日本の「中国離れ」が加速している。同国最大の国際商業都市、上海市の在留邦人数が初めてマイナスを記録したほか、日系企業の対中進出意欲も急減している。
中国で最も日本企業が集中する上海に在住する日本人が、1年間でおよそ1万人も減ったことが分かり、大気汚染が深刻になっていることなどが原因とみられている。
上海の日本総領事館によると、去年10月1日の時点で総領事館に登録している上海市在住の日本人は、およそ4万7700人で、前年の同じ時期の5万7400人からおよそ1万人も減った。また、上海市に加えて、江蘇省や浙江省など総領事館が管轄する周辺の4つの省も合わせた地域の日本人の数は、6万4300人で、1年間に1万4000人余り減った。
減少の理由は明らかではないが、上海の日系企業などでつくる上海日本商工クラブの会員数は減っていないことから、PM2.5による大気汚染の深刻化などの影響で、家族を帯同せず単身赴任を選ぶ駐在員が増えていることが主な原因とみられている。←5月24日NHK
上海の日本人学校の児童生徒数も、12年度と13年度のそれぞれ約3200人から、今年度は初めて約260人の減少に転じており、家族帯同が減ってきているようだ。
一方、中国商務省がまとめた今年1~4月の日本の対中直接投資(実行額)は前年同期比46・7%減とほぼ半減。背景には、同国での人件費高騰を嫌気して製造業などの大型投資案件が急減したことがある。←5月24日MSN産経ニュース
私が南京に来て以来、身のまわりで、帰任する人の話を多く聞くが、新任の話は少なく、減っているのは実感していた。上海領事館が管轄する江蘇、浙江、安徽、江西の4省も含めた邦人数が、2012年10月1日現在の統計では78,862人、18.5% ((78862-64300)/78862=0.185)も減った!!
中国全体で、150,399人とあるが、2013年10月1日時点ではいかに?
当然の 選択ですね。皆さん撤退ですよ!
そうですよね。
若いこれからの人は特にそうですよね!!
大気汚染ですが、南京での,ここ4か月の平均値です。単位:μg/m3 (CO:mg/m3)
AQI PM2.5 PM10 CO NO2 SO2 AQI<50 AQI<100
1月 166.48 129 201 1.386 73 46 0日 7日
2月 105.11 77 107 1.007 44 24 3日 15日
3月 108.55 75 142 0.831 63 33 0日 15日
4月 93.37 60 108 0.706 54 22 2 日 19日
出典:中国環境監測総站
(中国標準でAQI=100以下 (PM2.5=75以下)の場合は、“良”ですが、米国標準ではAQI=160となり、中度汚染となる)
上記データから言っても、南京でも、1月の半分以上がAQIが中国標準で100以上(米国標準で160以上)ですね。
東証一部上場企業1752社の内、何らかのビジネス拠点を中国に持つ企業数は1143社だそうです。
そして、中国からの撤退企業数は
2010年 12社
2011年 23社
2012年 56社
2013年 76社(10月末までのデーター)
2012年~2013年の企業数が多いのは国内でも大赤字だった家電業界(パナソニック子会社を含む17社、シャープ関連企業を含む40社など)が多いようです。
撤退企業数は中国総研が把握できた数であり、実際にはもっと多いかもしれないとのことです。
参考になれば幸いです。
ありがとうございます。
今日も徳国系の会社の人と話していたのですが、撤退する会社が多く、投資が減ってきており、売れ上げが減っているとぼやいてました。