私が働くモンタナ州立大学に、教員組合ができることになった。以前のエントリで組合化の動きについては紹介したが、先日選挙があり、私も投票した。その結果、投票率85%、常勤テニュアトラック教員組合はわずか10票差で、非常勤教員組合のほうは大差で、いづれも組合ができることになった。
今まで組合化の動きは2度ほど失敗に終ったことがあるらしい。理工系が強い大学で、しかもモンタナ州のライセンスをもってプロとして働くエンジニアは組合にはいれないなる変な法律があるため、大学内でこの動きが盛り上がりづらい状況にあったこともあるだろう。この大学はモンタナ州で唯一、教員組合がない大学だったのだ。もちろん、坊主マンという街の保守性も原因のひとつかもしれない。(もう一つの大きな大学のある、ミズーラなどに比べて。)
しかし、非常勤のほうの選挙は大差だったということは、非常勤がどれだけきびしい状況に置かれているかの表れでもあるといえるだろう。常勤のほうは、メールだのブログをつくるだのして反対の動きをみせていた人たちもいたし、割れてはいたのだろうが、10票差でも勝利につなげたのは地道な仕事をしてきた、オーガナイザーたちのおかげでもある。
少なくとも組合ができたことで、教員の声が大学運営に反映されるシステムができることになった。大きな出発点だと思う。
地元紙Bozeman Daily Chronicleの記事はこちら。
>A key difference this time may have been the agreement the two sides negotiated over who could and couldn’t vote in the union election. Some traditionally conservative groups couldn’t vote or had fewer people eligible to vote.
と書いているが、プロのエンジニアたちはもともと投票してなかったときくし、そのほかの該当教員の数はそう多くはないと思う。2対1の票差で以前は組合ができなかったのが、今回10票差とはいえできた、というのは、投票できなかった人たちがいたから、という理由だけではないだろう。地道な運動の成果という面のほかに、今、現在のアメリカの経済状況と、労働者が置かれた状態というものもかなり影響があったかもしれない。
今まで組合化の動きは2度ほど失敗に終ったことがあるらしい。理工系が強い大学で、しかもモンタナ州のライセンスをもってプロとして働くエンジニアは組合にはいれないなる変な法律があるため、大学内でこの動きが盛り上がりづらい状況にあったこともあるだろう。この大学はモンタナ州で唯一、教員組合がない大学だったのだ。もちろん、坊主マンという街の保守性も原因のひとつかもしれない。(もう一つの大きな大学のある、ミズーラなどに比べて。)
しかし、非常勤のほうの選挙は大差だったということは、非常勤がどれだけきびしい状況に置かれているかの表れでもあるといえるだろう。常勤のほうは、メールだのブログをつくるだのして反対の動きをみせていた人たちもいたし、割れてはいたのだろうが、10票差でも勝利につなげたのは地道な仕事をしてきた、オーガナイザーたちのおかげでもある。
少なくとも組合ができたことで、教員の声が大学運営に反映されるシステムができることになった。大きな出発点だと思う。
地元紙Bozeman Daily Chronicleの記事はこちら。
>A key difference this time may have been the agreement the two sides negotiated over who could and couldn’t vote in the union election. Some traditionally conservative groups couldn’t vote or had fewer people eligible to vote.
と書いているが、プロのエンジニアたちはもともと投票してなかったときくし、そのほかの該当教員の数はそう多くはないと思う。2対1の票差で以前は組合ができなかったのが、今回10票差とはいえできた、というのは、投票できなかった人たちがいたから、という理由だけではないだろう。地道な運動の成果という面のほかに、今、現在のアメリカの経済状況と、労働者が置かれた状態というものもかなり影響があったかもしれない。