F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 8 EUROPEAN GP

2012年06月29日 21時34分25秒 | Weblog
1位 F.アロンソ フェラーリ
2位 K.ライコネン ロータス・ルノー
3位 M.シューマッハ メルセデスAMG
4位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
5位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
6位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
7位 P.ディ・レスタ フォースインディア・メルセデス
8位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
9位 S.ペレス ザウバー・フェラーリ
10位 B.セナ ウイリアムズ・ルノー

 ヨーロッパGPです。ヨーロッパGPといっても、それだけじゃどこでやってるのか判らないヨ!という人がいるかも知れないので一応書いておきますと、スペインのバレンシア市街で行われています。スペインで年に2戦(カタルーニャとバレンシア)もF1開催してるなんてズルくね?と思っている方がいるでしょうが、甘いです!昔サンマリノGPという名目で開催されていたレースがありましたが、サンマリノ共和国にはF1を開催できるレベルのサーキットは存在しません。じゃあ、どこでやってるの?という話になるのですがイタリアです!ボローニャ県のイモラサーキットで行われていました。フェラーリを擁するレース好きのイタリア人は隣国サンマリノ共和国の名義を借りて年に2戦レースを行っていたという訳です。けしからん!………じゃなくて、うらやましい限りですね。とはいえ、我が日本でも1994年と1995年には鈴鹿と岡山県のTI英田(あいだ)で2戦開催されていた時期がありました。TI英田でのレースの名称はパシフィックGP!太平洋だなんて粋な名前を付けるもんですね。しかしこのTI英田、1995年は4月に開催する筈が、阪神・淡路大震災の影響で、10月に延期となったのです。鈴鹿との2戦連続の開催となり、客の取り合いの様な形になったこともあって観客動員数が低調になってしまいました。このことが影響してか、資金繰りが苦しくなり、2回限りの開催で終焉を迎えています。う~ん、残念。最後に付け加えますと、アジアGPとして開催を予定していたオートポリスが実現していれば日本で年3戦開催が実現していた可能性があります(爆)。F1の歴史を遡っても、過去に年3戦開催を実現した国はアメリカしか存在しません。日本の狭い国土で年3戦開催を実現していたらと思うと、そら恐ろしいですね(汗)。さて、レースの方ですが、ポールは予選が絶好調のベッテル。スタートも上手く決めて早くも独走態勢に入ります。遂にベッテル、完全復活か?と思われましたがセーフティーカーが入ったのが運の尽き。スロー走行を強いられたせいか、リスタート後にマシントラブルでリタイアです。代わって先頭に立ったのがスペインの英雄アロンソ。この時、観客の目にはアロンソが闘牛のマタドールとダブって見えたことでしょう。そして、このマタドールに襲いかかるのが若き挑戦者、ロータスのグロジャンです。アロンソを相当苦しめたグロジャン、これまでの流れでいくと8人目のウィナー誕生か?と思われましたが、ここで運が尽きたグロジャン、マシントラブルでリタイアとなりました。原因はベッテルと同じオルタネーターのトラブルです。これで邪魔者はいなくなりアロンソ、11番グリッドスタートという不利なポジションながら、しぶとい走りで今シーズン2度目の優勝。ポイントランキングでも1位に返り咲きです。久々の母国GP優勝で感極まって涙を流しました。スペインは現在経済危機ということで国民が苦しい生活を強いられているということもあり、色々な感情が交錯したのでしょう。さて、3位表彰台はシューマッハです。復帰後初の表彰台となりました。12番グリッドという渋いポジションからスタートのシューマッハ。強敵のリタイアもあり終盤5番手までポジションアップしました。前方で表彰台争いをしていたハミルトンとマルドナドが接触、両者リタイアです。そして、両者の争いを後ろでみていたシューマッハが正に「漁夫の利」で復帰後初の表彰台をゲットしました。まあ、ぶっちゃけタナボタなんですけどね(汗)。シューマッハが遂に表彰台!と、当所は喜んだものの、手放しで喜べる内容ではありません。しかし、モナコGPでは事実上のポールポジションの1番時計を出すなど、まだまだ侮れない存在のシューマッハ。今度はビシッ!とした内容で表彰台をゲットして欲しいですね、ビシッ!と。

