F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2020 ROUND 6 SPANISH GP

2020年08月22日 03時21分47秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 L.ストロール レーシングポイント・メルセデス
5位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
6位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
7位 S.ベッテル フェラーリ
8位 A.アルボン レッドブル・ホンダ
9位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
10位 L.ノリス マクラーレン・ルノー

 スペインGPです。スペインってコロナ感染者が多かったのを記憶にある方も多いと思います。以前はロックダウンも行われており、非常に深刻な状況でした。現在は封鎖が解除され、サッカーのリーガエスパニョーラも再開され、ビーチには人が溢れ(もう芋洗いの状況ですよ?)何事も無かったかの様に、我が世の春を満喫しているスペインですが、再び感染者が増えています。その状況を受けて、カタルーニャ州の一部の都市ではロックダウンが行われています。ってここサーキットのある州ですよ?F1やってて大丈夫?まあ、州全体が封鎖された訳ではないので、法的には大丈夫なんでしょうけど。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」といいますが、まあ、感染には気を付けてくださいとしかいいようがありませんね。ちなみに今シーズン、開催レースが更に2レース増え、アイフェルGPとポルトガルGPが追加されております。アイフェルGPって、ニュルブルクリンクでやるんですけど、ドイツでは今シーズン他に開催していないので、普通に「ドイツGP」という名称でよかったんじゃないでしょうかね?一方、ポルトガルGPはアルガルベで開催。こちらのサーキットはF1初開催となるので楽しみなところではあります。また、シーズン前半ながらストーブリーグ情報が入ってきました。この暑いさ中、ストーブリーグっていうのも言い得て妙ですが(滝汗)。まず、ベッテルのフェラーリ離脱は決まっていたのですが、後任に誰がなるのかに注目が集まっていました。そのフェラーリのシートにはマクラーレンのサインツが座ることになり、マクラーレンの空いたシートにリチャルドが座るという玉突き移籍が起こっています。この空いたルノーのシートにヒュルケンベルグが来れば、全てが丸く収まるのですが、ヒュルケンベルグはルノーから見限られたという経緯があるので、この線はまず無いといっていいでしょう。ヒュルケンベルグがどのチームで復帰するのかというのも話題の一つですね。ちなみに、リチャルドは昨シーズン、ルノーに移籍しました。ハッキリ言ってルノーでは優勝するチャンスが無いのですが、何故レッドブルから移籍したのか。それは、フェルスタッペンを中心に動くチーム体制に不満を持っていたからだといわれています。優勝できるレッドブルからチャンスの無いルノーに移籍するのですから、よっぽど不満だったんでしょうね。まあ、実際のところ、移籍する前の年の2018年は第6戦のモナコGP以降、優勝どころかポディウムにも上がっていませんでしたからね。さて、スターティンググリッドですが、ポールはハミルトン。以下ボッタス、フェルスタッペン、ペレス、ストロール、アルボン、サインツ、ノリスと続きます。フロントロウはメルセデスが独占。相変わらず強いですね。