F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 11 GERMAN GP

2010年07月31日 00時07分03秒 | Weblog
1位 F.アロンソ フェラーリ
2位 F.マッサ フェラーリ
3位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
4位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
5位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
6位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
7位 R.クビサ ルノー
8位 N.ロズベルグ メルセデスGP
9位 M.シューマッハ メルセデスGP
10位 V.ペトロフ ルノー

 ドイツGPです。何とフェラーリ復活、ワン・ツーフィニッシュです!予選はポールがベッテル、2番グリッドがアロンソ、3番グリッドがマッサの順。スタートで出遅れたベッテルが、アロンソに露骨な幅寄せ。2台で小競り合ってる隙にマッサが抜け出します。先頭マッサ、2番手アロンソ、3番手ベッテルのオーダーでレースは進行。しかし、マッサのペースが上がらない為、アロンソはおろかベッテルにまで追いつかれてしまいます。しかし、その後マッサはペースを持ち直し、アロンソをジワジワと引き離しにかかる体勢。そして、負けじと喰らい付いていくアロンソ。ベッテルもペースを上げフェラーリ勢に詰め寄っていきます。前方にはマッサ、後方からはベッテルと、まさに挟み撃ちを喰らってしまった状態のアロンソですが、ペースの落ちたマッサを何とか抜いて先頭に踊り出ることに成功。後はこの順位のままフィニッシュ!フェラーリ、復活の狼煙を上げるワン・ツーフィニッシュです!いや~、実にスバラシイ!アンタ、カッコ良かったよ!………と、言いたいところですが、終盤マッサが「ペースを落とした」ことがチームオーダーに当たるとして、罰金が科せられることとなりました。このフェラーリの無線での指示がテレビ中継されていたこと、そして、間接的な表現とはいえ明らかにチームオーダーと判る指示を出したことが問題視された様です。チームオーダーといえば、2002年のオーストリアGP、ファイナルラップまで先頭を走っていたバリチェロがスピードを落として、シューマッハに勝利を譲るという事件をフェラーリが起こしました。これが原因で、レギューレーションでチームオーダーが禁止されるという事態になった訳ですが、そのフェラーリが再びチームオーダー騒動を起こすというのも何とも皮肉な結果としか言い様がありませんね。ちなみに、そのオーストリアGPではバツが悪かったのかシューマッハ、ポディウムの真ん中の位置をバリチェロに譲るという光景が見られました(この行為は現在ではレギュレーションで禁止されています)。さて、3位表彰台はベッテル。スタートを上手く決めていれば勝てたレースであった様に思います。最近気になるのですが、スタートでポジションをキープする為にベッテルは他車を牽制する動きを見せるのですが、それがとても危うく感じるのです。今回のアロンソに対しての「それ」もそうなのですが、ヨーロッパGPでみせたハミルトンに対する動きもかなり際どく、ハミルトンが引いていなければ間違いなく接触していたでしょう。この動きはまさに師匠のシューマッハ譲りで、こんなダーティなところまで受け継がなくてもいいのでは?と思ってしまいますね。今後、ベッテルの牽制が原因で何か問題が起こらなければと、老婆心ながら心配してしまうのです。ビミョーな関係にあるチームメイトのウェーバーに対してこれをやったら………、と思うとそら恐ろしいですね(滝汗)。さて、フェラーリは突如として復活を遂げた訳ですが、次のハンガリーGPもここホッケンハイムと似たレイアウトのオンガロリンク。好調を維持できるのか注目です。

ROUND 10 BRITISH GP

2010年07月15日 22時14分38秒 | Weblog
1位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
2位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
3位 N.ロズベルグ メルセデスGP
4位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
5位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
6位 小林可夢偉 BMWザウバー・フェラーリ
7位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
8位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
9位 M.シューマッハ メルセデスGP
10位 N.ヒュルケンベルグ ウイリアムズ・コスワース

