燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

心不全治療中にショックとなったケース

2021-10-21 | 闘魂症例検討会

みなさん、こんにちは。

 

その後の経過と解説をみてみる。

心臓診察により、重度の大動脈弁狭窄症 critical aortic stenosis (critical AS)による左心不全の診断となる。

 

心エコー検査により、大動脈弁の高度石灰化・開放制限あり、連続波ドップラーエコーによる A-V pressure gradient の推定では100 mmHgであった。

 

critical ASではニトログリセリンなどの血管拡張薬の投与で「ショック」になることあり、左心不全で肺うっ血をみる場合、フロセマイドなどの利尿剤の使用が安全である。

 

浮腫 pitting edemaをきたす疾患の鑑別には、pit recovery timeの測定が有用である。

40秒以内の fast edemaであれば、低アルブミン血症(低膠質浸透圧血症)による浮腫であることが多い。

一方、本症例のように、slow edemaであれば、うっ血性心不全などによる浮腫を考える。

 

最終診断:重度大動脈弁狭窄症による左心不全

 

 

写真:八重瀬町の海岸

 

 

 

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