やまちゃん奮闘記

1970年代から海外に出かけ、滞在した国が合計26か国、21年の海外生活が終わりました。振り返りつつ、日々の話題も、

本当かいな?ー>北京市が誓約「大気汚染を3年以内に解決」 

2013-03-30 | 政治・経済
「大気汚染を3年以内に解決」 北京市が誓約と人民網が伝えている。
それによると、
北京市委員会と市政府は28日、「生態文明と都市・農村環境建設のための動員大会」を開催し、「大気汚染」「汚水」「ゴミ」「違法建設」という都市環境を脅かす「根深い問題」の整備・解決に集中的に取り組む構えを示した。
▽統一計画と最高レベル設計の強化
▽管理体制の革新
▽新たな投資・融資システムの確立
▽科学技術の革新
▽中央機構および北京駐在中央直属機構による大々的な支持
---の5点を挙げた。
果たして、精神論だけで、3年以内で片付くだろうか?

かって、日本の技術導入で、排煙脱硫装置を建設した折、有名な話にこんなものがあった。
日本の技術では、脱硫効率は98%以上が当たり前であり、最近では99.4%も可能だ。一方、中国側の要求は95%を満たせばOKだった。
何をやったかと言うと、装置を小さくして、98%以上脱硫したガスと生ガスを混ぜ、95%以上を達成した。ー>装置が小さくなれば、建設コストもやすくなる。
背景には中国側技術がまだ低いことがある。98%以上を規定すると、中国技術が使えなくなってしまい、中国側は締め出されてしまう。

例えば、IHIさんの運転報告を見てみよう。脱硫効率は95%ですね(^_-)。


今日のSO2濃度を見てみよう。
AQIサイトから見ると、現在のSO2 AQIは47

これを濃度に換算するに、このサイトで換算してくれる。逆算であるが、1時間当たりの平均で約0.035PPM程度だとわかる。

この数字を、1998年ー2004年の数字と比較してみると、1999年頃に戻っていることがわかる。また、北京の環境基準を超えており、東京に比べると、桁違いに高いとわかる。

四日市公害訴訟が1967年に提訴され、1972年に結審されたが、その真っ只中の四日市市の大気中二酸化硫黄の数値に近い。


この現実を3年間で解決できる? 言うは易し、行うは難し!?