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宮古島グリーンゾーン作戦(人口約5万5千人のちゅら島をゼロコロナにしよう):version2

2021-02-10 | お知らせ

みなさん、こんにちは。

 

第1段階: 外出自粛で、1週間あたり新規陽性者5ケース以下になるようにする。

 

第2段階:外出自粛を継続しながら、介護施設と病院での定期スクリーニング検査を開始する。

その次に、エッセンシャルワーカーとホットスポットの住民と従業員に対しての検査を行う。

検査拡充による感染者の発見によって、一時的に陽性者は増えるが、追跡と保護隔離後は感染収束をみる。1週間あたり新規陽性者2ケース以下まで下げる

 

第3段階:新規陽性者ゼロに到達、これに合わせてサーベイランス検査の持続実施を開始し、コロナ制圧まで継続する。

この継続的検査では、ホットスポットでは1%、医療と介護施設では10%を一日で検査することを目標とする。

自粛は解除する。

 

第4段階:グリーンゾーン宣言。

安全安心の宮古島を達成する。

 

注1:この全ての間、水際対策として移入者全員に72時間以内PCR検査陰性結果持参を呼びかける。

 

注2:医療介護とホットスポットでのPCR検査費用は基本的に行政検査として政府と県に拠出をお願いする。

 

質問コーナー

 

質問1  1段階の外出自粛の具体的な期間はあるのでしょうか?

 

回答:1週間あたり新規陽性者5ケース以下になるまでを想定しています。

外出自粛はかなりきちんとできるのであれば、最大潜伏期の2週間単位で考えればよいのではないかと思います。

 

質問2  その間、学校は休校でしょうか。

宮古に限らずですが、全国的に教育の遅れや格差等の支障が報じられています。

そのあたりのフォローが併せての施策が望まれませんか?

 

回答:休校による社会への負の影響を考慮した結果、保育園、小中高校は感染対策をしながらオープンする自粛を考えています。

学校は、これまでの小児における感受性の低さ、感染した際の感染性の低さを考えると、基本的な感染経路対策と有症状者の早期探知・対応でよいと考えます。

 

質問3 同じく、大人達の心のケアも必要ではないでしょうか。

また、家にいては仕事ができない第1次産業の従事者などはどのような生活になるのでしょうか。

収入の保障が必要になると思われますが。

 

回答:心のケアも大切です。

ゼロコロナを達成して、今後自粛の恐れが小さい社会にすることが、心のケアにもよいと考えています。

現に台湾やNZなどの人々は、自由な生活を営んでいます。

第1次産業の従事者は、社会的距離を確保しながらであれば仕事ができると思います。

休業による収入の保証は特措法によって行われるべきと思います。

ゼロコロナによって今後の自粛が無くなれば、結果として休業期間を短くできます。

外出自粛とともにスクリーニングを進めていくものと思いますが、これにより自粛期間を短縮できると思います。

地域におけるリスクアセスメントに従って、積極的にスクリーニングを進めていく際に、クラスタのIndex例あるいは孤発例の多くが感染したと考えられる地域に出入りする集団が優先されるとすれば、商店街などが優先されることになろうかと思います。

生活必需品などの購入のための外出は可能とすると思いますので、それをどこまで可能とするのかという自粛とスクリーニングのバランスが問題かと思います。

 

提言者:

ゼロコロナプロジェクト-Zero Covid Japan-

メンバー・順不同:徳田安春、青木眞、近藤太郎、渋谷健司、谷口清洲

 

参考文献

 

https://www.thelancet.com/action/showPdf?pii=S0140-6736%2821%2900186-0

 

https://secure.jbs.elsevierhealth.com/action/getSharedSiteSession?redirect=https%3A%2F%2Fwww.thelancet.com%2Fjournals%2Flancet%2Farticle%2FPIIS0140-6736%2820%2932625-8%2Ffulltext&rc=0

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