F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2018 ROUND 20 BRAZILIAN GP

2018年11月17日 00時55分16秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 S.ベッテル フェラーリ
7位 C.ルクレール ザウバー・フェラーリ
8位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
9位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
10位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス

 ブラジルGPです。予選でちょっとしたハプニングが起こりました。予選Q2で車重計測に呼び出されたベッテル。しかし、雨のせいでタイムが出ていないのでQ3進出が危うい状況にありました。本来はエンジンを止める必要があったのですが、メッチャ焦っていたベッテルは自走して車重計に乗ってしまいました。そして、迂闊にもこの時重量計を壊してしまったのです。”Speed up! Come on! Speed up!”。両手を高く上げ、しきりに叩いて、速く計量を終わらせろとアピールしていました。尚、ベッテルは重量計を壊した過度で日本円にして約320万円もの罰金を言い渡されています。幸い、グリッド降格処分にはなりませんでしたが、もし降格になっていたら目も当てられませんね(汗)。さて、スターティンググリッドはポールがハミルトン、以下ベッテル、ボッタス、ライコネン、フェルスタッペン、エリクソン、ルクレールと続きます。ベッテルは全力でポジションを死守して2番グリッド(汗)。雨の恩恵か、ザウバー勢がトップ3に続いております。スタートですが、ハミルトンは順調な出だしでホールショット。ベッテルはやや出遅れて、代わりにボッタスがアウト側から被せてきます。ベッテルはポジションを死守しようとタイヤスモークを上げて抵抗しますがボッタスが一歩リード。先頭ハミルトン、以下ボッタス、ベッテル、ライコネン、フェルスタッペンのオーダーでレース開始です。3周目、フェルスタッペンがターン1でライコネンをアウト側からオーバーテイク。4番手にジャンプアップです。続いて4周目、またもフェルスタッペンが仕掛けます。ターン1でベッテルのインに飛び込みます。やや微妙なタイミングでしたが強引にマシンを捻じ込みベッテルをオーバーテイク。飛び込まれたベッテルはアウト側のラインを取ることを余儀なくされた為立ち上がりが苦しくなり少しモタつきます。その隙にターン3でライコネンにも先行され5番手にポジションダウンです。まだまだ続きます、フェルスタッペン祭り(笑)。10周目、ターン1でボッタスをオーバーテイク。今回は無難に抜いて行きました。20周目、ハミルトンがピットインした為、見かけ上ではありますが先頭に躍り出ます。36周目にフェルスタッペンがようやくピットイン。このタイミングからすると1回ストップですね。3番手でコースに復帰します。そして40周目、メインストレートでハミルトンをオーバーテイク。2番手に浮上ですが、先頭のリチャルドはまだタイヤ交換していない為、事実上、先頭に躍り出たことになります。スゴいですね、フェルスタッペン。ここ最近は絶好調の状態が続いています。さて、魔は天界に棲むといいますか、このレース最大のアクシデントが起こります。44周目、周回遅れのオコンがターン1で何故かアウト側からフェルスタッペンに並びかけます。ターン2まで並走しますが、フェルスタッペンがインに寄り過ぎた為オコンと接触!フェルスタッペンはスピンしてコースアウト。この隙にハミルトンに先行され2番手に転落します。46周目、リチャルドがターン1でベッテルをオーバーテイク。その後もベッテルは追いすがりますが、リチャルドが振り切ります。そして、59周目、同じくリチャルドがターン1でボッタスをやや強引にオーバーテイクして4番手に浮上。11番グリッドからここまで挽回してきました。さぞかし、相当速いラップタイムを出してそうですが、以外にもファステストラップはボッタスでした(失礼)。レースの方はハミルトンがトップチェッカー。オコンと接触したフェルスタッペンは悔しい2位です。そして3位は堅実にポジションを守ったライコネン。メルセデスはコンストラクターズタイトルを決め、ダブルタイトル確定です。大喜びするトト・ヴォルフの横に見覚えのある顔が………。グリーンのシャツ着てるのってバリチェロですよね?懐かしいですね。バリチェロは確かメルセデス関係のマシンには乗っていないと思いましたが、どういう経緯でメルセデスのホスピタリティに呼ばれたんでしょうかね?さて、これが本当のこのレース最大のハプニング、というかインシデントが起こりました。レース後オコンに詰め寄るフェルスタッペン。まあ、そりゃそうでしょう。優勝したハミルトンとのタイム差は1.4秒。フィニッシュ時にはもう少しで射程距離圏内というところまで迫っていました。つまり、オコンとのアクシデントが無ければ優勝していたのは間違いなかったということですね。何より、絶好調で優勝が確実だったレースを台無しにされて、腹の虫がおさまらなかったことが詰め寄った最大の理由でしょう。そして、オコンの態度に怒りで我を忘れたフェルスタッペンは、オコンのことを何度も突き飛ばすという行為に及びました。これは完全にNG。手を出すのはさすがにいけませんね。尚、フェルスタッペンはオコンを突き飛ばした過度により2日間の社会奉仕が課せられました。さて、フェルスタッペンに詰め寄られたオコン、どの様な受け答えをしたかというと、笑顔でシレッと「僕は君より速かった」と言い放ったそうです。こりゃあ、フェルスタッペン、キレるのも無理ないですね(汗)。斜め上目線から上手く返せれば良かったのですが、何しろまだ二十歳ですから無理からぬこと。つい同じ土俵に立ってしまったのでしょう。しかし、やはり不可解なのは周回遅れだったオコンが先頭を走っていたフェルスタッペンに対してオーバーテイクを仕掛けたこと。接触の直接的な原因は、フェルスタッペンがターン2でインに寄り過ぎたことですが、オコンが仕掛けなければこの様な事態に発展しなかったと言うことも出来ます。確かにストレートでオコンがフェルスタッペンに迫る勢いは尋常ではありませんでしたが、それでもリスクを冒して先頭のフェルスタッペンをオーバーテイクするメリットは無かったと思います。もし前に出たとしても、勢いに乗るフェルスタッペンにすぐに抜き返される可能性が高いですからね。まあ、考えられるのは、ちょっとしたイタズラ心からちょっかいを出してみたくなった、というところでしょうか。もしそうならば、そのイタズラ心が周囲に多大な代償を払わせることになってしまった訳ですが。さて、自分は今回の場外乱闘(違)をみて1993年の日本GPを思い出してしまいましたよ。当時ジョーダンをドライブしていたアーバインがセナに対してラインを譲らなかった、勝利を確信してクルージング中のところをオーバーテイクした、等挑発的な行動をとっています。セナはレース後アーバインに詰め寄り、あわや殴打、という事態にまで発展しました。周りの制止が無ければ間違い無くセナはアーバインを殴っていたでしょう。とはいえ、アーバインはマスコミに対して「セナに殴られた」と触れ回ったせいで、新聞各社が誤報を報じる事態となり、更にその誤報を事実と勘違いする人が続出する事態となりました。ちなみにアーバインはこのレースがデビュー戦。デビュー戦で、当時押しも押されぬスタードライバーだったセナに喧嘩を売るとは並大抵の度胸じゃできませんよ?オコンの不敵な態度も、まあなかなかのものですが、アーバインに比べたら大したことありませんね(汗)。