3番グリッドにはメルセデス対抗馬の最右翼、フェルスタッペンが着けております。そして、ピンク・メルセデスの2台を挟んで、レッドブルのアルボンという布陣。スタートはハミルトンがホールショット。2番手ボッタスは出遅れてターン1でアウトからフェルスタッペンに、ターン2でインからストロールにも先行されます。更に、Rの大きい右コーナーであるターン3で、ペレスにインに入られますが、アウト側のラインで一気に加速。ここは踏ん張って抑え込みました。スタートで出遅れたボッタス、4番手に順位を落としています。4周目、ターン1でボッタスはストロールのインに入りオーバーテイク、3番手にまで順位を戻しました。28周目、ターン1でオコンがマグヌッセンのインに入ってオーバーテイク。続いてターン3、大きいRの右コーナーでアルボンがマグヌッセンをオーバーテイク。続いてターン4の立ち上がりでサインツがマグヌッセンをオーバーテイク。ペースが上がらないのかマグヌッセン、ゴボウ抜かれさて大きく順位を落とします。35周目、12番手のルクレールはノリスを激しく攻め立てます。前に出れないことにイラついているのか、右に左にマシンを振り、ノリスにプレッシャーを与えます。本来ならば、もっと前のポジションを走っていたいルクレール。「ボクはキミに構っている暇は無いんだ!」とでも言いたげな感じですね。そして37周目、ルクレールはターン14でマシンの電源がいきなり落ちて、たまらずスピン。最後尾に落ちつつも、何とかマシンを再始動し走行を続けますが最終的にリタイアとなります。予選9番手のルクレール、今回は全くいいところがありませんでした。43周目、サインツがアルボンの目の前でピットからコースに戻ります。進路を塞がれた訳ではありませんが、サインツの後ろに着けて何とかオーバーテイクしようと躍起になるアルボン。右に大きく回り込むターン3アウトに着けてオーバーテイクを試みますが、出口でシャットアウトされてアタックを断念。ここ数戦苦戦が続いているアルボン。ポイントはそこそこ稼いではいますが、何せレッドブルは常にポディウム付近の争いを要求されます。実際、フェルスタッペンはそれ以上の結果を出しているので、チームメイトである以上言い訳は出来ないでしょう。イマイチ調子が上向かないアルボン、何とかスランプから抜け出せればよいのですが。57周目、ストロールがメインストレートでベッテルの後ろに着きます。そのまま、ターン1でインに入りベッテルをアッサリオーバーテイク。何だってー?「ピンク・メルセデス」と呼ばれるレーシングポイントが早いのか、フェラーリが遅いのか、ベッテルは成す術も無くストロールの先行を許しました。そして、レースの方はハミルトンがトップチェッカー。2位のフェルスタッペンに20秒以上の差をつけてブッチギリです。前回70周年記念GPではタイヤに足を引っ張られてモヤモヤしていましたが、その鬱憤を晴らす様な、一度も首位を譲らない完璧な勝利でした。2位はフェルスタッペン。ランキングでも2位をキープ。ハミルトン対抗の最有力候補です。3位はボッタス。開幕戦で優勝し、今シーズンの目標はタイトル獲得と息巻いていましたが、チームメイトのハミルトンはおろか、レッドブルのフェルスタッペンにも追い上げを食らっており、タイトル獲得の野望に早くも黄信号が灯っております。そして、絶不調に陥っているフェラーリ。レーシングポイントの後塵を拝し、ポイント獲得争いに終始しました。ここ数年でも深刻な不調に陥っています。その他にも、離脱が決まったベッテルとの関係の悪化と問題が山積しており、チームは「待ったなし」の状態です。チーム代表であるマッティア・ビノットの手腕が期待されるところですが、エンジニア出身の彼には少しばかり荷が重いのでしょうか。

