F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2024 ROUND 20 MEXICO CITY GP

2024年11月03日 07時22分35秒 | Weblog
1位 C.サインツ フェラーリ
2位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 G.ラッセル メルセデスAMG
6位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
7位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
8位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
9位 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ
10位 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー


 メキシコGPです。スターティンググリッドですが、ポールはサインツ。以下、フェルスタッペン、ノリス、ルクレール、ラッセル、ハミルトン、マグヌッセン、ガスリー、アルボン、ヒュルケンベルグと続きます。スタートは、2番グリッドのフェルスタッペンの伸びが良く、ポールのサインツと横並びのままターン1に向かいます。逃げ場を失ったサインツはシケインをショートカットしてコースに復帰。大幅にアドバンテージを築きますが、このままでは明らかにペナルティを食らうのでフェルスタッペンにポジションを譲ります。レースはフェルスタッペン、サインツ、ノリス、ルクレール、ハミルトン、ラッセル、マグヌッセン、ヒュルケンベルグのオーダーで進んでいきます。しかし、後方ではスタート直後のストレートでアクシデントが発生。角田裕毅がアルボンをアウト側からかわそうとしますが接触。弾かれた角田裕毅のマシンはウォールにヒットしエスケープゾーンに向かって一直線に滑っていきます。スタート直後のターン1付近ということもあり、かなり派手なアクシデントとなりました。角田裕毅、アルボン共々リタイアです。9周目、ターン1でサインツがイン側からフェルスタッペンをオーバーテイク。首位に返り咲きます。フェルスタッペンは何の抵抗をすることも無くサインツを前に出しました。10周目、ターン4からターン7にかけてフェルスタッペンとノリスのバトルが展開されますが、その隙を突いてルクレールが2台まとめてオーバーテイク。2番手に浮上しフェラーリのワンツー体制となります。71周目、最終ターンでルクレールが挙動を乱しコースアウト。ウォールにかなり接近し、あわやクラッシュという場面でしたがルクレール、何とか態勢を立て直します。エスケープゾーンのターマックになっている部分のギリギリで持ちこたえてコースに復帰しますが、しかし、この隙にノリスに前に出られてしまいます。”GRACIAS MEXICO.”そして、レースの方はサインツがトップチェッカー。今シーズン2勝目です。来シーズンはウイリアムズに移籍する訳ですが「移籍前に1度勝ちたかった」と語っていた通り、見事念願が叶いました。メキシコはスペイン語圏でもありスペイン人であるサインツにも親しみのある国でしょう。スペイン語の声援に囲まれて格別な勝利の余韻に浸れたのではないでしょうか。しかし、これだけチームに貢献しているサインツが大人の事情とはいえ、今シーズン限りでチームからいなくなってしまうのは何とも残念な限りですね。サインツを押し出す形でハミルトンがフェラーリにやってくる訳ですが、赤いレーシングスーツを着ているハミルトン…、何とも想像がつきません(汗)。フェラーリで勝利を掴むことは、殆ど全てのドライバーの夢だといえるでしょう。そういうチームが残っているということは、F1もまだまだ捨てたもんじゃないということでしょうか。6位はフェルスタッペン。2回連続でノリスをコース外に押しやり10秒×2のペナルティを食らっております。タイトル防衛の為に、なり振り構わずポジションを守りたくなる心情はわからなくもないですが、やはりバトルの際はマシン1台分のスペースを残すのが暗黙の了解となっている筈。危険なドライビングをしていると批判を受けているフェルスタッペンは、ポイント以上のものを失っているんじゃないでしょうか。

2024 ROUND 19 UNITED STATES GP

2024年10月27日 07時08分34秒 | Weblog
1位 C.ルクレール フェラーリ
2位 C.サインツ フェラーリ
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
4位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
5位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
6位 G.ラッセル メルセデスAMG
7位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
8位 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ
9位 L.ローソン RB・ホンダ
10位 F.コラピント ウイリアムズ・メルセデス

