1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
3位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
4位 D.リチャルド レッドブル・ルノー
5位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
6位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
7位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
8位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
9位 F.アロンソ フェラーリ
10位 K.ライコネン フェラーリ
アブダビGPです。最終戦です。ポイント倍増です。ポールはロズベルグです。しかし、勝者はハミルトン。2度目の戴冠を成し遂げました。2番グリッドだったハミルトン、スタートでホールショットを奪いレースをリード。2番手のロズベルグは中盤コースアウトを喫してしまいます。これが原因なのか、ロズベルグのマシンが不調をきたしペースダウン。どうやら、エネルギー回生システムにトラブルが発生した模様です。後続のウイリアムズ勢にも先行されてしまいます。結果はハミルトンが優勝。文句無しの形でタイトルを決めました。一方のロズベルグは満身創痍の状態ながらも14位完走。不完全燃焼の状態で1シーズンに亘る勝負の幕が切って落とされることに。今シーズンは2位フィニッシュが多く、優勝回数ではハミルトンの後塵を拝しています。しかし、だからといってロズベルグがハミルトンよりも遅いということは決して無く、その証拠にポールポジションの回数ではハミルトンを上回っています。また、シーズン半ばでヒートアップしたチームメイト間の確執ですが、レース後にロズベルグが笑顔でハミルトンに祝福の言葉をかけていることから、二人の間のわだかまりは無くなっていると思われます。ベルギーGPの接触で二人の仲は最悪な状態になっていたことから、もはや修復不可能な関係になっていたと思っていたのですが意外や意外。今のドライバーは大人なんですね。まあ、それ以上にお互いに旧知の仲だったというのが大きいとは思いますが。セナとプロストみたいにコース上の直接対決(違う意味で)で決着が着かなくて良かったです(滝汗)。この二人のバトルは本当に激しかったですからね。1989年の鈴鹿はプロストが巧妙なライン取りでセナをブロック。ここではプロストがタイトルを決めています。続いて1990年の鈴鹿。こちらはセナがあからさまにプロストをブロック(というかぶつけています。苦笑)。ここではセナがタイトルを獲得。ブロックのし方ひとつ取っても、策略家のプロストと激情家のセナとの対比がハッキリしていて面白い(?)ですね。さて、今シーズンですが多少のイレギュラーはあったものの、序盤でアドバンテージを得たメルセデスが最後まで突っ走ったという印象です。メルセデスの前身であるブラウンも2009年シーズン、序盤のアドバンテージで開幕7戦中バトンが6勝。今年はブラウンの年や!と思ったのもつかの間。プレッシャーなのか、資金不足で開発が思う様に進まなかったのか、それ以降バトンは全く勝っていません。チームメイトのバリチェロが代わって2勝しているぐらいですかね。とはいえバトンは勝てないながらもコツコツとポイントを稼いでいたので何とかタイトルは獲得できました。このシーズン、バトンのリタイアはわずか1回のみ。抜群の安定感がものを言いましたね。今シーズン、メルセデスが失速しなかったのはやはりコレの違いでしょう(といって親指と人差し指で輪を作りつつ)。モータースポーツは金が全て、とは言いませんが、やはりあるのと無いのとでは大違い。豊富な資金で開発を続けられたのはやはり大きいです。ブラウンと違い、シーズンを通して突っ走ることができたのは開発を続けられたからに他ならないでしょう。さて、先ほどイレギュラーと書きましたがそのイレギュラーこそレッドブルのリチャルドです(褒めてますよ?)。明らかにメルセデスよりも戦闘力の劣るマシンで不利な状況であるにも関わらず、少ないチャンスを最大限に生かして3勝をゲット!特に僅かな隙を突いて、先頭の2台を次々と抜き去ったたカナダGPとハンガリーGPは圧巻でしたね。レース巧者と呼ぶにふさわしい堂々たる走りは実に見事。笑顔の似合うナイスガイは間違いなく、将来のチャンピオン候補の一人ですね。さて、残念な話題ですが、ミハエル・シューマッハが昨年暮れにスキーで事故を起こし頭部を負傷。以来、昏睡状態が続いていました。現在は昏睡状態から脱して治療を継続中とのことですが依然困難な状態であるのは変わりが無い様です。早く良くなって元気な姿を見せて欲しいですね。一方、日本GPで事故を起こしたビアンキですが依然として意識が回復しておりません。三重県の病院で治療を継続中とのことですが、おそらく移送できる状態までまだ回復していないのでしょう。イタリアから来ている家族の方の心労を思うと胸が痛みます。ビアンキの事故は実に不運でした。雨でコントロールを失ったマシンが重機の下に潜り込んでしまったのです。