2020 ROUND 5 70TH ANNIVERSARY GP

2020年08月15日 09時41分36秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 D.C.ルクレール フェラーリ
5位 A.アルボン レッドブル・ホンダ
6位 L.ストロール レーシングポイント・メルセデス
7位 N.ヒュルケンベルグ レーシングポイント・メルセデス
8位 E.オコン ルノー
9位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
10位 D.クビアト アルファタウリ・ホンダ

 70周年記念GPです。70周年記念特別増刊号です(違)。冗談はさておき、オーストリアに続いて同じサーキットで2週連続開催となります。F1は今から50年前、ここイギリスのシルバーストンで記念すべき初のグランプリが開催されました。元々は飛行場で、直線の多い超高速サーキットでしたが、事故が多かった為、改修に回収を重ね、現在の形に落ち着きました。当初は、2つの長方形を斜めにくっ付けた様な形をしていて、最終コーナーは全開で通過するという非常にチャレンジングなサーキットでした。1973年にはここで、ジョディ・シェクターがスピンして多重衝突の事故が起こっています。その後、最終コーナーにはシケインが設置されることに。1991年に大改修が行われ長い直線部分にはコーナーが設置される様に。そして、1994年のセナの事故死を受けてアビーコーナーがシケインに改修されました。こうして、超高速サーキットの特性は失われ、剪定し過ぎて痛々しい姿になった街路樹の様な、不自然な形状のサーキットになってしまったという印象を未だに持っているのですが、それは言い過ぎでしょうか。さて、スターティンググリッドですがポールはボッタス。以下、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、フェルスタッペン、リチャルド、ストロール、ガスリー、ルクレールと続きます。何だってー?何とヒュルケンベルグがメルセデスに続いて3番グリッドですよ!さすがヒュルケンベルグ、代打にもかかわらず。3番時計を出すとは予選には強いですね。表彰台は無いけど(汗)ポールポジションは獲ったことはありますからね。代打屋ヒュルケンベルグ、本領発揮といったところでしょうか。スタートはボッタスがホールショット。フェルスタッペンはヒュルケンベルグをかわして3番手に上がっています。ペースが上がらないのかヒュルケンベルグ、続いてリチャルドにも攻め立てられます。一方、先頭ではハミルトンがターン6手前でボッタスのアウトに並んで揺さぶりをかけます。早くもメルセデス2台のマッチレースの様相を呈してきました。後方ではターン1でベッテルがアルボンのインに入りますが、挙動を乱してハーフスピン。コース上を横切ってイン側のエスケープゾーンに飛び込みます。次々と後続車が脇を掠めていく中、接触が無かったのはラッキーでしたね。これで、絶不調のベッテル、最後尾に転落です。14周目、タイヤの消耗が激しいメルセデスはフェルスタッペンにギャップ詰められ、ハミルトンの後方に迫ります。27周目にフェルスタッペンがピットイン。タイヤ交換をしてコースに戻りますが、僅かにボッタスがリード。これで、フェルスタッペンはメルセデス勢の間に割り込む格好になります。しかし、ペースに勝るフェルスタッペン。程なくボッタスのインを突いて先頭に躍り出ます。32周目にフェルスタッペンとボッタスがタイヤ交換の為にピットイン。ハミルトンが一時的に先頭なります。41周目、ハミルトンがピットインしてタイヤ交換。ルクレールの後ろ、4番手でコースに復帰です。そして、45周目、ハミルトンはターン15でルクレールのインに入ってズバッとオーバーテイク。これで、先頭から、フェルスタッペン、ボッタス、ハミルトン、ルクレール、ストロール、アルボンというオーダーになります。更に50周目、ターン6でハミルトンはボッタスをアウトからオーバーテイク。ボッタスは抵抗する間もなくハミルトンに先行されます。蓋を開けてみれば4番グリッドスタートのフェルスタッペンがブッチギリのトップチェッカー。今シーズン初優勝です。ポールのボッタスはまさかの3位。そして、3番グリッドのヒュルケンベルグは7位に終わってしまいました。大きなミス等は無かったのですが、ジワジワと順位を落としていきました。まあ、久々のレースで常時入賞圏内を走っていたのですから上出来でしょう。前回はパンク、今回はブリスターと、メルセデスはシルバーストンのレースをタイヤに足を引っ張られる格好になりました。前回は展開によってはフェルスタッペン優勝の可能性もあった訳で、2戦連続、マシンとドライバーの実力を反映した結果となりました。遂に本領を発揮したフェルスタッペン。次のスペインも期待大ですね。

2020 ROUND 4 BRITISH GP

2020年08月09日 03時44分06秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 D.リチャルド ルノー
5位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
6位 E.オコン ルノー
7位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
8位 A.アルボン レッドブル・ホンダ
9位 L.ストロール レーシングポイント・メルセデス
10位 S.ベッテル フェラーリ

