goo

神のダイスを見上げて 知念実希人

「5日後に人類が滅亡してしまうかもしれない」という極限状態のなかで、唯一の肉親である姉を殺された少年がその犯人を捜すというタイムリミットサスペンス。これまでに読んだ著者の医療ミステリーとは趣きの異なる作品だが、人間にとっての死とは何かを訴えかける真面目な一冊。文句なく面白いのだが、著者の真骨頂である医療現場に関わるミステリーのような医療知識に基づく意外性がないので、それが少しだけ残念だった。(「神のダイスを見上げて」  知念実希人、光文社)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )