F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2020 ROUND 14 TURKISH GP

2020年11月22日 05時19分09秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
6位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
7位 A.アルボン レッドブル・ホンダ
8位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
9位 L.ストロール レーシングポイント・メルセデス
10位 D.リチャルド ルノー

 トルコGPです。9年振りの開催です。こちらも、サンマリノGP同様、コロナウイルスの影響で中止に追い込まれたレースを補う形で追加されました。実は、トルコはF1とも関係が深く、F1で使用されるレース用のタイヤはピレリのトルコ工場で生産されています。ところで、サーキットはイスタンブールにあるのですが、イスタンブールはトルコの首都ではありません。トルコの首都はアンカラです、アンカラ!イスタンブールに比べるとエライ地味な響きの地名ですが、アンカラがまごうことなきトルコの首都です。トルコの都市というと真っ先にイスタンブールを連想する人が多いと思いますが、きっとそれは1978年のヒット曲、「飛んでイスタンブール」に影響を受けてるんじゃないでしょうか。サビのメロディーが脳裏に焼き付いてる人は結構いることでしょう。っていうか、この曲、もう40年近くも前の曲なんですね?ビックリですよ。こんなことを書いていると歳がバレそうですが、まあ何ですか?最近は若い人の間で昔流行った歌謡曲が人気みたいですね。自分としてはこっちの方がビックリなんですが。自分の年代からすると、歌謡曲っていうのは古臭くてダサいというイメージなのですが、若い人にはきっと新鮮に感じるんでしょうね。さて、余談が長くなってしまいましたが(汗)、スターティンググリッドです。ポールはストロール、以下フェルスタッペン、ペレス、アルボン、リチャルド、ハミルトン、オコン、ライコネンと続きます。な、ん、と、ストロールがポールですよ!これも、ビックリですね。雨絡みの予選とはいえ、メルセデス、レッドブルを抑えてのポールポジションです。チームメイトのペレスも3番手に着けており、ピンクメルセデスのポテンシャルの高さが窺えます。ちなみに、ストロールはカナダ人として3人目のポールポジションだそうです。他の2人ってもう言わずもがなですよね?そう、ジル・ビルヌーブとジャック・ビルヌーブです。この2人に続けたというのは大変な栄誉ですよ?後は、結果を出すだけですね。さて、決勝レースですがコンディションは雨が上がっているもの、依然路面上はウェット。スタートはポールのストロールがスルスルっと抜け出しホールショット。大きくリードしています。一方、2番グリッドのフェルスタッペンは大きく出遅れ8番手まで後退。ハミルトン、リチャルド、オコン、ボッタスと4ワイドでターン1に侵入。リチャルドはイン側にハミルトンがいた為行き場を失い、アウト側にいたオコンを押し出す格好に。皮肉にもチームメイトをコースアウトさせることになってしまいました。更にアウト側にいたボッタスもこれを避けようとして焦ったのか、コントロールを失いスピン。