ROUND 7 CANADIAN GP

2012年06月16日 01時01分41秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
2位 R.グロジャン ロータス・ルノー
3位 S.ペレス ザウバー・フェラーリ
4位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
5位 F.アロンソ フェラーリ
6位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
7位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
8位 K.ライコネン ロータス・ルノー
9位 小林可夢偉 ザウバー・フェラーリ
10位 F.マッサ フェラーリ

 カナダGPです。な、ん、と、7戦目、7人目のウィナーが誕生!久々優勝のハミルトンです。しかし、ここまで混戦が続くとは思いませんでしたよ?それもこれもそう!貧乏が悪いんや!………、じゃなくて、ピレリタイヤの特性が悪いんや!(予告通り前回からの続きです。笑)ピークを過ぎると突然タイムが落ちるという残念な設計。逆転を狙ってタイヤ交換を先延ばしにしたせいで、寿命が来てしまい順位を落としまくる。そんなミステイクが、混戦模様の原因になっている気がします。中国GPのライコネンがそれを端的に表しているケースと言えるでしょう。2回ストップの戦略を採り終盤48周目の時点で2位を走行していたライコネンですが、タイヤの寿命がきてしまいペースダウン。ズルズルと後退していき、わずか3周で14位にまで転落してしまいました。この様な状況ではタイヤの戦略が常に博打をしているのと変わらない状況であり、純粋にドライバーのドライビングテクニックで争われなければならないレースあるべき姿が、全くそうでなくなっています。確かに、特定のチームが勝ち過ぎると面白みに欠けるというのも頷けますが、今シーズンのピレリタイヤの、あまりにも作為的な演出というのも問題あるのでは?この様な状況だと、ドライバーの実力がランキングに正確に反映されない危険もあると思うのですが、それは言い過ぎでしょうか?さて、レースの方ですが、タイヤ交換の戦略で勝負が決まった形となりました。終盤、先頭を走っていたハミルトンが2回目のタイヤ交換を終えた後、優勝争いをしていたアロンソとベッテルが1回のタイヤ交換で乗り切る作戦に切り替えます。急遽、ハミルトンは追われる立場から追う立場になりました。ニュータイヤで怒涛の追い上げをみせるハミルトン。一方タイヤ交換を1回で乗り切ろうとしたアロンソとベッテルはタイヤが寿命を迎えてしまいペースダウン。ハミルトンに優勝をさらわれた挙句、グロジャン、ペレスにも抜かれ大きく順位を落とす結果となりました。ギャンブルに負けたアロンソとベッテル。2回タイヤ交換をしていれば、そのままの順位をキープできた筈ですが、ピレリタイヤの寿命を読み切れなかったのが敗因です。ちなみにベッテルは終盤タイヤ交換を行い、アロンソの前でフィニッシュしています。歓喜の表彰台に立ったグロジャンとペレスですが、アロンソとベッテルのギャンブルが無ければ表彰台に立てなかったのは間違いないでしょう。2人とも1回ストップ作戦を完璧に遂行した結果、このポジションに辿り着いたのは間違いありませんが、アロンソとベッテルの戦略ミスにより得たポジションであるのは動かし様のない事実です。さて、この様に戦略ミスで大ドンデン返しの展開が繰り広げられている今シーズンのF1グランプリ。次も新たなウィナーが誕生するのでしょうか?

ROUND 6 MONACO GP

2012年06月01日 23時02分18秒 | Weblog
1位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
2位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
3位 F.アロンソ フェラーリ
4位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
5位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
6位 F.マッサ フェラーリ
7位 P.ディ・レスタ フォースインディア・メルセデス
8位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
9位 K.ライコネン ロータス・ルノー
10位 B.セナ ウイリアムズ・ルノー


