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三人屋 原田ひ香

三姉妹が交代で、朝はモーニング専門の喫茶店、昼はうどん屋さん、夜はスナックという変わったお店を巡る人情話的なストーリー。いつもの本屋さんで何気なく手に取った一冊。あまり期待していなかったが、予想を超えて面白かった。この三姉妹、性格も仕事振りも全く違い、仲も悪いのだが、親の代からのお店を守りたいという気持ちと、自分の生活を何とかしていくという気持ちに折り合いをつけながら、商店街の人々やお店の常連さんと関わっていく。最後に店を残してくれた父親への思いを共有する三姉妹。著者のほかの本も読んでみたいと思う良い一冊だった。(「三人屋」 原田ひ香、実業之日本社文庫)

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