2018 ROUND 19 MEXICAN GP

2018年11月03日 23時03分30秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
7位 C.ルクレール ザウバー・フェラーリ
8位 S.バンドーン マクラーレン・ルノー
9位 M.エリクソン ザウバー・フェラーリ
10位 P.ガスリー トロロッソ・ホンダ

 メキシコGPです。スターティンググリッドはポールがリチャルド、以下フェルスタッペン、ハミルトン、ベッテル、ボッタス、ライコネン、ヒュルケンベルグ、サインツ、ルクレール、エリクソンと続きます。久々にレッドブルがフロントロウを独占。上位6位はトップ3が占め、続いてルノー勢、ザウバー勢の布陣となっております。何度も優勝しているフェルスタッペンですが、実はポールは未経験。今回は予選トップのタイムを出しましたが、最後の最後にリチャルドにひっくり返されたので、さぞ悔しいことでしょう。スタートはポールのリチャルドが出遅れ、隣のフェルスタッペンが前に出ます。更に後ろにいたハミルトンも一気に前に飛び出しました。これで3番手に転落したリチャルド。イン側から伸びてきたフェルスタッペンがホールショット。今回もスタートがレース結果に大きな影響を及ぼすことになりました。先頭はフェルスタッペン、以下ハミルトン、リチャルド、ボッタス、ベッテルと続きます。今度は更に後方から出てきたボッタスがターン1からターン2にかけて並びかけますがリチャルド、前に行かせません。その後、ボッタスはベッテルの先行を許します。ターン5で順位を取り戻すべくアウト側に並びかけますが、ベッテルも譲らず弾き出されてコースアウト。結局順位を取り戻すことは出来ませんでした。後方では多重クラッシュが発生。ハートレーに押し出されたオコンがルクレールに追突してフロントウイングを破損。デブリが飛び散ります。このデブリを避けようとしてアロンソがコースアウト。尚、アロンソは2レース連続でスタートの混乱に巻き込まれたことになります(汗)。”I hit the front wing from Ocon!”確かにオコンのマシンから飛び散ったデブリがアロンソのフロントウイングに見事ジャストミートしてますね(汗)。とどめを刺す様に、その直後チームから無線でマシンをストップさせる様言い渡されます。5周目、コースサイドに静かにマシンを止めてリタイアとなりました。15周目、メインストレートでフェルスタッペンはライコネンをオーバーテイク。2番手に浮上です。スリップに着いてインに飛び込みました。ライコネンも余計なブロックをすることなく、すんなり行かせましたね。不愉快なブロックを目にすることが多々あるので、実に清々しいと思います。17周目、ハミルトンがターン1でライコネンのインに侵入。ターン2からターン3にかけて並走して粘りますがハミルトンが競り勝ってオーバーテイク。ターン3の立ち上がりでハミルトンが邪魔になったのでしょう。立ち上がりのスピードが鈍ります。一気に加速してきたリチャルドも続いてオーバーテイク。ライコネン、大幅ポジションダウンです。39周目、ベッテルが最終コーナーを立ち上がって前のハミルトンに続きます。ハミルトンはストレートで軽くインにマシンを寄せプレッシャーを与えますがベッテルは意に介さず。ハミルトンをオーバーテイクして2番手に浮上です。ベッテルとハミルトン、最終コーナーを立ち上がって来た時には結構な差(だぶん100m以上)が着いてたと思うのですがジョニー・ウォーカーの看板を過ぎた辺りから一気に加速してきました。DRS効果、恐るべしですね(汗)。直接のライバル対決は、ひとまずベッテルが制しました。47周目、メインストレートでハミルトンに対してアウト側から並びかけるリチャルド。