トルコGP、スタートは大波乱の様相を呈しています。続いてターン9ではハミルトンがコースアウト。ベッテル、フェルスタッペンに抜かれます。更にバックストレートエンドのターン12ではアルボンにも先行を許し、一気に3つもポジションダウンを喫しました。18周目、2番手のペレスを追い立てるフェルスタッペン。ターン11でイン側を窺いますが、立ち上がりでアウト側に孕みコースアウト。スピンしながらストレートに戻りますが、スケートリンクの上を滑っているみたいになかなか止まりません。フェルスタッペンは、このミスでタイヤにフラットスポットをつくってしまいピットインすることになり、大幅ポジションダウンです。気が付けば、何とレーシングポイントがワンツー体制でレースをリードしています。フォースインディア時代まで遡ってもこれはとんでもない快挙ですよ?37周目、首位のペレスにハミルトンが追いすがります。バックストレートでアウト側から一気にペレスの前に出てオーバーテイク。予選6番手のハミルトン、コースアウトで一時大きく順位を落としましたが、何と首位にまで挽回してきました。ファイナルラップ、ターン12でルクレールがペレスのインに入ってオーバーテイク、と思いきやオーバースピードで大きくアウト側に孕みます。その隙にペレスに抜き返されることに。更に、後続のベッテルにも(汗)。オーバーテイクに失敗したルクレールはポジションアップどころか、表彰台を失う結果となってしまいました(涙)。結局レースの方はハミルトンがブッチギリのトップチェッカー。序盤コースアウトした時には正直終わってる様な状況でしたが、バツグンのレース運びで勝利をもぎ取りました。これで、ドライバーズタイトルが確定、ミハエル・シューマッハの記録に並ぶ7度目のタイトルです。2位はペレス。予選3番手から堅実な走りで自己最高位を獲得しました。ベッテルの加入により今シーズン限りでチームを去ることになるのですが、実に惜しいですね。ウイリアムズとアルファロメオが両ドライバーの残留を発表したことにより残りのシートは限られた状態となっていますが、何とかF1に残って欲しいところです。3位はベッテル。この微妙なコンディションの中、着実に走り抜きました。41周目にチームメイトのルクレールにパスされる場面がありましたが、その後もペースを落とすことなく追随。今回のポディウムはぶっちゃけタナボタなのですが、それなりのペースで走って、このポジションにいなければ成し得ない結果でしたので、やはりベッテルには素直におめでとうと言いたいですね。5位はサインツ。44周目にはファステストを出し、45周目にはアルボンをパスして5番手に浮上。フィニッシュ直前にはにはオーバーテイクをミスしたルクレールに迫るなど、終盤素晴らしいペースを見せていました。あと1周あったら、リザルトが大きく変わっていたかも知れませんね。9位はストロール。自身キャリア初のポールポジション、37周目まで首位を走りレースをリードしていましたが、タイヤ交換でピットインした後は原因不明の失速。結果9位でのフィニッシュとなりました。レース後に判明したことですが、失速の原因はフロントウイングの破損。初優勝も夢では無かっただけにこれは悔しいですね。とはいえ、今回のレースではプレッシャーに圧されることもなく堂々と首位を快走。この走りで自身の評価を高めたことは間違い無いでしょう。今後の活躍が楽しみですね。

