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カササギ殺人事件(上・下) アンソニー・ホロビッツ

昨年から今年にかけて色々な賞やベスト10のトップを獲得している話題作。「今世紀最高のミステリー」「アガサ・クリスティへの究極のオマージュ」といった賛辞が寄せられている一冊だ。読んだ感想は期待以上。上巻の最後と下巻の始まりのところで、あまりに意外な展開に度肝をぬかれ、これで本当に綺麗な着地点があるのだろうかと心配になり、そもそもクリスティへのオマージュって何なのかも分からないまま終盤に。最後の最後に全ての謎が解かれると、モヤモヤした気持ちが全て著者のアイデアの奇抜さに対する賛辞に変化、当然もう一度読み返してみたくなったが、どうせフェアに書かれているんだろうと思いやめておく。海外翻訳ミステリーで味わう久し振りの満足感だった。(「カササギ殺人事件(上・下)」 アンソニー・ホロビッツ、創元推理文庫)

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