やまちゃん奮闘記

1970年代から海外に出かけ、滞在した国が合計26か国、21年の海外生活が終わりました。振り返りつつ、日々の話題も、

中国の宣伝戦に利用される日本の政治家!?

2013-06-05 | 政治・経済
先の鳩山元首相、山口公明党代表、および村山元首相達はいずれも中国の巧みな外交戦術に踊らされ、中国を訪問し、見事に罠にはまってしまっていると指摘した。(=1月30日のブログ

今回も、中国を訪問した野中広務元自民党幹事長が、3日の劉雲山中共中央書記処書記(中共中央政治局常務委員)との、人民大会堂での会見において、日中国交正常化時の尖閣諸島問題棚上げについての両国指導者間の合意を振り返り、「日中友好は大勢の赴くところ、人心の向かうところだ。このために全力を尽くしたい」と強調した。(=人民網、6月4日報道

また、4日の関西空港での会見で、「私は『尖閣諸島』問題について日中首脳間に合意があったことを表明するために訪中した。この問題をめぐる日中間の対立は、国民をひどく不安にさせている。(日本)政府が係争棚上げの共通認識を無視したからこそ、今日の対立がもたらされた」と述べた。発言を撤回するかどうか繰り返し問いただす日本メディアに対し、野中氏は「日中関係の改善に向けた私の努力に対する『無理な要求』だ」と反論。中国側に利用されたとの見方も否定した。(=人民網報道

これに対して、菅義偉官房長官は、5日午前の記者会見で、「野中さんの発言は田中(角栄)元首相の40年前のことだ。それも伝聞で聞いたと(いうものだ)。確たる根拠も示さないで、招待された中国で、わざわざ発言することに非常に違和感を覚える。多くの国民も同じ思いだろう」と述べ、強い不快感を示した。(=5日MSM産経ニュース

棚上げ論に関しては、外務省のサイトでは、Q&Aの形で見解(中国側との間で尖閣諸島について「棚上げ」や「現状維持」について合意したという事実はありません)を、公開外交文書を参照し、述べている(=Q&A14)

この人民網のサイトは日本版だけでなく、中国語版もあり、中国人にも同時に見られている。

発言の自由はあるが、こうした一連の政治家の中国を利する、しかもわざわざ中国を訪問しての発言は中国側にうまく利用されるだけで、何のメリットがあるのだろうか!?

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