F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 16 KOREAN GP

2011年10月22日 10時55分59秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
3位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
4位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
5位 F.アロンソ フェラーリ
6位 F.マッサ フェラーリ
7位 J.アルゲルスアリ トロロッソ・フェラーリ
8位 N.ロズベルグ メルセデスGP
9位 S.ブエミ トロロッソ・フェラーリ
10位 P.ディ・レスタ フォースインディア・メルセデス

 韓国GPです。先の日本GPでタイトルを決めたベッテル、プレッシャーが無くなって肩の荷が下りたのか、ブッチ切りの優勝です。2番手グリッドのベッテルは、スタートでハミルトンをかわし先頭に立ちます。しかし、ハミルトンも食い下がり先頭の2台でバトルを繰り広げる展開に。その一方、中盤グループではペトロフがシューマッハに追突するというアクシデントが起きます。シューマッハはさぞかし怒っているだろうな、と思ったらさらにあらず。「バトルに夢中になっていればそういうこともあるよね。単なるレーシング・アクシデントだヨ」と大人なコメントをサラッと発言していました。シューマッハも随分丸くなったものです。それはともかく、バトルをしていたベッテルとハミルトンにとっては、盛り上がった気分を台無しにする水入り。しかし、これが後に繰り広げられるアツいバトルの演出をすることになります。リスタート後には差が詰まったウェーバーも加わりみつどもえのバトルに。その後、同時ピットインしたハミルトンとウェーバーがバトルをしている間に、先頭をひた走るベッテル。「じゃ、後はヨロシク。シュタッ(片手を挙げる音)」とでも言わんばかりに差を広げ余裕のトップチェッカー、何と今シーズン10勝目です。さて、今週の可夢偉です。スタートは無難にこなしたものの、ブエミと接触してフロントウイングを壊してしまいます。その後、セーフティーカーが入り、全車がピットイン。可夢偉が履いていたニュータイヤのアドバンテージが無くなりました。更に、レース中盤にはブルーノ・セナと接触。予定より早いピットインを余儀なくされてしまいます。その後は、何台かオーバーテイクすることができましたがペースが上がらず。結果15位フィニッシュと残念な結果になってしまいました。さて、今回で2回目を迎えた韓国ですが、大幅な赤字により将来の開催が危ぶまれております。GP開催にかかった費用は約62億円、チケットの売上は約19億円といわれており政府の援助がないとイベントの存続が危うい状況です。そして、地元住民の一部はレースの開催に反対しているのです。地元の人たちは貧しい農業従事者が多く、不人気なイベントよりも他のことに金が使われることを望んでいます。2回目の開催に漕ぎ着け軌道に乗ったかに思えた韓国GPですが、厳しい現実がつきつけられてしまいました。この状況だと来シーズンが踏ん張りどころ、正念場となるでしょう。せっかく韓国に根付きそうになったF1人気、道のりは決して楽ではありませんが、是非存続させて欲しいものです。

ROUND 15 JAPANESE GP

2011年10月16日 00時20分55秒 | Weblog
1位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
2位 F.アロンソ フェラーリ
3位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
4位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
5位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
6位 M.シューマッハ メルセデスGP
7位 F.マッサ フェラーリ
8位 S.ペレス ザウバー・フェラーリ
9位 V.ペトロフ ロータス・ルノーGP
10位 N.ロズベルグ メルセデスGP

 日本GP、ベッテルが遂に鈴鹿でV2を決めました。ベッテルはポールからスタート、バトンを押さえて首位を守ります。しかし、2回目のピットストップの後バトンに首位を奪われることに。首位を奪回すべく、早めのピットインを行いますが、これが裏目に出てアロンソにも先行されてしまいます。終盤、アロンソと共にバトンを追い詰めますが、届かず3位でフィニッシュ。優勝こそ逃したものの、タイトルを確定するには十分なポイントを獲得、みごと2シーズン連続王者となりました。今回のベッテルは、タイトルを意識し過ぎてセコイ走りにならなかったのがポイント高かったと思います。最後まで上位を狙う、攻めの姿勢を貫いた走りはポスト・シューマッハと呼ぶに相応しいものだったのではないでしょうか。さて、今週の可夢偉です。スタートで出遅れ順位を落としてしまいます。しかし、その後セーフティカーが入り、このタイミングでピットイン。ハードタイヤに履き替え最後まで走り切る作戦に出ますがしかし、このギャンブルは裏目に出ることに。タイヤのグリップがレース終盤に低下してしまい順位を落とし、結果入賞圏外の13位でフィニッシュです。昨シーズン、ここ鈴鹿での「可夢偉祭り」(要するに可夢偉のオーバーテイクショーですね)があっただけに期待も大きかった日本GP。チームメイトのペレスが8位入賞しているだけに、尚更悔しい結果となってしまいました。さて、今回10位に入賞したのはロズベルグです。何と最後尾スタートから這い上がってきました。独特のレイアウトもさることながら、コース幅の狭いこの鈴鹿で大幅に順位を上げるのは並大抵のことではありません。これだけ順位を上げたのですからロズベルグ的には、さぞや愉快痛快なレースであったことでしょう。さて、震災後の開催となった日本GP。バーニーシートや可夢偉シートなど被災者の招待席が設けられたことからも判る通り、平年とは明らかに違った様相を呈していました。あのハードネゴシエーター、完全無欠のビジネスマン、バーニー・エクレストン(F1のボス)が3000席も用意するなんてスゴイことです。エクレストンのグランプリ主催者に対するプレッシャーのかけ方はハンパじゃありませんからね(特にシルバーストーンとか)。そのエクレストンがこんな太っ腹なことをするというのは相当なことなのですヨ。まあ、さすがに可夢偉シートの7000席には負けるんですけどね(汗)。他にも、フェラーリのパドックには福島県の被災者の家族が招待されていたりしました。関係者が一丸となって被災者に気遣っている様子が、ありありと判ろうというもんですね。今回の日本GPは人の優しさを感じることができて、何だか温かい気持ちになれた気がします(と、きれいにまとめてみたりして)。

