F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2017 ROUND 19 BRAZILIAN GP

2017年11月19日 00時55分44秒 | Weblog
1位 S.ベッテル フェラーリ
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
6位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
7位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
8位 F.アロンソ マクラーレン・ホンダ
9位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
10位 N.ヒュルケンベルグ ルノー

 ブラジルGPです。スターティンググリッドですが、ボッタスが久々のポールをゲットしました。以下ベッテル、ライコネン、フェルスタッペン、ベレス、アロンソ、ヒュルケンベルグ、サインツと続きます。尚、ハミルトンは予選でクラッシュを喫し、ピットレーンからのスタートとなっております。スタートは2番グリッド、イン側のベッテルの伸びが良くボッタスのインを奪いホールショット。ボッタスを徐々に引き離していきます。後方ではバンドーンがリチャルドとマグヌッセンに両側から”squeeze”され、サスペンションを破損してその場でリタイア。リチャルドは再スタートしましたが、マグヌッセンはリタイアです。そしてターン6ではオコンをオーバーテイクしようとしてイン側にいたグロジャンがスピン。その巻き添えで接触されたオコンもこれまたスピン。そして、オコンはタイヤバリアにぶつかってしまいリタイアです。一方アクシデントを引き起こしたグロジャンですが10秒ストップのペナルティ。グロジャンは”For what?”と怒っていましたが、オコンをリタイアに追い込んだ以上仕方ないですね。9周目、ピットレーンスタートのハミルトンはメインストレートでガスリーをオーバーテイクして10番手に浮上。ガンガン順位を上げていきます。28周目、ボッタスがピットインしてタイヤ交換を行います。続いて29周目にベッテルがピットインしてタイヤ交換。果たしてベッテルはボッタスの前でコースに復帰することに成功。事実上ここで勝負ありといったところですね。59周目、ハミルトンはメインストレートでフェルスタッペンに追い付きましたが、ここではオーバーテイクするには至らず。そして、その後のターン4でアウト側からオーバーテイク。これで4番手に浮上です。コーナー侵入時に20km/h以上もスピード差がありました。一気に前に出た、という感じでしたね。その後、ハミルトンはライコネンに追い付きますが、オーバーテイクする決定打を持ちません。結局、この順位のままフィニッシュすることになります。そして、ベッテルは最終的にボッタスに2秒以上差をつけてトップチェッカー。ハンガリーGP以来8戦振りの勝利です。久々に勝利の美酒に酔いました。ベッテルは今シーズンのタイトルを逃しましたが、今回の勝利で少しは鬱憤を晴らせたのではないでしょうか。さて、今回が最後の母国GPとなるマッサ。何と息子がチーム無線に降臨です。”Pai te amo”という熱いメッセージを贈っています(これはポルトガル語ですが、英語でいうと”Dad, I love you.”といった意味になりますね)。そしてその後、特別に息子と一緒にポディウムに上がってファンの声援に応えます。紆余曲折のドライバー人生を過ごしたマッサに「お疲れさま」と言いたいですね(マッサのドライバー人生については今シーズン、カナダGPの記事に詳しく記述していますので、興味のある方はそちらをご覧ください)。実はマッサ、昨シーズンのブラジルGPでも感動的なフィナーレを行ったのですが、ロズベルグが電撃引退をしたことでボッタスが急遽メルセデスに移籍。チームの穴を埋めるべく引退を撤回したのです。まさか、マッサ本人も2回も母国GPで感動のラストランを行うとは思ってもいなかったでしょう。今回のラストランは、昨シーズンの引退を撤回した後でのことになるのですが、そんな事情をおくびにも感じさせない感動的なイベントとなりました。マッサは本当に幸せ者ですね。引退後は解説者にでもなるんでしょうか。ともあれ、マッサの第二の人生に幸あれです。最後になりますが………、まさか3回目は無いですよね?(汗)

2017 ROUND 18 MEXICAN GP

2017年11月05日 05時49分51秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
6位 L.ストロール ウイリアムズ・メルセデス
7位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
8位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
9位 L.ハミルトン メルセデスAMG
10位 F.アロンソ マクラーレン・ホンダ

