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フレッド・リン

イチローの2007年が終わった。首位打者にもう一歩届かなかったことや、プレーオフに進出出来なかったことは残念だが、7年連続200本安打等の新しい記録も打ち立てるなど、十分に楽しませてもらった。いろいろな大リーグ記録を達成してきているイチローだが、イチローがジョージ・シスラーの年間安打記録を破った時、イチローが記録更新に近づく毎にシスラーの名前が新聞にでて、多くの日本人がその大昔の選手の名前を知るようになったのは、記憶に新しい。シスラーの孫が、「祖父の記録を破られるのは少し寂しいが、祖父の名前が再び脚光を浴びるのは誇らしい。」といって、イチローを応援し、記録更新の時も球場に駆けつけたこともよく知られている。このように、イチロー選手が記録を打ち立てると、ある選手の名前が脚光をあびる。これが、「記録」というものを大切にする「野球」というスポーツの素晴らしいところだ。
 ここで、イチローの活躍で、多くの日本人にその名前を知られるようになった選手を何人か紹介していきたい。イチローの活躍で名前がでてきた選手の1人目は、フレッド・リン選手である。イチローが新人の年に、新人王と年間MVPの両方のタイトルをとった時に出てきたのが、彼の名前である。彼も、75年の新人の年に、新人王と年間MVPをとった。年間MVPをとるような記録を出した選手であれば当然新人王もとるだろうから、この記録は「新人の年にMVPになった選手」ということだろう。さて、彼のサインであるが、これが大変面白い。サイン自体、昔の人らしい丁寧なサインで良いのだが、その下に直筆で「75/MVP、ROY」と書き込んでいることだ。すなわち、彼自身が「75年にMVPと新人王を取ったフレッド・リンです」と名乗っているのだ。そういう意味で、このサインは、サイン収集家、イチローファンにとって、イチローの快挙を思い起こさせてくれる面白い1枚となっている。これもサイン集めの醍醐味である。
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