産経新聞の、「やばいぞ日本!」という連載記事。
日本人留学生が自然科学ができなくなって、低迷したり劣化したりしていることを言いたいらしいのだが、、「日本人留学生の低迷や劣化」を言いたいなら、全体の留学生数と、博士号取得者の比較をしないと、わからなくないか?全体の留学生数が増えているとか、中国人なみに多いのに、博士号取得者の数がこんなに少ないとかならわかるが、このグラフからはそれはわからないし。それとも、アメリカの大学への留学生の数=日本人の自然科学能力、といいたい?んなわけないだろー。産経の謎のデータ解釈こそが、日本人の数学能力劣化の証明だ、と言いたいんだろうか。
うーん、論理的に崩れのない文章を書く力と、古代ギリシャ哲学の知識はたいして関係ないと思うが、、論理学のイントロ授業(アメリカ人教員が教えたやつ)、私も大学時代にとったけれど、べつに古代ギリシャ哲学知らなくても、講義理解できたら大丈夫だった(けっこう楽しかった記憶あり)。そして、その時の知識はすこーんと忘れ果てているけれど、それと文章力が関係あるとも思えん。それとも古代ギリシャ哲学を知らなかった昔の日本人の論理的力はゼロ、ということかい?(ナショナリズムに燃える産経らしくもない。。)
ヨーロッパの場合は知らないが、日本の官僚の留学は、アメリカの大学にとっては、儲かるし(学費払ってくれるしねー)コネもできるしで、どんなにひどくても首を切ることは非常に少ないだろう。官僚留学でドクターまでとる例はそう多くないし、マスターの場合は何でもいいから卒業させちゃったほうが大学経営的にはお得。
以前いた大学に留学していた官僚がけっこういたが、数学ができないとかなんとか以前に、「英語ができない」って面で苦しい状況にある人たちのほうが圧涛I多数とみたぞ。日本からの官僚の多い某学部の教授に、「日本人官僚留学生はみな英語ができなさすぎて授業についてこれないから、彼らのために補講ひらかなくちゃいけなくて、すごく大変」と愚痴られたことあるし。。全員とはいわないが、多くの官僚留学生さんたち(大部分が男だったが、数少ない女性は独立心あふれたタイプも多かった)は、日本人どうしでいつも一緒に過ごし、つるんでいることが多かった。(同じ大学の同じ学部に大量に送りすぎる側も問題。)だから、英語ができるようになるわけもないのだ。そして、「英語ができない」からこそ、数字ばかり使うような授業をひたすら履修したりして、ますます英語ができるようにならないループにはまり、、。
いづれにせよ、この産経の記事こそ、「論理的に崩れのない文章」を書く力が不足しているように思えるな。
グラフを見ていただきたい。米国で博士号(自然科学系)を取得したアジア人留学生数の年ごとの変化を示している。日本はわずか200人前後で低迷し、中国は逆に日本の10倍以上の2500人レベルを維持している。中国にかなり離されて韓国、インド、台湾が続き、日本は5位に甘んじている。
この数字がすべてではないが、日本人留学生の低迷や劣化を示す指標として霞が関の官庁街でささやかれている。
日本人留学生が自然科学ができなくなって、低迷したり劣化したりしていることを言いたいらしいのだが、、「日本人留学生の低迷や劣化」を言いたいなら、全体の留学生数と、博士号取得者の比較をしないと、わからなくないか?全体の留学生数が増えているとか、中国人なみに多いのに、博士号取得者の数がこんなに少ないとかならわかるが、このグラフからはそれはわからないし。それとも、アメリカの大学への留学生の数=日本人の自然科学能力、といいたい?んなわけないだろー。産経の謎のデータ解釈こそが、日本人の数学能力劣化の証明だ、と言いたいんだろうか。
それどころか、欧米の有名大学院に派遣された各省の若手エリート官僚の中に、以前にはなかった悲惨な落ちこぼれ現象が起きているという。経済学や論理学の授業についていけずに単位を落とすケースが増えつつある。
東大法学部卒のある若手官僚は、優秀な人材として出身省でも将来を嘱望されていた。彼は欧州の大学に研修留学して現地語はみるみる力をつけた。
ところが、数学力不足から経済理論がこなせず、論理学は古代ギリシャ哲学など基礎を学ばないから論理的に崩れのない文章が書けない。1年後に担当教授から呼び出され、学業不振で退学処分になってしまった。
うーん、論理的に崩れのない文章を書く力と、古代ギリシャ哲学の知識はたいして関係ないと思うが、、論理学のイントロ授業(アメリカ人教員が教えたやつ)、私も大学時代にとったけれど、べつに古代ギリシャ哲学知らなくても、講義理解できたら大丈夫だった(けっこう楽しかった記憶あり)。そして、その時の知識はすこーんと忘れ果てているけれど、それと文章力が関係あるとも思えん。それとも古代ギリシャ哲学を知らなかった昔の日本人の論理的力はゼロ、ということかい?(ナショナリズムに燃える産経らしくもない。。)
ヨーロッパの場合は知らないが、日本の官僚の留学は、アメリカの大学にとっては、儲かるし(学費払ってくれるしねー)コネもできるしで、どんなにひどくても首を切ることは非常に少ないだろう。官僚留学でドクターまでとる例はそう多くないし、マスターの場合は何でもいいから卒業させちゃったほうが大学経営的にはお得。
以前いた大学に留学していた官僚がけっこういたが、数学ができないとかなんとか以前に、「英語ができない」って面で苦しい状況にある人たちのほうが圧涛I多数とみたぞ。日本からの官僚の多い某学部の教授に、「日本人官僚留学生はみな英語ができなさすぎて授業についてこれないから、彼らのために補講ひらかなくちゃいけなくて、すごく大変」と愚痴られたことあるし。。全員とはいわないが、多くの官僚留学生さんたち(大部分が男だったが、数少ない女性は独立心あふれたタイプも多かった)は、日本人どうしでいつも一緒に過ごし、つるんでいることが多かった。(同じ大学の同じ学部に大量に送りすぎる側も問題。)だから、英語ができるようになるわけもないのだ。そして、「英語ができない」からこそ、数字ばかり使うような授業をひたすら履修したりして、ますます英語ができるようにならないループにはまり、、。
いづれにせよ、この産経の記事こそ、「論理的に崩れのない文章」を書く力が不足しているように思えるな。
ほうの分野が「基礎」って感じがしますね。
何が何でも問題を「ゆとり教育」につなげたい、という意図が先にあっ
て、それに都合のよさげなデータを切り貼りしてみた、といった文章に
みえます。