ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

アニメコンベンションレメ[ト(4)

2007-05-24 15:09:39 | マンガ・アニメ
ブースのあるエリアにも、コスプレ族がたくさんいた。コスプレをしている=insider、していない=outsider的な公式ができそうかもしれない。


同人誌販売の側面が薄く、ブースのエリアはふつうの商売人がほとんど占拠していたA-Cenのハイライトは、masqueradeーコスプレのパフォーマンスセッションみたいなもの?ーのようだった。一緒にいったノーマさんといっしょに、マスカレード見ようと会場のホテルロビーに行ってみた。「マスカレード!マスカレード!マスカレードに来よう!」と叫びながらホテルロビーを宣伝して歩く集団の後にくっついていって、会場らしき場所の前までついた。すると、「すでに1700人分(だったかな?)のチケット配布ずみで、それ以上ははいれません!」というではないか。それを聞いた瞬間、マスカレードこそがメインイベントだと気づいたのだった。だが、時すでに遅し。。

マスカレード会場前で待っている人たち。



というわけで、マスカレードの模様は、授業ブログにアップされている学生のレメ[トや、こちらのサイトの動画をどうぞ。見に行った学生によれば、このセッション最中にプロメ[ズをした人がいたらしい。プロメ[ズは受理され、感動の嵐(?)、盛り上がったんだとか。

パネルには、yuri(百合)についてのパネルと、マンガを描くことについてのパネルに行ってみた。百合のほうは、パネリストの人たちが妙にぼそぼそ話していて、自己完結モードにはいっていて、途中からはいって後ろのほうに座っていた私には何がなんだかわからなかった。しかし、後ろからみた光景が普通の会議と違って、コスプレしている人たちがかなりいるので、不思議というか、面白いものはあった。マンガを描くことについてのパネルは、どうもプロとしてマンガを描く仕事をしているらしい白人男性が、どうやってプロになるのか、とか、プロとしての心得みたいなことを話していて、部屋は大入り満員状態だった。

パネルのスケジュール表をみてみると、マンガ、アニメ、ゲーム系と、カラオケだのスピードデイティングだののゲームっぽいセッション、日本語や日本文化を学ぼう系セッションもちらほら。

しかしながら、コンベンションに実際行く前には、もっとアジア系が多いのかと思っていたのだが、全然そんなことはなかった。もしかしたら、日本人はちょっとちやほやされるムードあったりするのかな?などと思ったりもしたが、甘かった。「日本人」なんてお呼びじゃないほど、アメリカのオタク文化は醸成してしまったのかもしれない。パネルでは「日本」とか「日本人」は残っているようにみえるが、ブースをみても、コンベンションにきている人たちをみても、「日本」なんてそう大きな関係はない感じだった。むしろ、「日本」は自分たちの好みにあわせて導入するときはする、って感じだ。「日本人彼女募集中」なんてシャツは売っていたけれど、コンベンションに参加している人たちは日本人女なんて探しているっぽい雰囲気の人たちは(少なくともその場では)誰もいなかった。むしろ、自分たちが、自分たちの仲間と楽しみに来る場、という印象をうけた。

実際、オタク=男、というイメージはどこへやら、女性の参加者もかなり多かったのだ。そして、人種的にも多様だったし、障がいをもった人たちの姿もちらほらみえた。年齢的には10代後半~20代(高校生、大学生世代)が圧涛Iだったと思うが、親子連れも、30≠S0代風の人たちもいた。なかなか多様なコンベンションだったのだ。私が普段行くような学会に比べたら、圧涛Iに参加者が多様であるようにみえた。

結局、またブースのあるエリアに戻って、土産品を物色。以下の品々をゲット。Hell Kittyシャツはなんか惹かれてしまったのよねえ。。


最後にコスプレで印象に残った方々の写真を数枚つけておきます。

男性がデザイン、縫製した服を女性が着ているらしいのだが「写真とっていいですか?」と聞いたらえらい喜ばれてしまった。男性は、「僕はキャラがきているコスチュームは見るだけで、すぐ再現して作ることができるんだ」とか言っていた。


セーラー服の後ろ姿みて、「写真とっていいですか」と聞いたら、こんな方でした。
どのキャラクターなの?と聞いたら、熱く説明してくれた(けど忘れた。。)


なんだかよくわからんが、目立っていた方。


いろいろなアニメコンベンションのコスプレ荒らし(?)というウワサを学生から聞いた。(たぶんこの人だと思う。)


この方々も目立ってたな。。




最初はよくわからなかったのだが、すぐに「写真撮っていいですか」と聞いてから、メ[ズを撮ってもらって写真を撮るマナーなのだ、と気づいた。そして、コスプレイヤーに話しかけて写真を撮ることで、自分自身も内輪の人間としてコンベンションに積極的に参加しているような気分になったのは不思議だった。「撮っていいですか」と聞いて喜んでもらえたり、会話に発展したりすると、妙にこちらまで嬉しく感じられたり、、。

アニメコンベンションレメ[ト(3)