 アメリカGPです。アメリカといえば、ワールドシリーズの開幕直前となる訳で、なかなか絶妙なタイミングですね(汗)。ヤンキースはニューヨーク。ドジャースはカリフォルニアと、F1開催のテキサスの南部とは距離的に離れている訳ですが、プロスポーツリーグのたくさんあるアメリカは何ともうらやましい限りですね。エンタメ大国でもあるアメリカは、こういったプロスポーツのみせ方がとても上手で、この辺の感覚は日本人は絶対にかなわない様な気がします。さて、スターティンググリッドですが、ポールがノリス。以下、フェルスタッペン、サインツ、ルクレール、ピアストリ、ガスリー、アロンソ、マグヌッセン、ペレス、角田裕毅と続きます。スタートはボールのノリスが、イン側のフェルスタッペンに対してマシンをイン側に寄せて牽制。しかし、この牽制は失敗し、フェルスタッペンに前に出られるばかりか、フェラーリの2台にも先行されてしまいます。ノリスは4番手に後退。スタートの攻防戦に失敗したノリス、ポールから大幅にポジションダウンで序盤から苦しい展開となります。52周目、直角コーナーよりもやや鋭角になっているターン12でノリスがフェルスタッペンに仕掛けます。フェルスタッペンをアウト側から被せてきたノリスですが、ラインを変えずに進んできたフェルスタッペンに逃げ場を奪われた感じで、アウト側のエスケープゾーンに大きくはみ出します。直後の立ち上がりでフェルスタッペンをオーバーテイクしますが、この時のノリスの動きが審議対象に。そして、レースの方はルクレールがトップチェッカー。2位にサインツとフェラーリのワンツーフィニッシュです。サインツの早目のハードタイヤに交換。そして、ルクレールがフェルスタッペンのタイヤ交換直後にハードタイヤに交換したのはセオリー通りの動き。ピット戦略の妙もありフェラーリ、見事ワンツーをものにしました。3位はフェルスタッペン、4位はノリス。からくもフェルスタッペンをオーバーテイクしたノリスでしたが、件のオーバーテイクの際にエスケープゾーンにはみ出したのがペナルティの対象となり、レースタイムに5秒の加算となりました。スタート直後のつばぜり合いでリザルトの大勢が決したともいえる今回のレース。タイトルを争っている2人の直接対決となった訳ですが、今回はフェルスタッペンに軍配が上がりました。その差は57ポイント。本調子ではないとはいえ、王者の意地をみせるフェルスタッペンにノリスはどこまで対抗できるでしょうか?

2024 ROUND 18 SINGAPORE GP

2024年09月29日 07時24分42秒 | Weblog
1位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 C.ルクレール フェラーリ
6位 L.ハミルトン メルセデスAMG
7位 C.サインツ フェラーリ
8位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
9位 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ
10位 S.ペレス レッドブル・ホンダ

 シンガポールGPです。スターティンググリッドは、ポールがノリス。以下、フェルスタッペン、ハミルトン、ラッセル、ピアストリ、ヒュルケンベルグ、アロンソ、角田裕毅、ルクレール、サインツと続きます。ここのところ、全くの不調続きだったフェルスタッペンがフロントロウというのも不気味ですね。スタートはノリスの出だしが良くホールショット。ハミルトンがフェルスタッペンのアウト側から被せようとしますが、フェルスタッペンはこれを阻止。後方では、アロンソとルクレールでしょうか、続けざまにコースアウト。ヒュルケンベルグと並走していたアロンソが、前方のピアストリとの車間が詰まってきたのを見て一瞬挙動を乱し、つられてルクレールもコースアウトしたものと思われます。この2台は程なくコースに復帰。上位陣はスターティンググリッドと同じオーダーでレースが展開されることになります。40周目、フレッシュタイヤのピアストリがターン7でハミルトンをアウト側からオーバーテイク。45周目、同じくターン7でピアストリはラッセルもアウト側からオーバーテイク。メルセデス勢を次々と料理するピアストリ、ポディウム圏内にポジションアップです。そして、レースの方はノリスがブッチギリのトップチェッカー。盤石の勝利、と言いたいところですが、今回のノリスは危なっかしい場面が何度かありました。オーバースピードで飛び込み、ブレーキをロックさせて何とかクラッシュは回避したものの、ウォールすれすれまで近づくという場面がありました。他にも、コーナーの侵入時にウォールに異常接近したりという場面も。遠目で見たら「これ完全にぶつかってますよね?」と思わずツッコミを入れてしまいたくなる程です。一歩間違えれば、ギリギリウォールにヒットしたのが原因でリタイアしたマグヌッセンの様になっていたでしょう。マグヌッセンの場合はギリギリ大丈夫!と思ったらぶつかっていた感じでしたが。パーツが飛び散ったので遠目で見ても明らかでした。ある意味見せ場を作ったともいえるノリスですが、タイトルを獲るにはもっと安定した走りが必要なんじゃないでしょうか。

