F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2019 ROUND 3 CHINESE GP

2019年04月21日 06時46分02秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
5位 C.ルクレール フェラーリ
6位 P.ガスリー レッドブル・ホンダ
7位 D.リチャルド ルノー
8位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
9位 K.ライコネン アルファロメオ・レーシング・フェラーリ
10位 A.アルボン トロロッソ・ホンダ

 中国GPです。今回で1950年から始まったF1が通算1000レースを迎えるそうで、メモリアルレースとなる訳です。もう1000レースになるのかと思うと時の流れを感じずにはおれませんね、って何かわかった様なことを言っていますが、そんな感慨に耽る程長い間見てる訳ではないんですけどね(汗)。中嶋悟がデビューしてからなのでせいぜい30年位でしょうか。それでもF1の全歴史の4割位は見ていることになると思うと自分でもビックリです。さて、あと何年経てばF1の全歴史の半分を見たことになるでしょうか?こういうのって、小学生の算数のドリルの問題に出てきそうですよね?今回はいたるところに誇らしげな「1000」の数字が付いたF1のロゴが登場します。さて、スターティンググリッドですが、ポールがボッタス、以下ハミルトン、ベッテル、ルクレール、フェルスタッペンと続きます。開幕戦に続きボッタスがポールポジション。ハミルトンは中々ポールポジションを獲らせてもらえませんね。スタートはイン側のハミルトンの伸びが良くホールショット。ボッタスを抑えて1コーナーに飛び込みます。一方フェラーリはというと、ベッテルがボッタスを牽制する為にアウト側に寄ったのですが、それによりイン側ががら空き。その隙にルクレールがベッテルを抑えて1コーナーを通過。後方ではターン6の立ち上がりでクビアトとサインツが接触。クビアトは弾き飛ばされてノリスに接触。ノリスはマシンが宙に浮くぐらい弾き飛ばされてコースアウト。フロントウイングを壊し、ピットインを余儀なくされて大きく後退しています。尚、このアクシデントの原因となったとの過度でクビアトにはペナルティが課せられました。さて、3,4番手を走るフェラーリですがルクレールのペースが上がらずにベッテルを抑え込んでいる状態に。チームオーダーが発令されてルクレールはベッテルを前に行かせます。散々チームに文句を言っていましたが、タイムが出ていない以上これはしょうがないですね。20周目、バックストレートでフェルスタッペンがベッテルの後方で様子を伺います。やや、車間距離はある様に見えましたが、ストレートエンドのターン14でフェルスタッペンはベッテルのインに思い切って飛び込みます。軽くブレーキをロックさせて白煙を上げました。立ち上がりでベッテルに押し出される形になり芝生の上を走らされることになりますが、すぐにコースに復帰。ベッテルのブロックに遭いオーバーテイクをすることは出来ませんでした。昨シーズンはこのコーナーでフェルスタッペンはベッテルに突っ込んでいたのですが、今回は何事も無く無事にコーナーを通過出来て良かったですね(汗)。27周目、ルーキーのアルボンがストレートでジョビナッツィの前に出てオーバーテイク。最後尾からの追い上げでここまで這い上がってきました。37周目、おそらくこのレース最大の見せ場が訪れます。しかもコース上ではありません。メルセデスは2台連続のピットストップを敢行。まずハミルトンのタイヤを交換。続いて滑り込んできたボッタスのタイヤを交換。無事に2台共コース上に送り出しました。タイヤ交換が3秒とかからない現代F1故に可能な作戦でしたね。さて、それでは何故メルセデスがこの様なリスキーな作戦を採ったかについてですが、まず、後方からはフレッシュタイヤを履いたベッテルとフェルスタッペンが迫っており逆転されるリスクがあったこと。そして、ベッテルに逆転されることを恐れてボッタスを先にピットインさせるとハミルトンの前に出る可能性があったこと。もし、レースリーダーのハミルトンが逆転されるということになれば、それはそれでチームとの間にしこりを残すことになりかねません。これら、全てのリスクを回避すべく、脳内コンピューターをクロックアップさせて、この作戦を思いついたのがトト・ヴォルフなんですね。いや~、何ていうか、チーム代表というよりも、管理職としての危機管理能力の高さを見せつけられた様な気がしましたヨ(汗)。39周目、バックストレートでボッタスがルクレールをオーバーテイク。その後、ルクレールはベッテルにもオーバーテイクされピットイン。フレッシュタイヤに履き替えてフェルスタッペンを追いかけますが、フェルスタッペンも対抗してペースを上げ、これを寄せ付けません。そして、見事な危機管理能力を見せてメルセデスがワンツーフィニッシュ。開幕戦から3連続でのワンツーです。”Alain Prost waves the chequered flag!”何とチェッカーフラッグを振るのはプロストですよ!どいういう経緯でこの役を仰せつかったのかは不明ですが、懐かしい顔の突然の出現で不意討ちを食らった様な気分です。それにしてもプロスト、随分老けましたね(汗)。さて、メルセデスですがやはり強いですね~。この強さも危機管理能力の高さが少なからずとも貢献していることが、2台ピットインという離れ業に繋がったのでしょう。お偉いさん(ダイムラー社長のディーター・ツェッチェ)の前でいいところを見せることが出来てよかったですね、トト・ヴォルフ(何か皮肉っぽい)。さて、開幕から3戦を消化して明らかになったのはメルセデスは今シーズンも強いということでしょうか。とはいえ、バーレーンGPの様にルクレールが蜂起することも今後ありえますので、今後はその辺の展開に期待したいところです。