2020 ROUND 13 EMILIA ROMAGNA GP

2020年11月08日 09時37分13秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 D.リチャルド ルノー
4位 D.クビアト アルファタウリ・ホンダ
5位 C.ルクレール フェラーリ
6位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
7位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
8位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
9位 K.ライコネン アルファロメオ・フェラーリ
10位 A.ジョヴィナッツィ アルファロメオ・フェラーリ

 エミリア・ロマーニャGPです。エミリア・ロマーニャとはイモラサーキットのある州の名前です。今シーズンはこういったローカルな地名を冠したレース名が多いですが、もし、日本で開催するとしたら「スズカGP」という風になるんでしょうか。他にも「フジGP」とか「アイダGP」とか(汗)。それはともかく、なんとイモラでの開催ですよ?14年振りです。イモラというと、真っ先にアイルトン・セナの死亡事故を頭に浮かべる人が多いんじゃないでしょうか。1994年のセナとラッツェンバーガーの死亡事故を受けて、高速のタンブレロコーナーとビルヌーブコーナーがシケインに改修されるなど大幅なコースレイアウトの変更が行われることに。現在はストップ・アンド・ゴーの平凡なレイアウトですが、以前は超高速サーキットとして迫力のあるレースが展開されてきました。高速のタンブレロ、ヴィルヌーブを通過してトサコーナーのヘアピンでのブレーキング競争は見所のひとつ。そこから小高い丘を加速していくシーンも絵になる風景なんじゃないでしょうか。まあ、その分危険なサーキットであるというのは事実でしたが。特に全開で通過するタンブレロコーナーは事故が多く、1989年にはゲルハルト・ベルガーがコースアウトしてマシンが炎に包まれる事故が起きました(この事故は一般のニュース番組でも放映されています)。対策として、こういったコーナーはエスケープゾーンを拡げるべきなのですが、タンブレロコーナーの奥には川が流れているため拡げることが出来ず、セナの悲劇へと繋がったと言えるかも知れません。2006年を最後に、施設の老朽化を理由にF1は開催されていませんでした。さて、スターティンググリッドですが、ポールはボッタス。以下、ハミルトン、フェルスタッペン、ガスリー、リチャルド、アルボン、ルクレール、クビアトと続きます。メルセデスがフロントロウ独占、レッドブルとアルファタウリがグリッドを分け合う、といった状況になっております。スタートはボッタスがホールショット。2番グリッドのハミルトンは出遅れてフェルスタッペンに先行されます。続いて、リチャルドも並びかけますがハミルトン、ここは抑えます。43周目、ヴァリアンテ・アルタでボッタスがブレーキングをミスり一瞬コースオフします。後ろを走っていたフェルスタッペンはここぞとばかりにグイグイ寄せてきます。ホームストレートを過ぎてタンブレロの侵入、アウト側からフェルスタッペンはボッタスに被せてオーバーテイク、2番手にジャンプアップです。さて、好事魔多しといいますか、51周目、フェルスタッペンがビルヌーブにアプローチするタイミングで右リアタイヤがバースト。コントロールを失ったものの、緩い弧を描きながらスピン、コースアウトしてサンドトラップに捕まったので、マシン自体はダメージを受けずに済みました。せっかくボッタスを下したところですが、残念ながらリタイアです。この、フェルスタッペンのリタイアによりセーフティーカーが出動。隊列の先頭にいたラッセルはタイヤを温めようとマシンを蛇行させますが………。何と、コントロールを失って、そのままウォールに激突。10番手に着けており、初入賞のチャンスでしたがリタイアです。つまらない凡ミスで、せっかくのチャンスをフイにしてしまったラッセル、相当悔しかったでしょうね。58周目、クビアトはトサコーナーを立ち上がり、丘を駆け抜けてピラテッラ、ここでルクレールをアウト側から豪快にオーバーテイク、4番手にジャンプアップです。ガスリーの活躍に圧されて、ここのところ影の薄かったクビアト、久々に上位進出です。そして、レースの方はハミルトンがトップチェッカー。最初のピットインで、ボッタスよりも遥かに長い距離を走り、オコンのリタイアでセーフティーカーが入るとすぐさまピットイン。序盤、スタートに出遅れ3番手まで順位を落としますが、見事に優勝です。この辺り、チャンスにはここぞとばかりに食らいつく姿勢は、さすがと言う他ありませんね。2位はボッタス。序盤にベッテルとマグヌッセンが接触した際に落ちたデブリを拾ってしまいます。これによってフロア部にダメージを負いペースが落ちることに。ヴァリアンテ・アルタでブレーキングをミスしたのも、このマシンのダメージが影響していたのかも知れません。このマシンのダメージにより、ハミルトンにレースを支配され勝利を逃した、ということになるのでしょう。3位はリチャルド。久々のシューイ(靴にシャンパンを入れて飲むというオーストラリア特有の風習らしいっす)です。アイフェルGPでもリチャルドはポディウムに上がっていたのですが、その時はあまりにも久々のポディウムだったので忘れてしまったそう。そして、今回は何とハミルトンもシューイに参戦!リチャルドから靴を渡されたハミルトンはそれを飲んでみせました。しかし!このコロナ禍の最中、他人との接触を制限されている状況で、この様なことをするのはいかがなものかとクレームが入ってしまいました。思わぬところで、思わぬ事態になりましたが、この特殊な状況故、仕方が無いといえば仕方が無いのでしょう。この、コロナ禍の中、レース数を増やしていることに疑問を感じないではありませんが、感染者を出していないという感染対策はスゴいという他ありません。ともあれ、コロナ禍の一日も早い終息を祈るばかりです。