ブレーキングを粘り過ぎたのかハミルトン、一瞬タイヤスモークを上げてそのままターン1のシケインをショートカット。リチャルドのオーバーテイクを許します。これでハミルトンは4番手にポジションダウン。続いて48周目、先ほどのリチャルドの場合と同じく、ライコネンがアウト側からアプローチをかけてきますが、またもタイヤをロックさせスモークを上げています。これでハミルトン、順位を更に落とし5番手に転落となりました。どうやら現在履いているスーパーソフトがしっくりきていないハミルトン、ここでピットインです。62周目、2番手を走っていたリチャルドがまさかのスローダウン。これでレッドブルのワンツー体制が崩れ去り、代わってベッテルとライコネンのフェラーリ勢が表彰台圏内に上がってきました。ちなみにリチャルド、今シーズン8度目のリタイアです。ほぼ50%に近いですね。本人曰くやはり「呪われている」のでしょうか。来シーズン、ルノー移籍が決定しているリチャルドに幸あれです(汗)。さて、スタートでホールショットを奪ったフェルスタッペンが先頭でフィニッシュ。今シーズン2勝目です。ここ3戦連続でポディウムに上がり好調なフェルスタッペン。彼のスゴいところはチャンスをものにするところですね。今回もスタートで得た貴重なアドバンテージを生かし切って優勝に結び付けました。まあ、フェルスタッペンのスゴいところは、ドライバー人生に於いてもチャンスを生かし切っているところでしょうか。17歳という異例の若さでデビュー。経験不足を危惧する周りの声を他所に、デビューシーズンで49ポイントを獲得し高い評価を得ています。さらに、特筆すべきは2016年のスペインGPですね。レッドブル移籍後初のレースだったのですが、何といきなり優勝!メルセデスの2台が同士討ちをしていなくなった、そのチャンスを逃さず優勝したのです。このフェルスタッペンの持つチャンスをものにする嗅覚というのは素晴らしいですね。将来チャンピオンになる逸材だと思います、マジで。さて、2位はベッテル、3位はライコネンとフェラーリ勢はツースリーフィニッシュ。そして、4位はハミルトン。ベッテルが優勝出来なかったので5度目のタイトルが確定しました。コース上のバトルではベッテルが勝ちましたが、シーズンを通した戦いではハミルトンが勝ったことになります。まあ、アレですね、試合に勝って勝負に負けた~、みたいな。ハミルトンは昨シーズン同様タイトルの決定を優勝で飾ることは出来ませんでしたが、5回のタイトルはかのファン・マヌエル・ファンジオに並ぶ記録であり、偉業であることは間違いありません。ベッテルはハミルトンよりも先に4度のタイトルを手にしていたのですが、いつの間にか逆転されてしまいましたね。それも仕方がないでしょう。2014年にターボが復活してからの3シーズンはメルセデスが独り相撲を続け、他のチームは殆ど勝利のチャンスが無かったという状況でしたからね。しかし、レギュレーションが改訂された昨シーズンからはフェラーリにも勝てるチャンスが訪れました。しかし、ベッテル自身のミスやチームの戦略ミスなどによりタイトル獲得のチャンスを自ら失っています。さて、タイトルが確定したことで残り2レースは消化試合となります。ここ数年の過去の戦績を踏まえると、ハミルトンはタイトル確定後に1度も勝っていません。緊張の糸が緩むのか、モチベーションが落ちるのかは判りませんが、コンストラクターズタイトルが確定していない以上、フェラーリにもまだ逆転の余地があるということですね。残り2戦、失うものが無くなってプレッシャーから解放されたベッテルが勝つ可能性は高いでしょう。ここでタイトルを失った鬱憤も晴らしたいところでしょうからね。残り2戦の消化試合、まだまだ見どころがあるので目が離せません。