 いや~スゴかったですね、スペイン対オランダ!互いに決定打が出ないまま延長戦にもつれ込み、スペインのイニエスタが値千金の決勝ゴール!非常にレベルの高い、W杯の決勝戦にふさわしい内容だったのではないでしょうか?で、試合を観てて気が付いたんですけどディフェンダーでもシュートを打ったりするんですね。スペインのプジョルがオランダゴールまで上がっていたので「この人ディフェンダーなのに上がっとるやんけ!」と思ってしまいました。そういえば闘莉王もオランダ戦ではシュート打ってましたね。あと妙にヘディングでのクリアーが多かった気が………。えっ、お前のサッカー解説なんて聞きたくないって?まあ、確かに門外漢なのでそれをいわれると辛いところではありますが。でも自分、中学生の時サッカー部だったのでそれに免じて許してください(汗)。ちなみに自分は読んでなかったんですけど、その当時、友達の間では「キャプテン翼」がはやってましたよ?(年齢がバレますね。笑)さて、無駄に長い前置きの後ですがイギリスGPです。優勝は何とウェーバーです!前回ヨーロッパGPでのズンドコの状態からこの結果を出すとはタダ者ではありませんね。よっぽど気持ちの切り替えが上手いのでしょうか。さて、そんなチームメイトとは対照的だったのがベッテル。前回同様レッドブルはチームメイト間での明暗が分かれてしまいました。ポールポジションだったベッテルですが、スタートでウェーバーとハミルトンの後塵を拝してしまいます。しかし、あろうことかハミルトンと接触し、右リアタイヤのパンクでピットイン、最後尾まで順位を落としてしまいました。しかし、さすがというか、セーフティーカーが入ったという幸運もありましたが、最終的にポイント圏内の7位まで怒涛の追い上げです。さて、注目の可夢偉ですが前回に引き続きポイントゲット、自己最高の6位に入賞です。予選12番グリッドながら着実に順位を上げていきました。レース後のコメントでも余裕のある発言をするなど、ここのところ上り調子の可夢偉です。次は日本人3人目のあの場所へ!?となるといいですね(そんなに甘くはないでしょうが)。さて、トルコGPでの接触以来、ドライバー同士の確執が懸念されていたレッドブルですが、とうとうそれが表面化してしまいました。ウェーバーはフィニッシュ後に、チームと交信する無線で「ナンバー2にしては悪くないだろ?」という発言をしています。これは、自分がナンバー2の扱いを受けていることを暗に皮肉ったものです。予選でウェーバーは自分のマシンの新型フロントウイングを、ベッテルに使わせる為に外すことを強要されました。新型ウイングを装着したベッテルはまんまとポールポジションを獲得。笑顔でポールポジションを喜ぶベッテルの隣では、憮然とした表情のウェーバーが。ベッテルの肩に手を回すことすら拒んでいます。もはや、チームワークという言葉は全く感じ取ることはできません。それにしても、このウイング交換を容認した、チーム代表のクリスチャン・ホーナーの判断には大いに疑問を感じますね。ただでさえチーム内の雰囲気がビミョーなこの時期に、ウェーバーの神経を逆撫でする様なこんな愚行を強行すれば緊張が高まるのは判りきったこと。ホーナーはまだ30代ということもあり2人のドライバーを上手く調整するだけの度量が不足しているのでしょうか。それとも、このウイング交換は何らかの目的があって「わざと」やったことなのでは?と勘ぐってしまいます。ともあれ、ウェーバーとベッテルの確執は修復困難な段階まで発展してしまいました。レッドブルは、これからマクラーレンとだけではなく内なる敵とも戦わなくてはなりません。自らの不手際が招いた結果とはいえ、暫くの間忍耐を要するレースが続くことになりそうです。

ROUND 9 EUROPEAN GP

2010年07月02日 06時29分45秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
3位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
4位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
5位 R.クビサ ルノー
6位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
7位 小林可夢偉 BMWザウバー・フェラーリ
8位 F.アロンソ フェラーリ
9位 S.ブエミ トロロッソ・フェラーリ
10位 N.ロズベルグ メルセデスGP