インダクションポッドが削り取られていたマシンを見れば、その事故の深刻さは判ろうというものです。1974年のアメリカGPでヘルムート・コイニクのマシンがガードレールの下にめり込んでしまうという凄惨な死亡事故がありました。ビアンキの事故も一歩間違えれば、同様の結果になっていた可能性があります。ただ、現在のF1マシンは素材・形状ともに厳格な安全基準が定められているので命だけは守られました。ビアンキの回復と共に、二度とこの様な事故が起こらないことを祈るばかりです。さて、最後になりますが可夢偉です。昨シーズンはシートを失いましたが、下位チームとはいえケータハムからF1復帰!可夢偉の腕なら何とかなるサ、という根拠の無いファンの期待を胸にレースを見守りますが、下位フィニッシュのオンパレード。可夢偉の腕をもってしても上位に食い込めない戦闘力の無いケータハムのマシン。資金難で開発が進まないとはいえ、ファンの心を落胆させるには十分でした。まあ、ドライブしている可夢偉本人が一番落胆していたと思いますが。それでも、そんなことを億尾も出さずに前を見つめ続ける可夢偉。アンタ男やで~!しかし、そんな可夢偉に無情な試練が降りかかります。チームが買収され、オーナーが変わってしまったのです。可夢偉をチームに迎え入れたトニー・フェルナンデスの庇護は無くなり、新オーナーとのビミョーな関係が続く中、ベルギーGPでロッテラーにシートを奪われるという事態に。次のイタリアGPからは復帰したものの、ロシアGPでは不可解なリタイアの指示。そして、資金難から遂にアメリカGPとブラジルGPはチームもろとも欠場となってしまいます。もはやこれまで、と思われましたが最終戦は何とか走ることができました。すでに破産したケータハムは管財人がオーナーになったのです。その管財人は最終戦のドライバーとして可夢偉を選びましたが、その理由というのは「チームの士気を上げる為」とのこと。もともと可夢偉はチームの士気を上げる為にチームに入った訳であり、その働きを管財人も認めた、ということができそうです。最終戦は残念ながらマシントラブルでリタイアとなってしまいましたが、ケータハム同様の資金難であるマルシャが欠場する中でエントリーできたのですから、走ることができただけでも特別なことだったといえるでしょう。来シーズンの先行きは不透明ですが、見込みのあるチームのシートに座って欲しいですね。ええ、可夢偉は日本の宝ですから(断言)。下位チームで走らせるなんてもったいない。しかし、残念ながらF1の世界は甘くありません。シートを得ることができれば奇跡と言わざるを得ない状況でしょう。ハッキリ言ってかなり険しい道のりですが、何とか来シーズンもその雄姿をF1でみせて欲しいです。
2位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
3位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
4位 D.リチャルド レッドブル・ルノー
5位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
6位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
7位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
8位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
9位 F.アロンソ フェラーリ
10位 K.ライコネン フェラーリ
アブダビGPです。最終戦です。ポイント倍増です。ポールはロズベルグです。しかし、勝者はハミルトン。2度目の戴冠を成し遂げました。2番グリッドだったハミルトン、スタートでホールショットを奪いレースをリード。2番手のロズベルグは中盤コースアウトを喫してしまいます。これが原因なのか、ロズベルグのマシンが不調をきたしペースダウン。どうやら、エネルギー回生システムにトラブルが発生した模様です。後続のウイリアムズ勢にも先行されてしまいます。結果はハミルトンが優勝。文句無しの形でタイトルを決めました。一方のロズベルグは満身創痍の状態ながらも14位完走。不完全燃焼の状態で1シーズンに亘る勝負の幕が切って落とされることに。今シーズンは2位フィニッシュが多く、優勝回数ではハミルトンの後塵を拝しています。しかし、だからといってロズベルグがハミルトンよりも遅いということは決して無く、その証拠にポールポジションの回数ではハミルトンを上回っています。また、シーズン半ばでヒートアップしたチームメイト間の確執ですが、レース後にロズベルグが笑顔でハミルトンに祝福の言葉をかけていることから、二人の間のわだかまりは無くなっていると思われます。ベルギーGPの接触で二人の仲は最悪な状態になっていたことから、もはや修復不可能な関係になっていたと思っていたのですが意外や意外。今のドライバーは大人なんですね。まあ、それ以上にお互いに旧知の仲だったというのが大きいとは思いますが。セナとプロストみたいにコース上の直接対決(違う意味で)で決着が着かなくて良かったです(滝汗)。この二人のバトルは本当に激しかったですからね。1989年の鈴鹿はプロストが巧妙なライン取りでセナをブロック。ここではプロストがタイトルを決めています。