも慣れてきて、最先端の科学者の方の話が聞けて質問までできる有り難さを実感した。
①インフレーション
②ビッグバン宇宙の進化
③現在の宇宙の姿
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上石神井さよならレボリューション 長沢樹

著者の作品は4冊目。最初に読んだ「消失グラデーション」ですごい作家が出現したという印象が強く残っていて、たまたま本屋さんでこの作家の作品を見かけたので読んでみることにした。本書は、高校の部活を舞台にした学園ミステリーだが、登場人物のキャラが類型的なのは良しとしても、主人公が盗撮写真を同級生に売りつけるといった明らかな犯罪行為を繰り返し、それを洒落た行為のように記述しているのが気になってしょうがなかった。(「上石神井さよならレボリューション」 長沢樹、集英社文庫)
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オンライン講演 ミャンマーの軍事クーデター

東京大学の研究者によるミャンマーのクーデターについてのオンラインでの講演を視聴。非暴力不服従の抵抗活動の現状、日本のマスメディアの報道の問題点、2008年憲法の問題点などをわかりやすく解説してもらえてとても勉強になった。抵抗活動のところでは「鍋叩き」「ミルクティー同盟」などの解説が面白かったし、日本のマスメディアについては「治安部隊」「外出禁止令を無視」という表現への苦言が言われてみればその通りという感じでためになった。色々なリスクや犠牲を賭して情報を発信する講師に頭が下がる。日本にそして自分に何ができるかじっくり考えてみたい。
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「日本の伝統」の正体 藤井青銅

日本人が古くからの伝統だと漠然と思っていたり、そのように宣伝されているものが「本当はいつ頃からのものなのか」をわかりやすく解説してくれる本書。軽い読み物風ではあるが、しっかりした考証を感じさせつつ、ユーモアも忘れない文章で、面白かった。60歳を過ぎて高齢者になると、「50年の伝統を持つ行事」などと言われるとカチンとくるが、この本のように「伝統」という言葉の濫用をばっさり切ってくれる文章に出会うと気持ちがものすごくスッキリする。また、京都に関連した名前をつけたり江戸時代の旧地名をつけるだけでグッと「伝統的な感じ」が高まるので、世の中それを宣伝のために利用した事例のオンパレードということも教えてくれるし、とにかく今「伝統」と言われているものの殆どが幕末から明治にかけてのもの、あるいは戦後のものだということも教えてくれる。それだけ、この2つの時期の断絶が大きかったということだろう。特に驚いたのは、「日本人が白菜を食べるようになったのが明治時代になってかなり経ってから」とか、「マトリョーシカは元々日本の玩具だった」という話。所々に意外な知識が満載の一冊だった。(「『日本の伝統』の正体」 藤井青銅、新潮文庫)
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脳から見るミュージアム 中野信子他

テレビでよく見る脳科学者と東京芸大美術館の研究者との対談。基本的には美術館や博物館の裏方話や苦労談だが、それに脳科学の視点を加えたやりとりが特徴。美術館や博物館が収蔵品の増加でスペース不足に悩んでいるという話でコンマリさんがメトロポリタン美術館の収蔵アドバイザーになったというジョークがあったり、過去から現在までの雑多な情報を溜め込んで必要な時に取り出すという役割において博物館と脳は似ているという指摘、行き過ぎた断捨離やミニマリスト的な整理整頓は脳科学の面からあまり推奨できないといった話など、興味深い話がいくつもあり、単に美術館や博物館の裏話にとどまらない面白い内容の一冊だった。(「脳から見るミュージアム」 中野信子・熊澤弘、講談社現代新書)
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オンライン講演会 放浪天文学者の宇宙ゆんたく

面白そうなオンライン講演会を見つけたので視聴してみた。講師は島袋隼士博士という雲南大学の天文学者で、天文学の初心者向けの講義とのこと。講義の内容は①現代宇宙論に投げかけられた2つの謎 ②現代の宇宙観測と技術開発 ③宇宙の創生という3つ。①は、最近よく耳にする暗黒物質(ダークマター)ともう一つ暗黒エネルギー(ダークエネルギー)の話で、最近の研究ではこの2つが宇宙の95%を占めていて普通に観測できる物質は宇宙の5%しかないというまさに主客転倒の謎。素人としてはこうなったら物理学は最初から考え直した方が良いんじゃないかとさえ思ってしまった。②は世界の最先端の宇宙観測技術、地上望遠鏡と衛星望遠鏡の観測成果の解説で、衛星による宇宙観測が日本のお家芸という話にびっくりした。③は、宇宙創生の謎について現在までにわかっていることの解説。要するにこの話になると観測のできない世界なのである意味最先端の学者でさえ観念的な推論の状態から脱していないらしい。ここでは、100億光年というマクロスケールと素粒子論というミクロスケールが何故か合体するというウロボロスの蛇の話が面白かった。ともあれ、昔ブルーバックスで読んだ「ひも理論」の本などを思い出し、その頃と混沌とした状況は「超」がついた分むしろ深まってしまっているような気がした。
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クララとお日さま カズオイシグロ

カズオイシグロのノーベル賞受賞後第一作ということで話題になっている一冊。「AF」と呼ばれるお友だちAIロボット「クララ」の視点で、病弱な少女や周りの大人たちと過ごした数年間を描いた近未来小説。どのような近未来かは最後まであまり明確には描かれていないが、遺伝子操作が広範に行われているらしい格差社会であるとか、自然破壊が進んでいるとか、そういった情報が断片的にわかってきて色々考えさせられる。このようなディストピア小説は日本のライトノベルの中にも沢山ある気がするが、著者自身は日本のライトノベルを読んだことがあるのだろうか、その影響を受けているのだろうか、そんなことを考えてしまった。(「クララとお日さま」 カズオイシグロ、早川書房)
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オンライン落語 古今亭駒治独演会

鉄道落語が大好きな古今亭駒治の新作落語会。ネタおろし一席を含む創作落語ばかりを4席、しかも鉄道関連が2席も堪能できて期待通りの嬉しい内容。最初の「生徒の作文」は厳密には鉄道ネタではないかもしれないが、鉄道の駅名の羅列で何となく作文になっているという秀逸な作品だし、会場のリクエストに答えたおまけの4席目「おこっぺ本線」は今日で廃線になるという田舎の鉄道が舞台の王道の鉄道落語。この新作落語会、第3回とのことなので次も期待したい。
①生徒の作文
②冷房の耐えられない寒さ
③課長の災難
④おこっぺ本線
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