 さて、モナコGPです。もしも、新規のサーキットとしてFIAに申請しても、間違い無く許可が下りないであろうここ、モンテカルロ市街。明らかにコース幅は不足しており、ブラインドコーナーも多く、おまけにクラッシュすれば海に転落する危険もあります(過去にアルベルト・アスカリが実際転落していますが。その時は無事に救出されました)。そんなF1で最も危険なコースを、最も危険な男(え)マーク・ウェーバーが制しました。ちなみに「ヨーロッパで最も危険な男」と呼ばれたのは、ナチスのオットー・スコルツェニー。そんなことはどうでもいいですね(汗)。でも、マーク・ウェーバーは危険ではありませんから!さて、予選は何とシューマッハが1番時計をマークしました。さすがは、モナコマイスターと呼ばれただけのことはありますね。しかし、シューマッハ、トップタイムをマークしながら、前回スペインGPでのセナへの追突の過度を受けて5グリッド降格のペナルティ(えー)。ま、後からは何とでも言えるのですが、このシューマッハの降格処分がウェーバーに味方をしたと言えなくはないでしょう。決勝スタートではグロジャンとシューマッハが接触。その巻き添えで可夢偉も接触、可夢偉はサスペンションにダメージを負ってリタイアとなってしまいます(ショボーン)。この混乱でセーフティーカー導入となりますが、ウェーバーは再スタートを難なく決めて、リードを保つことに成功。ピットストップで一旦トップの座を明け渡しますが、再びトップに返り咲いて先頭でチェッカー。自身2度目となるモナコ優勝を果たしました。さりげなくモナコで強いいぶし銀のウェーバー、レッドブルはチームとして3連勝です。さて、8位入賞はヒュルケンベルグ。今シーズン3回目の入賞、着実にポイントを重ねています。覚えている方もいると思いますがヒュルケンベルグ、2010年のブラジルGPで自身初となるポールポジションを獲得しています。そのシーズンオフには持ち込み資金の豊富なマルドナドにシートを奪われることに。せっかく、注目に値する活躍をしたのにレギュラードライバーの座を追われてしまったヒュルケンベルグを、実に残念だと思っていました。そして迎えた2012年シーズン、スーティルに代わってフォース・インディアのシートを遂に獲得します。ブラジルGPで見せた才能の片鱗がフロックでなかったことを証明する為、今シーズンは正念場といえるでしょう。更なる飛躍を期待したいところです。ちなみに、スーティルは2011年、中国GP後のパーティーで起こした暴行事件の影響でシートを失ったと言われています。何でも、ジェニイ・キャピタル(ロータスを実質運営)のCEOに首を24針縫う大怪我をさせたとか(汗)。後にスーティルは、裁判で執行猶予付きの有罪判決を言い渡されることに。過去に似た様なケースで、事件の影響でシートを獲得したドライバーが存在しました(ていうか今も現役ですけど)。ジョーダンに在籍していたベルトラン・ガショーが、タクシーの運転手に催涙スプレーを噴霧して暴行罪で身柄を拘束されたことがあります。そのガショーのピンチヒッターとしてエントリーしたのが、な、ん、と、あのミハエル・シューマッハです!シューマッハはジョーダンでデビューしたのを皮切りに、あれよあれよという間にビッグになって大活躍したのは言わずもがな、といったところです。ガショーが暴行事件を起こさなければ、後のシューマッハの活躍は無かったかも知れません。え~、話があちこちに飛んだ気がしますが、要するに何を言いたいかというと、ヒュルケンベルグには、せっかく巡り合ったチャンスをモノにして欲しいということです。シューマッハ並にとは言いませんが、復帰した意味を見い出せるぐらいの活躍はしなくてはなりません(やっとオチがつきました)。さて、開幕から6戦連続でウィナーが違うという史上初の状況になっていますが、次は誰が勝ちそうですかね?やっぱ、ここのところ調子が上向きなシューマッハあたりですか~?モナコでは事実上のポールポジションを獲得していますし、十分に可能性はあるのではないかと。そうなると開幕から7戦連続でウィナーが違うというカオスな状態に(汗)。まあ、たまにはこういうシーズンがあっても良いのではないでしょうか。関係者は先の読めない状況にかなり苛立ちを感じている様ですが。この状況をつくった原因は意図的に急激なグリップ力減をする様設計されたピレリタイヤです。そう、みんな貧乏が悪いんや~………、じゃなくて、ピレリが悪いんや~。ということで、続きは次回に持ち越し(えー)。