2024 ROUND 17 AZERBAIJAN GP

2024年09月22日 08時16分42秒 | Weblog
1位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
2位 C.ルクレール フェラーリ
3位 G.ラッセル メルセデスAMG
4位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
6位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
7位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス
8位 F.コラピント ウイリアムズ・メルセデス
9位 L.ハミルトン メルセデスAMG
10位 O.ベアマン ハース・フェラーリ

 アゼルバイジャンGPです。スターティンググリッドは、ポールがルクレール。以下、ピアストリ、サインツ、ペレス、ラッセル、フェルスタッペン、アロンソ、コラピント、アルボン、ベアマンと続きます。前回のイタリアGPでは優勝と好調のルクレール。連勝なるでしょうか?4番グリッドにはペレス。久々にチームメイトのフェルスタッペンよりも前のグリッドに着きました。スタートはルクレールの出だしが良く、余裕のホールショット。後続車には混乱は無く、各車通過していきます。16周目、ピアストリがピットイン、フェラーリのワンツー体制となります。20周目、新しいタイヤを履いたピアストリが早くも追い上げてきました。ターン1でルクレールをオーバーテイク。首位に躍り出ます。しかし、その後ピアストリは思いの外ペースが上がらず、ルクレールの猛攻を受けることになります。ですが、徐々にペースが上がり、終盤には安全圏までルクレールを引き離すことに成功しました。50周目、ペレスはターン1でルクレールにアタックを仕掛けますが失敗。後方にいたサインツに前に出られてしまいます。ターン2を立ち上がり、ターン3に向かうストレートで横並びになった2台。しかし、この2台は接触し、両者ともリタイアとなってしまいます。この件に関しては、ペレスの責任が取り沙汰されていますが、サインツがスライドしながらペレスにぶつかった様に見えます。ペレスが露骨にミスをしでかしたという訳ではないので、そこまで非難されているのも不思議な感じがしてしまいます。むしろ、ウォールとサインツに挟まれてクラッシュしたペレスの方が被害者ではないかと思う程です。さて、そんな激しいアクシデントを尻目に、ピアストリはトップチェッカー。遂に正真正銘、実力で勝利を手にしました。ハンガリーGPでの勝利は、チームオーダーによりノリスから譲られて得た勝利なので自分としても納得しないものがあったのではないでしょうか。しかし、今回、自力でライバル(ルクレール)を捻じ伏せて得た勝利はピアストリの大きな自信になったに違いありません。まだデビュー2年目でここまで堂々たる走りを見せるとは、末恐ろしい存在です。

2024 ROUND 16 ITALIAN GP

2024年09月08日 09時09分09秒 | Weblog
1位 C.ルクレール フェラーリ
2位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
3位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
4位 C.サインツ フェラーリ
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
7位 G.ラッセル メルセデスAMG
8位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
9位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス
10位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ

