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横紋筋融解症疑いでは血清CPKを測定

2020-01-15 | 勉強会
みなさん、こんにちは。
 
 
前回ケースの答え:2
 
 
ポイント:横紋筋融解症疑いでは血清CPKを測定する。
 
 
解説:
 
血清AST、 ALT、 LDH値が上昇しているときは、横紋筋融解症と肝障害の鑑別が重要である。
 
最も筋肉に特異的な血清CPKを測定するとよい。
 
CPK-MB分画も軽度上昇していることがある。
 
再生過程の骨格筋にはCPK-MB分画のCPKも含まれているからである。
 
 
LDHアイソザイムの特異性は意外に低い。
 
アルドラーゼもLDHと同様に、多くの臓器の細胞に含まれている。
 
 
尿中ミオグロビンは特異度が低く、測定検査コストも高い。
 
通常の臨床現場では即日に測定できないことが多く、マネジメント方針を変えることが少ない。
 
 
ASTALTは共に、肝細胞にも筋肉細胞にも含まれている。
 
急性期の筋障害ではAST/ALT>3となるが、ASTの半減期が短いために、本ケースのように、数日後はAST/ALT=1となる。
 
 
 
写真 大浜第一病院心臓血管外科集中治療科部長の岡田先生によるレクチャーを琉大医学部で行いました。

 

 

 

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