2007-05-24 13:11:01 | マンガ・アニメ
Tシャツ屋さんや、ステッカーなど小物を売っている店もいくつかあった。

例えばこんな感じ。「日本人彼女募集中」Tシャツに思わず注目。「死神」グッズは、デスノート流行もあってか、いろいろなところで見かけた。


"hentai inside," "hentai-free" (gender freeじゃないよん)シャツ。


メ[ズを決めるyaoi屋さん。


このブースは、日本から直輸入したやおい系同人誌(日本語)を主に売っていた。この店主の人は、時々、日本に行って、池袋の同人誌ショップなどで直接買ってくるそうだ。

この人が持っている巨大しゃもじ風のものに、yaoiとかyuri, hentaiとか書いてあるものがよく売れているようで、様々な人たちが持ち歩くのを見かけた。
実は、お土産用として、"otaku inside"みたいなグッズを探していたのだが、"otaku"という言葉のはいったグッズが意外なほど見つからなかった。 yaoi, yuri, hentaiはたくさんあるのに、、
「otaku」グッズがないのは、今までアメリカではャWティブな意味で使われてきたという「otaku」という言葉に、日本で使われているようなネガティブなイメージがアメリカにおいてもついてきたということなのか、それとも皆「自分はオタク!」と思っていて当たり前すぎて、今更"otaku"グッズなんて売れないということなのか、、学生にも聴いてみたが、意見はいろいろだった。

ちなみに、"hentai"という言葉は、アメリカではエロマンガ、エロアニメなどを指し、日本語の変態とはかなり違う意味の言葉として発展(?)してきている。A-Cenでも、hentaiという言葉は乱舞していた。
http://en.wikipedia.org/wiki/Hentai

こういう、アニメコンベンションっぽい店もあるのだが、店番のおじさんが描いているのか、それとも単に商売として売っているのか不明。単に商売で売りにきた風の人が多いのが、このアニメセントラルコンベンションの特色なのか、それともアメリカのアニメコンベンションというものがこんな感じなのかは、わからない。



(まだ続く)

アニメコンベンションレメ[ト(2)

2007-05-24 12:20:57 | マンガ・アニメ
アニメセントラルコンベンション(A-Cen)のレメ[ト第二弾。

まずは初日金曜の朝、前売りバッジをピックアップしにいった。前売りで本来は郵送されるはずなのだが、結局手続きがギリギリだったので、団体(私の授業)の人たち全員分のバッジをピックアップしなくてはいけなかったのだ。スーツ姿の眼科コンファレンスの人たちとよくすれちがったが、朝早くからコスプレ姿の人たちもすでに並んでいる!コンベンションセンターの入り口には人だかりもできていて、一瞬待たねばならないのかと焦ったが、中にはいったら前売りでバッジをピックアップするだけの場合、行列もとくになかった。

カウンターに行き、クラス全員分、約20人分のバッジをプリントアウトしてくれることになったのだが、、時間がかかること、かかること。どうやら、コンピュータのシステムがうまく動いておらず、一度につき2~3枚しかプリントアウトされないらしい。担当のアフリカ系アメリカ人兄ちゃんは「このシステムは困ったことだ、早速次回の検討事項に加えねば」といいながら、イライラしている。受付作業などをしているスタッフは、10代後半から20代が多そうで、時々30~40代風も。白人も、アジア人も、アフリカンアメリカンもラティーノ系っぽい人も、いろいろいた。
バッジのプリントアウトがようやく終わって、ケースにいれて紐をつける作業になったら、後ろに並んでいた人たち(全然知らない人たち)がさっとボランティアして、手伝ってくれた。ボランティア精神にあふれまくっているアニメコンベンション参加者たち、、。しかも早朝から来るような、気合いはいった人たちである。自分たちで作る会議、という気持ちが強いのだろうか。

その日は大学に戻り、macskaさんのプレゼン会場で、学生たちにバッジを手渡した。

そしてその翌日、macskaさんを空港に送った後、ついにA-Cenへ!駐車場に停めて、会場まで歩く。いるわいるわ、コスプレ姿の人々!メインのコンベンションセンターに入り、当日券を買う人たちの大行列を横目で眺めながら、ホールへ。

入るやいなや、いきなりクルマが陳列されているのが目にはいった。なんでこんなところにクルマが陳列されているのか、いまだに謎のままである。クルマを売るための宣伝にも見えないし、、頭文字Dなどのクルマ関係マンガの影響なのか、それともまったく関係ないのか、、。


クルマエリアを抜けると、ブースのエリアに到達した。
日本のコミケなどで想像されるような、同人誌を売るブースは意外にもほとんどなかった。自作を売っている人たちもパロディ系ではなく、自分で書いたものを売っている場合がほとんどのようだ。イラストを売っている人たちも多少はいた。

ブースエリアは、一言でいえば、昔からのオリエンタリズムな「日本」グッズから、最近のアニメ、マンガ、ゲーム系、そしてTシャツなどのお土産グッズまで、なんでもあれ状態。以前からのアメリカにおける「日本」イメージが密集した空間という感じか。

謎の偽物刀屋。偽物刀類を売っている店がやたら目につき、しかも人がけっこう集まっていた。コスプレにでも使う用途なのか、単なる装飾品なのか、、


同じ刀屋にて。「Eat Me. Sexy. 性感」と書かれた箱のようなものは、売りものなのだろうか。。


ャ潟Gステルな着物屋さん。成田空港とか浅草の仲見世とかにありそうな類い。


このでれんとしまくっている巫女さん風な服。買うとしたらやっぱりコスプレ用なのだろうか。


と思ったら、似たような服をきてコスプレしている人を発見。(なんかのキャラなんだろうな。)この人のほうが、店のディスプレイよりちゃんと着ているな。