 イタリアGPです。スターティンググリッドは、ポールがノリス。以下、ピアストリ、ラッセル、ルクレール、サインツ、ハミルトン、フェルスタッペン、ペレス、アルボン、ヒュルケンベルグと続きます。スタートはノリスの出だしが良く、ホールショット。2番グリッドのピアストリはやや出遅れ、ラッセルが並びかけます。ラッセルをアウト側に追いやる様な動きをみせたピアストリ。ラッセルはそのあおりを受けたのか、ターン1で挙動を乱し、シケインを直進することを余儀なくされます。ドミノ状に並んだ防御壁をかいくぐってコースに復帰しますが、7番手にまでポジションを落としました。ターン4で、今度はピアストリがノリスにアウト側から仕掛けます。ターン4は並んで入ったものの、ターン5の立ち上がりで苦しくなったノリスはルクレールにストレートで並びかけられ、ターン6でルクレールのオーバーテイクを許すことに。レースはピアストリ、ルクレール、ノリスのオーダーで進んでいくことになります。そして終盤、マクラーレンの2回目のピットストップの後、1ストップを敢行しているルクレールとサインツがワンツー体制で走行。サインツは惜しくもマクラーレンの餌食となり4番手に後退しましたが、ルクレールは見事逃げ切ることに成功。チーム内バトルに熱中するマクラーレンの裏をかいた訳です。マクラーレンがフェラーリの作戦に気付いた時には既に遅し。チーム内バトルによりタイヤを消耗していたマクラーレンとしては1ストップ作戦に変更する選択肢が残されていませんでした。かくして、ルクレールが聖地モンツァでトップチェッカー。イタリアGPではレース終了後、ティフォシ達がコースに出てくることが恒例行事となっていますが、今回はヤバい!コースの遥か向こうまでティフォシで埋め尽くされています!(汗)5年振りにモンツァで劇的な勝利を挙げた訳ですが、シャンパンファイトは予想以上に盛り上がることとなりました。

2024 ROUND 15 DUTCH GP

2024年09月01日 05時59分03秒 | Weblog
1位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
5位 C.サインツ フェラーリ
6位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
7位 G.ラッセル メルセデスAMG
8位 L.ハミルトン メルセデスAMG
9位 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー
10位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス

 オランダGPです。スターティンググリッドは、ポールがノリス。以下、フェルスタッペン、ピアストリ、ラッセル、ペレス、ルクレール、アロンソ、ストロール、ガスリー、サインツと続きます。ここフェルスタッペンの地元でポールを獲得したノリス。ここアウェイの地で勝利を挙げることができるでしょうか。スタートはノリスがもたついていたのか、フェルスタッペンが一気に加速してホールショット。フェルスタッペンがレースを先導してく展開となります。18周目、ノリスは狙いすましたかの様にターン1でフェルスタッペンをオーバーテイク、首位に返り咲きます。そして、ノリスは危なげない走りでトップチェッカー。フェルスタッペンとのポイント差を70点程に詰め寄りました。今回、コース上でライバルを捻じ伏せて自身のキャリア2勝目をもぎ取ったノリス。フェルスタッペンとしては、まだポイント差があるとはいえ、うかうかしていられない状況となってきました。

2024 ROUND 14 BELGIAN GP

2024年08月04日 11時25分48秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
5位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
6位 C.サインツ フェラーリ
7位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
8位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
9位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
10位 D.リチャルド RB・ホンダ