ROUND 14 SINGAPOREAN GP

2011年10月01日 10時00分18秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
3位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
4位 F.アロンソ フェラーリ
5位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
6位 P.ディ・レスタ フォースインディア・メルセデス
7位 N.ロズベルグ メルセデスGP
8位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
9位 F.マッサ フェラーリ
10位 S.ペレス ザウバー・フェラーリ

 シンガポールGPです。F1カレンダー唯一のナイトレースで勝ったのはベッテル。これで遂に「夜の帝王」の称号を得ることができ(違)。冗談はともかく、ここにきてベッテル3連勝。もういい加減チャンピオン決まってもいいんじゃね?という気もしますが、そうは問屋が卸しません。バトンが2位に入賞。唯一タイトル可能性のあるライバルとして一縷の望みを繋げました。まあ、可能性があるといってもその条件は残り5戦でバトン5連勝、さらにベッテルが5戦連続ノーポイントというものです。ベッテルはあと1ポイントでも獲得すれば良いだけ。もうこれは殆どベッテルに決まりですね(汗)。レースの方はというとベッテルがポール・トゥ・フィニッシュで勝利を収めています。ベッテルはレース中盤までに2位以下に大量のリードを築いて横綱相撲を展開しますが、シューマッハのクラッシュによりセーフティーカーがコースイン、これまでの大量リードが帳消しになりました。終盤バトンに詰められるも上手く逃げ切りフィニッシュしています。さて、今週の可夢偉です。17番グリッドからスタートするも一時期は入賞圏内まで浮上。しかし、ピット戦略のミスで中団グループに沈み、さらには青旗(後方から1周以上速いマシンが迫っているという合図)無視のペナルティーで入賞のチャンスを逃してしまいました。次の鈴鹿に向けて弾みをつけたいところでしたが残念な結果に終わっています。さて、今週のハイライトといえばやはりルイス・暴れん坊・ハミルトン・将軍様とマッサとの掛け合いでしょう(爆)。ハミルトンが無理なオーバーテイクを仕掛けてきたことが原因の接触で、レースを台無しにされたマッサ。レース終了後、ハミルトンに詰め寄り親指を挙げて「グッジョブ!」………、じゃなくて「ずいぶんといい仕事をしてくれたもんだな!」と皮肉たっぷりに言い放ちました。自分の非が無いのにレースを台無しにされたのだから、文句の一つも言ってやろうというのも判らなくはありません。対するハミルトンはその迫力に圧されたのかどうかは知りませんが、そのままその場を立ち去りました。その後、ハミルトンはマッサの行為に対して理解を示し、マッサを擁護する様な発言をしています。ところで、この二人って2008年にタイトルを争ってた仲なんですよね。1ポイント差でハミルトンのタイトルが決まった時のマッサの絶望的な表情は、今でも忘れることができません(涙)。さて、次戦は遂に聖地、鈴鹿での開催です。福島第一原発の影響により一部不安の声もありましたが、無事に開催される運びとなりました。放射線に対して、外国の人はよりナーバスな考えになっていますからね。サッカーの話になってしまうのですが、ベガルタ仙台にいたマルキーニョスは、震災のショックで母国のブラジルに帰ってしまいました。この選手はアントラーズ在籍時に得点王を獲得しているんですよね。日本に10年程滞在していたのですが、そこまで活躍した選手がアッサリ帰国してしまう程ですから、地震や原発に対する危機感をより不安に感じてしまうのでしょう。今回の震災では日本人の良識の高さを発見することができました。諸外国の災害救助では、治安維持と復興活動の両面から行うのが常識なのですが、日本の場合は復興活動に集中することができたことに海外から派遣された軍隊は驚きを隠していません。アメリカに台風のカトリーナが来襲した時には、付近のショッピングセンター等で奪略行為が相次いで発生していました(逮捕者も出ています)。しかし、東日本大震災ではその様な行為は起こらず、緊急時にも秩序を持って行動する日本人に、世界中から賛嘆の声が寄せられています。今年の日本GPのキャッチコピーは「夢、駆ける。」東北の人に気軽に「がんばろう」なんて声を掛けることははばかられますが、このキャッチコピーは希望が持ててとてもいい感じがします。例年とは明らかに違う雰囲気で開催される日本GP。復興支援に力を入れる可夢偉が期待にどう応えるのか注目です。