 メキシコGPです。崖っぷちに立たされたベッテル、厳しいレースが始まります。スターティンググリッドはポールがベッテル、以下フェルスタッペン、ハミルトン、ボッタス、ライコネン、オコン、ヒュルケンベルグ、サインツのオーダー。崖っぷちのベッテルがポールポジション。このアドバンテージを生かせるでしょうか?5番グリッドはここ最近昇り調子のオコン、そしてルノー勢の2台が続きます。スタートはフェルスタッペンがアウトから伸びてベッテルに並びかけました。ベッテルはイン側をブロックしていますが、そのまま並んでシケインに侵入。ターン2の手前でタイヤ同士が接触します。競り合っている2台はラインが乱れ立ち上がりの加速が鈍ります。そして、ターン3の手前でベッテルのFウイングがフェルスタッペンの右リアタイヤと接触してFウイングが破損。その隙を突いてハミルトンがシケインの立ち上がり、アウト側から大外捲りで2台まとめて抜きにかかります。しかし、そこでベッテルのFウイングとハミルトンの右リアタイヤが接触、ベッテルのFウイングが大きく破損し、遠目からもハッキリ判る程破片が飛び散ります。そしてハミルトンは接触した右リアタイヤがパンク。後続車の混乱を避けるのにコース外の走行を余儀なくされ最後尾まで転落です。タイトルを争う2台、双方共にオープニングラップでアクシデント発生しました。Fウイングを交換しにピットインしたベッテル、16番手まで後退です。12周目、ベッテルはターン4(シケイン)でマッサにアウト側から並び掛けます。アウト側に押し出されつつも強引にオーバーテイク。以前、優勝争いを邪魔されたことがあるので快く思ってないのかも知れません。何か「どけどけっ!」って感じでしたね(汗)。30周目、ペレスがマグヌッセンを1コーナーでオーバーテイク。瞬間、観客がメッチャ喜んでいました。やはり、地元ドライバーがいると俄然盛り上がりますね。ペレスは可夢偉とはチームメイトだったんですよね………。そろそろ、次の日本人ドライバーが出てきてもいい頃だとは思うのですが(涙)。日本人の場合、メーカー系のスポンサーがいないとかなり厳しいでしょう。ホンダの伝手で何とかならないですかね?まあ、ストロールみたいに実家が超お金持ちなら別なんですけどね(汗)。51周目、ターン4でベッテルがペレスのインに飛び込みます。タイヤスモークを上げながらの激しいブレーキングでオーバーテイク。タイトルが懸っているだけに気迫を感じますね。55周目、続いてベッテルはターン1でストロールをオーバーテイク。スピード差があるのと、ストロールがブロックラインをとらなかったので、アッサリ前にでることが出来ました。3強以外のマシンは眼中に無い、という感じではるか先を目指します。レースも終盤の68周目、ターン1でハミルトンがアロンソにアウト側から仕掛けます。しかし、アロンソは譲らず、一歩も引きません。仕方なく、ハミルトンは一旦引き下がることに。相手はあのアロンソだけに一筋縄ではいきません。タイトルが懸っているとはいえ同一周回同士。アロンソとしてもハミルトンに気を遣う必要はありませんから。そして、ハミルトンは4コーナーでアウト側から再びアタック。不利な位置に着けながらも、強引に前に出ました。これで巧者アロンソを何とかオーバーテイク。更に、先を目指すことになるのですが、レースも終盤ということもありハミルトンはアロンソをオーバーテイクした時のポジションのまま、9位でフィニッシュすることとなります。結局レースの方は、ホールショットを取ったフェルスタッペンがトップチェッカー。キャリア通算3勝目です。フェルスタッペン、シーズン前半はトラブルに悩まされましたが、後半になって俄然調子を上げてきました。昔のベッテルを見ている様で、何か勢いというものを物凄く感じます。将来のワールドチャンピオン候補といって良いでしょう。ベッテルは4位フィニッシュ。9位にはハミルトンが入りました。ベッテルがタイトルの可能性を残すには21ポイント以上の差をつける必要があったのですが、実際につけたポイント差は10ポイント。よって、ハミルトンの4度目のタイトルが確定です。久々のタイトルを獲り逃したベッテル。シーズン序盤はランキング1位に着けていましたが、後半戦のトラブルやアクシデント等によりそのアドバンテージは徐々に失われていきました。マレーシアGP予選でのPUトラブルによるグリッド降格による最後尾スタート。シンガポールGPでのスタートでの接触。日本GPでの点火プラグのトラブル。そして、今回メキシコGPでのスタートでの接触など。ハンガリーGPからは勝ち星がありませでした。悲願のフェラーリでのタイトルを逃したベッテルの落胆には大きなものがあるでしょう。これまで4回の王座に輝いていますが、やはりフェラーリでのタイトルというのは、また格別なものですから。思えばフェラーリ、2007年のライコネンからタイトルから遠ざかっています。2008年はコンストラクターズタイトルを獲得したものの、最終戦のブラジルGPでマッサが1ポイント差でドライバーズタイトルを失うという悲劇が起こりました。2010年には最終戦をアロンソがランキング首位で迎えたのですが、ピット戦略の失敗でやはりタイトルを逃しています。近年フェラーリは、これまで何度もあったタイトル獲得のチャンスを逃してきました。こうしてみると、2000年から2004年にかけて5年連続ダブルタイトルを獲得したシューマッハの功績は偉業という他ないでしょう。この次期のフェラーリは無敵という言葉がピッタリくるぐらいの強さを持っていましたね。まるで、V9時代の巨人みたいに(爆)。長い冬の時代に入ってしまったかの様なフェラーリ。再び栄光の時代は来るのでしょうか。