遂に、ミハエル・シューマッハ復帰しますね。今回は首の傷も癒えて体調的には万全です。しかし、過去ワールドチャンピオンがカムバックして失敗した例は数多くあります。アラン・ジョーンズしかり、ジャック・ビルヌーブしかりです。成功したのはニキ・ラウダただ一人しかいません。彼は１９７８年のシーズン途中で「突然」引退してしまったのですが、ターボエンジンという新しいチャレンジに惹かれて復帰、１９８４年にプロストを０．５ポイント差で抑えて見事３度目のワールドチャンピオンに返り咲きました。シューマッハの才能を疑う訳ではありませんが、現役から離れていた３年の間にＦ１は大きく様変わりしています。果たしてこの進歩についてこれるのかどうか。アロンソやハミルトン、ベッテルといった手強いライバルがいることも忘れてはいけません。まあ、バレンシアのテストで好タイムを出している様なので、この心配は杞憂に終わりそうですが。過去にシューマッハはメルセデスのジュニアチームに在籍していました。現役時代、一度もメルセデスのＦ１エンジンを駆ることなく引退をしてしまいましたが、今回は自らのルーツであるコンストラクターとしてのメルセデスと、かつて全幅の信頼を寄せていた名将ロス・ブラウンとの強力タッグでの復活です。鬼に金棒どころか、鬼に金属バットとでもいえそうな強力な布陣で、２０１０年のチャンピオン争いを引っ掻き回してくれそうな予感をプンプン漂わせています（爆）。今年のＦ１も目が離せそうにありませんね（笑）。