 ベルギーGPです。スターティンググリッドですが、ポールはルクレール。以下、ペレス、ハミルトン、ノリス、ピアストリ、ラッセル、サインツ、アロンソ、オコン、アルボンと続きます。フェラーリのルクレール、久々のポールポジションです。そして、2番グリッドはレッドブルのペレス。ここのところ不調続きでしたが、ここで復活の狼煙を上げることができるでしょうか?尚、チームメイトのフェルスタッペンは11番グリッドに沈んでおります。スタートはルクレールが上手く決めて、車体1台分以上抜きん出てホールショット。後方のペレスはスタート直後にイン側に寄せてハミルトンをブロックしようとしますが、ハミルトンの方が前に出ていた為に、逆にけしかけられてアウト側に追いやられます。オー・ルージュを立ち上がった後のケメルストレートでハミルトンに仕掛けますが一歩及ばず。その間にも後続のマシンがペレスを攻めたてんばかりに迫ってきます。3周目、ケメルストレートの後に続くレ・コームの侵入でハミルトンがルクレールのインを取りオーバーテイク、首位に立ちます。まるで、全盛期の頃に戻ったかのような走りです。31周目、ケメルストレートでノリスがペレスをオーバーテイク。この時点でのオーターは、首位ラッセル。以下ハミルトン、ルクレール、ピアストリ、フェルスタッペン、ノリス、ペレス、サインツ、アロンソ、ボッタスと続きます。何と、中盤に埋もれていたラッセルがいつの間にか首位に立っています。そして、レースの方はラッセルが逃げ切ってトップチェッカー。ファイナルラップのオー・ルージュの立ち上がり速度次第では、充分逆転の可能性もありましたが何とか耐え抜きました。これで、キャリア通算3勝目、と思いきや、レース後の車検で重量不足が判明。失格となったラッセルの優勝は剥奪となります。あのラッセルの歓喜とシャンパンファイトが幻だったと思うと、何ともやるせない気分になりますね。レース後、スタッフ達が喜んではしゃいでいる中、一人トト・ヴォルフが神妙な面持ちをしていたのが、今となっては意味深に思えてしまいます。何かを予感していたのでしょうか?メルセデスのワンツーフィニッシュも幻となってしまいましたが、ハミルトンが繰り上げ優勝したのが救いでしょうか。ベルギーGPも終わり、F1もお盆休みに入ります…。ってちょまっ。お盆休みちゃう!サマー・ブレイクや!まあ、さすがに欧米にはお盆の慣習は無いでしょうから(汗)。サマー・ブレイクっていうと何かオシャレな感じがしますね(根拠無し)。シーズンも折り返し地点に差し掛かり、当初の予想とは裏腹にカオスな状況になってきました。レッドブルのアドバンテージは無くなり、時折存在感をみせるフェラーリ、急速に戦闘力の上がったマクラーレンとメルセデス。今回のベルギーGPではカオスの様相が一層より濃くなったのではないでしょうか。ルクレール(フェラーリ)のポール獲得、フェレス(レッドブル)が久々のフロントロウ、メルセデスの実質的なワンツーフィニッシュ、コース上でピアストリ(マクラーレン)がルクレール(フェラーリ)をオーバーテイク等々。さて、今回のレースで勝利を失ったラッセルはもとより、実質ラッセルに競り負けたハミルトンとしても、モヤモヤした気分のままサマー・ブレイクに入ることになりますが、休み明けには気持ちを切り替えて次のレースに臨むことでしょう。プロフェッショナルだけに。

2024 ROUND 13 HUNGARIAN GP

2024年07月28日 11時16分54秒 | Weblog
1位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
2位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
3位 L.ハミルトン メルセデスAMG
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
6位 C.サインツ フェラーリ
7位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
8位 G.ラッセル アストンマーチン・メルセデス
9位 角田裕毅 RB・ホンダ
10位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス

 ハンガリーGPです。スターティンググリッドは、ポールがノリス。以下、ピアストリ、フェルスタッペン、サインツ、ハミルトン、ルクレール、アロンソ、ストロール、リチャルド、角田裕毅と続きます。何とマクラーレンがフロントロウ独占。これって、もう10年振り以上じゃないですか?かつて、常勝軍団と呼ばれていた頃には見慣れた光景でしたが、この、オレンジのカラーリングのマシンがフロントロウに2台並ぶ光景というのもかなり新鮮ですね。スタートはポールのノリスが車体半分位ピアストリに抜きん出ます。2番グリッドのピアストリを抑えつつターン1に向かうノリス。そこへ、3番グリッドのフェルスタッペンがアウト側から被せてきました。3ワイドでターン1に突入。アウト側からフェルスタッペン、ノリス、ピアストリの順にターン1に突入。フェルスタッペンは行き場を失いアウト側エスケープゾーンに思いっきりはみ出し、ピアストリの後ろでコースに復帰しまし。隣には浮上してきたハミルトンがいますが、ターン3でノリスに抜かれて後退。レースの方は首位がピアストリ、以下フェルスタッペン、ノリス、ハミルトン、ルクレール、サインツのオーダーで進んでいくことになります。4周目、ターン4でフェルスタッペンがノリスを前に行かせます。どうやら、スタートでエスケープゾーンから戻る際に、ノリスの前に出たのがペナルティの対象になるのを恐れた為に取った措置の様です。63周目、フェルスタッペンはターン1でハミルトンにオーバーテイクを仕掛けます。しかし、フェルスタッペンはブレーキをロックさせハミルトンと接触。フェルスタッペンの後輪が跳ね上がる程の衝撃でしたが双方のマシンにダメージは無く走行を続けます。但しフェルスタッペンはルクレールの先行を許し、5番手に後退です。どうみてもレーシングアクシデントなので、双方にペナルティはありません。”YEAH,YOU DON’T NEED TO SAY ANYTHING.”68周目、チームオーダーの発令でノリスはピアストリに首位を譲ります。長々と無線でスタッフから説得を受け続けたノリスが嫌々ながら指示に従った形です。そして、レースの方はピアストリがトップチェッカー。自身にとっては念願の初優勝ですが、こんな他人から譲り受けた形での初優勝にどれ程の喜びを見出せるのか甚だ疑問です。まあ、本人は喜んでいる様なのでいいのではないでしょうか。2位はノリス。初優勝を挙げて以来、2勝目になかなか手が届きません。ライバルとの攻防はもとより、まさか身内から待ったがかかるとは!今回はどうやらチーム側がピットインの順番を間違ったことに鑑み、本来だったら首位を走っていたであろうピアストリにポジションを譲らせたということなのでしょう。ノリスは現在ランキング2位でフェルスタッペンとタイトルを争っている立場。この甘さが終盤、タイトル争いが佳境に入った時に影響を及ぼさなければよいのですが。