続いて1990年の鈴鹿。こちらはセナがあからさまにプロストをブロック(というかぶつけています。苦笑)。ここではセナがタイトルを獲得。ブロックのし方ひとつ取っても、策略家のプロストと激情家のセナとの対比がハッキリしていて面白い(?)ですね。さて、今シーズンですが多少のイレギュラーはあったものの、序盤でアドバンテージを得たメルセデスが最後まで突っ走ったという印象です。メルセデスの前身であるブラウンも2009年シーズン、序盤のアドバンテージで開幕7戦中バトンが6勝。今年はブラウンの年や!と思ったのもつかの間。プレッシャーなのか、資金不足で開発が思う様に進まなかったのか、それ以降バトンは全く勝っていません。チームメイトのバリチェロが代わって2勝しているぐらいですかね。とはいえバトンは勝てないながらもコツコツとポイントを稼いでいたので何とかタイトルは獲得できました。このシーズン、バトンのリタイアはわずか1回のみ。抜群の安定感がものを言いましたね。今シーズン、メルセデスが失速しなかったのはやはりコレの違いでしょう(といって親指と人差し指で輪を作りつつ)。モータースポーツは金が全て、とは言いませんが、やはりあるのと無いのとでは大違い。豊富な資金で開発を続けられたのはやはり大きいです。ブラウンと違い、シーズンを通して突っ走ることができたのは開発を続けられたからに他ならないでしょう。さて、先ほどイレギュラーと書きましたがそのイレギュラーこそレッドブルのリチャルドです(褒めてますよ?)。明らかにメルセデスよりも戦闘力の劣るマシンで不利な状況であるにも関わらず、少ないチャンスを最大限に生かして3勝をゲット!特に僅かな隙を突いて、先頭の2台を次々と抜き去ったたカナダGPとハンガリーGPは圧巻でしたね。レース巧者と呼ぶにふさわしい堂々たる走りは実に見事。笑顔の似合うナイスガイは間違いなく、将来のチャンピオン候補の一人ですね。さて、残念な話題ですが、ミハエル・シューマッハが昨年暮れにスキーで事故を起こし頭部を負傷。以来、昏睡状態が続いていました。現在は昏睡状態から脱して治療を継続中とのことですが依然困難な状態であるのは変わりが無い様です。早く良くなって元気な姿を見せて欲しいですね。一方、日本GPで事故を起こしたビアンキですが依然として意識が回復しておりません。三重県の病院で治療を継続中とのことですが、おそらく移送できる状態までまだ回復していないのでしょう。イタリアから来ている家族の方の心労を思うと胸が痛みます。ビアンキの事故は実に不運でした。雨でコントロールを失ったマシンが重機の下に潜り込んでしまったのです。インダクションポッドが削り取られていたマシンを見れば、その事故の深刻さは判ろうというものです。1974年のアメリカGPでヘルムート・コイニクのマシンがガードレールの下にめり込んでしまうという凄惨な死亡事故がありました。ビアンキの事故も一歩間違えれば、同様の結果になっていた可能性があります。ただ、現在のF1マシンは素材・形状ともに厳格な安全基準が定められているので命だけは守られました。ビアンキの回復と共に、二度とこの様な事故が起こらないことを祈るばかりです。さて、最後になりますが可夢偉です。昨シーズンはシートを失いましたが、下位チームとはいえケータハムからF1復帰!可夢偉の腕なら何とかなるサ、という根拠の無いファンの期待を胸にレースを見守りますが、下位フィニッシュのオンパレード。可夢偉の腕をもってしても上位に食い込めない戦闘力の無いケータハムのマシン。資金難で開発が進まないとはいえ、ファンの心を落胆させるには十分でした。まあ、ドライブしている可夢偉本人が一番落胆していたと思いますが。それでも、そんなことを億尾も出さずに前を見つめ続ける可夢偉。アンタ男やで~!しかし、そんな可夢偉に無情な試練が降りかかります。チームが買収され、オーナーが変わってしまったのです。可夢偉をチームに迎え入れたトニー・フェルナンデスの庇護は無くなり、新オーナーとのビミョーな関係が続く中、ベルギーGPでロッテラーにシートを奪われるという事態に。次のイタリアGPからは復帰したものの、ロシアGPでは不可解なリタイアの指示。そして、資金難から遂にアメリカGPとブラジルGPはチームもろとも欠場となってしまいます。もはやこれまで、と思われましたが最終戦は何とか走ることができました。すでに破産したケータハムは管財人がオーナーになったのです。その管財人は最終戦のドライバーとして可夢偉を選びましたが、その理由というのは「チームの士気を上げる為」とのこと。もともと可夢偉はチームの士気を上げる為にチームに入った訳であり、その働きを管財人も認めた、ということができそうです。最終戦は残念ながらマシントラブルでリタイアとなってしまいましたが、ケータハム同様の資金難であるマルシャが欠場する中でエントリーできたのですから、走ることができただけでも特別なことだったといえるでしょう。来シーズンの先行きは不透明ですが、見込みのあるチームのシートに座って欲しいですね。ええ、可夢偉は日本の宝ですから(断言)。下位チームで走らせるなんてもったいない。しかし、残念ながらF1の世界は甘くありません。シートを得ることができれば奇跡と言わざるを得ない状況でしょう。ハッキリ言ってかなり険しい道のりですが、何とか来シーズンもその雄姿をF1でみせて欲しいです。