 ヨーロッパGPです。優勝はベッテル、危なげない走りでポール・トゥ・フィニッシュ。マレーシアGP以来、久々の勝利を手にしました。ポディウムで「嬉しそうに」シャンパン・ファイトをするベッテルを久々に見ることができた様に思います。さて、そんなベッテルとは対照的だったのがチーム・メイトのウェーバー。2番グリッド、フロント・ロウからスタートだったものの、出遅れてしまい一気に順位を落とし、オープニングラップを9番手で通過。順位を大きく落としたウェーバーは8周目にタイヤ交換の為にピットイン、ギャンブルに出ることを選びました。19番手でコースに復帰したウェーバーは焦りが原因なのか、「スピード差」のあるロータスのコバライネンのマシンに後ろから乗り上げてしまい、宙を舞ったマシンは1回転、なす術もなくタイヤバリアに一直線に激突しました。宙を舞ったマシンを見た瞬間、1975年のワトキンスグレン・サーキットで起こったフランソワ・セベールの事故が頭の中をよぎって一瞬蒼ざめてしまいましたが、ウェーバーが無事なのを確認してホッと胸をなで下ろしました。マシンが宙を舞った後、1回転して底から上手く着地したのは不幸中の幸いでしたね。横転して跳ねながらタイヤバリアに激突していたらドライバーが深刻なダメージを受けていた可能性もあった訳ですから。ウェーバーがコバライネンに激突したのは、ブレーキングポイントが違い過ぎたのが原因の様です。ロータスのマシンのブレーキングポイントは、トップグループのマシンと比して80メートル手前。これじゃ焦ってなくても追突しますね(汗)。さて、F1日本代表・小林可夢偉ですが今シーズン最高の7位入賞です。序盤のウェーバーのクラッシュで、セーフティー・カーがコース・イン。上位陣が続々とタイヤ交換の為にピット・インする中、そのままコース上に留まる選択をして暫定順位ながら3番手走行を続けることになります。可夢偉の後ろに着けるのはバトン。昨シーズンのブラジルGP、バーレーンGPで絡んでいるだけに「イヤなのが前にいるな」と思っていたのは間違い無いでしょう。マシンの戦闘力からすると可夢偉がバトンに抜かれるのは時間の問題、と思いきや以外や以外、それ程悪くないペースで周回を重ねていきます。「それ程悪くない」と表現したのは後ろのバトンを抑えられるペースですが、前を行くハミルトンとは確実に差が開いていったからです。ハミルトンはその後、セーフティー・カーを不当に追い越したとの過度でドライブスルーペナルティを受けますが、まんまと可夢偉の前でコースに復帰してきました。要するに可夢偉はそれだけハミルトンに差をつけられていたということですね。終盤、可夢偉はタイヤ交換義務を履行する為ピット・イン、9番手でコースに復帰します。ふと前に目をやると、アロンソとブエミがバトルを繰り広げているではありませんか。並の人間だと、「もうレースも終盤だし、このままフィニッシュして2ポイントゲットするのが無難じゃね?」となるところですが可夢偉は違いました。まさかアタックしてくるとは予想してなかったのか、スキだらけのアロンソのインを付いてオーバーテイク!可夢偉の冒険(?)はここでとどまることなく、ファイナル・ラップの最終コーナー、シケインの出口でブエミの懐に飛び込んでまたもオーバーテイク!ここはかなりの精度で間合いを詰めてタイミング良く加速しないと、到底オーバーテイクは不可能です。少しでも下手を打てばクラッシュor接触するのは必至。このオーバーテイクは見事としか言い様がありませんでした。ヨーロッパGPの主役は言うまでもなく可夢偉でしょう。一人旅を続けるベッテルよりも、3番手を走行する可夢偉の方が国際映像に露出する時間が長かったのは明らか。また、最後のバトルでも見せ場をつくってくれました。可夢偉は非常に勝負強いドライバーなのではないでしょうか。ここぞというチャンスを見逃さず、迷わず勝負に打って出て必ずものにする。今までの日本人ドライバーとは明らかに違うものをもっている様に思います。今シーズンは残念なレースが続いていましたが、やっと自身としても納得のいくレースを出来たのではないでしょうか。そう、ファンが観たかったのはこういうレースだったんですよ!結果こそ7位で表彰台にも上がれませんでしたが、レース内容は十分表彰台に値するものだったと思います。サッカーW杯で日本代表は負けてしまいましたが、可夢偉が素晴らしいレースをしてくれたので悔いはありません(爆)。今回の活躍で可夢偉は実力を十分にアピールし、自身の株を上げることができました。トップチームが興味をもってくれれて来シーズンはひょっとすると………なんてことがあるといいですね。マネージャーのマリオ宮川は、これから多忙な日々を送ることになりそうです(この人は昔ジャン・アレジのマネージャーなんかをやっていました)。