2024 ROUND 12 BRITISH GP

2024年07月14日 09時58分19秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
4位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
5位 C.サインツ フェラーリ
6位 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ
7位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス
8位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
9位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス
10位 角田裕毅 RB・ホンダ

 イギリスGPです。スターティンググリッドですが、ポールはラッセル。以下、ハミルトン、ノリス、フェルスタッペン、ピアストリ、ヒュルケンベルグ、サインツ、ストロール、アルボン、アロンソと続きます。ラッセル、今シーズン2回目のポールポジションです。そして、メルセデスがフロント・ロウ独占。随分と久々な気がします。上位3名がイギリス人というのも興味深いですね。地元パワー炸裂でしょうか?スタートはハミルトンがノリスを牽制する為にマシンを左側に移動。一方ポールのラッセルはスタートを上手く決めてホールショット。メルセデスの2台がレースを引っ張って行く展開となります。18周目、雨が降り始めて、ペースの落ちたラッセルをハミルトンがハンガーストレートでオーバーテイク、首位に立ちます。20周目、雨脚が強まる中、ピアストリがハミルトンをオーバーテイク。既に首位に立っているノリスに続いてマクラーレンがワンツー体制を築きます。34周目、ラッセルはピットに入りそのままリタイアとなります。原因は冷却系のトラブル。さて、晴れ間が覗き急速に路面が回復しようとする中、続々と各チームのマシンがピットイン。タイヤ交換が俄かに慌ただしくなります。この間、ハミルトンはアンダーカットに成功して首位に立っております。48周目、フェルスタッペンがノリスをストウコーナーでアウト側からあっさりとオーバーテイク。2番手にジャンプアップです。タイヤが終わってしまっているのかノリス。厳しい展開となっております。”GET IN THERE LEWIS!”そして、レースの方はハミルトンが久々のトップチェッカー。このフレーズを聞くのも随分と久々な感じがします。デビューイヤーから毎年必ず勝利を挙げていたのですが、2022~2023年は途絶えていました。今回の勝利で年間勝利達成記録は復活。路面状況が刻一刻と変化する中、ベテランらしい判断を見せたハミルトンが見事レースをものにしました。

2024 ROUND 11 AUSTRIAN GP

2024年07月07日 09時27分24秒 | Weblog
1位 G.ラッセル メルセデスAMG
2位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
3位 C.サインツ フェラーリ
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
6位 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ
7位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
8位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
9位 D.リチャルド RB・ホンダ
10位 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー

 オーストリアGPです。スターティンググリッドですが、ポールはフェルスタッペン。以下ノリス、ラッセル、サインツ、ハミルトン、ルクレール、ピアストリ、ペレス、ヒュルケンベルグ、オコンと続きます。ここレッドブルの本拠地であるオーストリアでポールのフェルスタッペン。今は亡き総裁(マテシッツ)の期待に応えたいところですね。そして、2番グリッドには今シーズン成長著しいノリス。今回も優勝争いに絡んでくることでしょう。スタートはフェルスタッペンが上手くスタートを決めてホールショット。2番グリッドのノリスはやや出遅れてラッセルにアウト側から並びかけられ焦ったのか、アウト側に思いっきりマシンを寄せてブロックして何とかポジションキープ。ターン3に向かって坂を上っていくノリスとラッセル。イン側を走るノリスに対してラッセルはアウト側からプレッシャーをかけてきますが、ノリスは冷静に対処。ポジションキープでターン4に向かって坂を下りていきます。52周目、首位のフェルスタッペンとノリスが続けてピットイン。この時、フェルスタッペンのクルーが作業に手間取った為、フェルスタッペンの築いていたアドバンテージはほぼ帳消しにまります。ピットアウト直後の下りのターン4で白煙を上げるフェルスタッペン。ニュータイヤに上手く熱が入っていかないのかも知れませんね。55周目、フェルスタッペンの射程距離内に入ってきたノリス。ターン1で仕掛けようとしますが、ここは一旦引いて様子を見ます。59周目、満を持してターン1で仕掛けるノリス。インに入り込んでフェルスタッペンをオーバーテイク、と思ったのも束の間。フェルスタッペンは立ち上がりのストレートでノリスの背後に着いてターン3でアウト側から抜き返します。63周目、再びターン1でフェルスタッペンのインを取ったノリス。今度は何とフェルスタッペン、アウト側のエスケープゾーンを使って大回りでスピードを落とさない様にして加速。再びノリスの攻撃を退けます。64周目、ターン1でアウト側から仕掛けるノリス。接触した後、両車はコースアウト。コースに復帰した後、フェルスタッペンを抜くべく並びかけますが、フェルスタッペンにブロックされます。続くターン3でノリスがラインをクロスさせてフェルスタッペンをオーバーテイク。一方のフェルスタッペンは先程の接触で左リアタイヤがパンクしている為、ペースダウンで後退していきます。これで勝負ありか!?と、思ったのも束の間。首位に立ったのりすは、接触のダメージでマシンコントロールがままならない状態に。そのままピットに入りリタイアとなります。一方のフェルスタッペンは左リアタイヤのパンクで大幅ポジションダウン。10秒ペナルティも相まって5位フィニッシュとなります。そして、トップチェッカーを受けたのはラッセル。2022年サンパウロGP以来の勝利。まあ、ぶっちゃけタナボタの勝利なんですが(汗)、常にポディウム圏内で争いを繰り広げてきたラッセルにチャンスが巡ってきたということでしょう。純粋に勝利を祝福したいと思います。さて、大いに盛り上がりを見せた終盤の首位争い。こんな、抜きつ抜かれつのバトルが展開したのは、首位争いとしては久々じゃないでしょうか?ここで注目すべきはフェルスタッペンのブロックのやり方ですね。フェルスタッペンはノリスのことをブロックしているのですが、急激な進路変更はしていません。あらかじめ、ブロックすべき場所にマシンを置いています。そう、相手が嫌がりそうな場所に前もってマシンを移動させているのです。あの、激しいバトルの最中にこれだけの頭脳プレーをみせるとは素晴らしい。また、ラインを移動してブロックするにしても、必ずマシン1台分のスペースを残しています。3連続タイトルを獲得したディフェンディングチャンピオンの余裕といったところでしょうか。フェルスタッペンは過去、フェラーリのベッテルに稚拙なアタックを仕掛けて接触するなどドライバーとして未熟な面をみせることが多々ありました。しかし、今回のバトルをみる限り、円熟したドライバーとして老獪な走りをみせています。まだ、20代なのにこれだけの走りをみせるとは末恐ろしいですね(汗)。ノリスと接触したラップでは、どちらかというとノリスがフェルスタッペンにぶつかったという印象が強かったので(この時もフェルスタッペンはあらかじめブロックする位置にマシンを移動していた)、フェルスタッペンがペナルティを受けたというのは意外な感じがしました。ノリスに立ち塞がった分厚い壁となっているフェルスタッペン。この壁を破るのはそう簡単にはいきそうにありません。ということは、実際にやり合っているノリスが一番わかっているでしょうが(汗)。