 イギリスGPです。遂にというか、F1ドライバー初のコロナ感染者が出てしまいました。レーシングポイントのペレスはハンガリーGP終了からイギリスGPまでのインターバルの間に、祖国のメキシコに事故に遭った母親を見舞う為里帰りしていたのですが、その時に感染してしまったとのことです。プライベートジェットを使い、FIAの指示通りに移動していたということなので、帰国した理由も含めてペレスに落ち度はないでしょう。さて、ペレスが欠場するので、そのピンチヒッターがいなければならないのですが、何とヒュルケンベルグです!過去にフォースインディア(レーシングポイントの前身)に滞在していたこともあるベテランで、F1浪人中だったということもあり、まさにこれ以上ないという適任者でした。代役とはいえチャンスを掴んだヒュルケンベルグ。是非このチャンスを生かして欲しいですね。さて、スターティンググリッドですが、ポールはハミルトン、以下ボッタス、フェルスタッペン、ルクレール、ノリス、ストロールと続きます。さて、注目のヒュルケンベルグですが何とエンジンがかからずに0周リタイアです。ズコーッ!何てこったい!千載一遇で得たチャンスを力の及ばぬところでフイにしてしまうとは何てツイてないんでしょうか。まあ、ペレスは10日間ぐらい待機が必要らしいので、次戦の70周年記念GPにも参戦できるとは思うのですが。スタートは2番グリッドのボッタスが好スタート、ターン1手前でハミルトンに並びかけますが対するハミルトン、アウトから上手く被せてボッタスを抑え込みます。その後ろではルクレールが緩い左コーナーのターン2でアウトからフェルスタッペンの前に出るものの、キツめの左コーナーのターン4でポジションを奪い返します。と、フェルスタッペンとルクレールのバトルに目を奪われている隙にハミルトン、独走態勢を築くべく早くも2番手ボッタスとのギャップを拡げにかかります。5番手にはセカンドグループのバトルから抜け出したサインツが、ルクレールとのギャップを詰め隙を窺います。2周目、ターン17の立ち上がりで縁石に深く乗り過ぎて挙動を乱して加速の鈍ったマグヌッセンに対し、アルボンがオーバーテイクを試みます。アルボンは少しためらったのか、イン側に寄ってスピードを落としたのですが、そこに加速してインに寄ったマグヌッセンが接触したといった感じで、妙に違和感の残る挙動を示していましたね。マグヌッセンはコース外に弾き出され早くもセーフティーカーの出動となります。13周目、クビアトがマゴッツでコースアウト。縁石に深く乗り過ぎたのか、突如挙動を乱してイン側にスピンします。そのままコースアウトしてバリアに直撃、マシンは激しくクラッシュしました。これで再びセーフティーカーの出動です。上位陣、各車ピットインしてタイヤ交換を済ませます。37周目、緩い右コーナー、おそらくストウコーナーだと思うのですが、ガスリーがベッテルのアウト側に並びかけます。立ち上がりで縁石の外に追いやられるも続くキツめの左コーナーでベッテルのインに入る格好になりオーバーテイク。アルファタウリのガスリー、フェラーリのベッテルを抜くという金星を挙げました。47周目、ターン6の手前のストレートでストロールを追い上げるオコン。インに寄るストロールをアウトからズバッとオーバーテイク。最終的に6位でフィニッシュしています。今シーズン復帰したオコン、いよいよエンジンがかかってきたという感じですね。49周目、再びのガスリーがターン1でズバッと今度は軽やかにストロールをオーバーテイク。更に順位を上げていきます。ガスリーは最終的に7位でフィニッシュしています。ちなみにガスリーは昨シーズン、オーバーテイクスキルを疑問視されてレッドブルからトロロッソ(現在のアルファタウリ)に格下げの処分を食らったのですが、今回のベッテル、ストロールとの一連のバトルを制したことで面目躍如といったところでしょうか。さて、レースも終盤に差し掛かった50周目、突如ボッタスがコースアウト。左フロントタイヤのパンクが原因です。ボッタスはスロー走行でのピットインを余儀なくされ大きくポジションダウン。これで、ポジションが安泰となったフェルスタッペン、ファステストラップ狙いでピントイン、タイヤ交換を行います。そしてファイナルラップ、ハミルトンがボッタスと同様、左フロントタイヤのパンクに見舞われます。後方からはソフトタイヤに履き替えたフェルスタッペンがファステストラップアタックをしながら迫ってくるわけで、正に風前のともし火。最終コーナー立ち上がり時にはもうタイヤの構造が損なわれてグズグズになっている状態でしたが何とかフィニッシュ。その直後に猛スピードで最終コーナーを立ち上がってくるフェルスタッペンの姿が見えました。辛くも逃げ切ったハミルトン。一方、結果論にはなってしまいますが、ファステスト狙いでピットインした為に優勝をフイにしてしまったフェルスタッペン。この辺をみる限り、やはりハミルトンは「持っている」ということなんでしょうか。メルセデスの2台、そしてマクラーレンのサインツが同じタイヤトラブルに見舞われました。シルバーストンは左回りで、縁石の外側の路面や芝に乗り上げることが多く、ドライバーの「攻め過ぎ」が原因ということで落ち着きました。何かと批判を受けることの多いピレリタイヤですが、今回はそういうこともなかったのでよかったですね。