2019 ROUND 2 BAHRAIN GP

2019年04月07日 07時52分51秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
5位 S.ベッテル フェラーリ
6位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
7位 K.ライコネン アルファロメオ・レーシング・フェラーリ
8位 P.ガスリー レッドブル・ホンダ
9位 A.アルボン トロロッソ・ホンダ
10位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス

 バーレーンGPです。ナイトレースです。さて、今さらですがアロンソが引き起こした玉突き移籍のおさらいをしてみましょう。まず、マクラーレンのアロンソが引退。サインツがルノーからマクラーレンに移籍。リチャルドがレッドブルからルノーに移籍。ガスリーがトロロッソからレッドブルに移籍。立場が不安定だったクビアトがトロロッソからシーズンを通してエントリーすることが決定、とまあこんな感じになっています。この中で得をしたのはガスリーとクビアト辺りでしょうか。ただ、ガスリーに関してはレッドブルに相応しい結果を残せていない様ですが………。さて、スターティンググリッドはポールはルクレール、以下ベッテル、ハミルトン、ボッタス、フェルスタッペン、マグヌッセンと続きます。ってマジすか?ルクレール、フェラーリ移籍2戦目にしてポールですよ!開幕戦は平凡な成績だったのですが三味線を弾いていたんでしょうかね?ということは無いとは思いますが、予想外の活躍に周囲は驚きと困惑の度を強めていることでしょう(特にベッテル)。ベッテルのチームメイトは大化けすることが多い様に思います。レッドブルでチームメイトだったリチャルドとか。フロントロウはフェラーリ、セカンドロウはメルセデスと並び、フェラーリの好調振りが際立った予選結果となっております。スタートですが、イン側のベッテルの伸びが良くアウト側のルクレールを先行します。ターン3直後のストレートで立ち上がりが良くないことを感じたのか、ルクレールはイン側に寄ってブロックラインを採りますがアウト側からボッタスがオーバーテイク。ルクレール、序盤で3番手まで順位を落としました。しかし、2周目のターン1、ルクレールはボッタスのインに潜り込み2番手に浮上。ポジションを奪い返します。これでフェラーリのワンツー体制となりました。その直後、ターン3の立ち上がりでイン側からストレート伸びてくるハミルトン。ターン4でアウト側からボッタスが粘りますが、ターン6でハミルトンが前に出ます。ボッタスは一気に2つもポジションダウンです。これで、先頭はベッテル、以下ルクレール、ハミルトン、ボッタス、フェルスタッペンのオーダーになります。4周目、ストレートでフェルスタッペンに対してサインツがアウト側から並びかけます。しかし、ターン1でイン側に着けていたフェルスタッペンと接触。フロントウイングにダメージを負いペースダウン。激しく火花を散らしながらコース上を行ったり来たりして走行を続けますが、大幅なポジションダウンとなりました。6周目、いい感じのペースで走行を続けるルクレール。何とターン1でチームメイトのベッテルをアウト側からオーバーテイク!ナンバーワンドライバーをぶっちぎって先頭に躍り出ました。これで、先頭からルクレール、ベッテル、ハミルトン、ボッタス、フェルスタッペン、マグヌッセンのオーダーとなります。38周目、アウト側からハミルトンがベッテルをオーバーテイク。先行されて焦ったのか、ベッテルはターン1の立ち上がりで単独スピンを喫してしまいす。これで大幅なタイムロスとなりましたが、順位を失うことが無かったのはラッキーでしたね。と言いたいところですが、この時にダメージを負っていたのか、バックストレートを走行中に激しく火花を散らしながらフロントウイングが吹き飛びました。これでピットインを余儀なくされ9番手に後退、大幅ポジションダウンです。さて、先頭をひた走るルクレール。このまま初優勝か?と言いたいところですが(またか!)突如エンジン不調により大幅ペースダウン。”There’s something strange with the engine!”「何かエンジンおかしいんだけど!」ハミルトン、ボッタスに抜かれていきます。優勝は絶望的な状況になりました。そして54周目、ターン1でヒュルケンベルグとリチャルドがターン1で続けざまにエンジントラブルでリタイア。チームメイト同士がほぼ同時に同じ場所でリタイアという珍しい展開となっております。これでセーフティーカー導入となり、その順位のまま各車フィニッシュ。メルセデスが開幕戦に続きワンツーフィニッシュ。背後にフェルスタッペンが迫っていましたが、ルクレールはからくも初ポディウムを確保。アクシデントで順位を大幅ダウンしていたベッテルは5位まで挽回。6位にはルーキーのランド・ノリスが。9位にもルーキーのアレクサンダー・アルボンが入りました。昨シーズンのルクレールやガスリーといいルーキーの当たり年が続きますね。さて、ルクレール、初のポディウムですが何とも微妙な表情してますね。ま、そりゃそうでしょう。本来だったら優勝していた状況だったのですからね。レース終了後、ベッテルが肩を叩いて、初優勝を逃したルクレールを慰めるという一幕もありました。シャンパンファイトはやっていますが、やはり忸怩たる思いがあったのでしょう。初ポディウムでこんなに嬉しくなさそうな表情をしているドライバーは初めて見ましたよ(汗)。ヒュルケンベルグなんか100戦以上参戦しているというのに未だにポディウム上がってないんですよ?もっと感謝しなさい!何てバチ当たりな!というのは冗談ですが(汗)、まあ、こういう特殊な状況というのも大型ルーキーたればこそなんですかね。開幕戦のルクレールは平凡な成績で、「ま、こんなもんでしょ」と思っていたのですが2戦目で大化けしましたね。ポールポジションは獲るし、チームの制止を無視してベッテルをブッチぎるし、予想の斜め上を行く大活躍ですよ。リザルトだけみればメルセデスのワンツーですが、フェラーリの今回のパフォーマンスを目にして心中穏やかざるものがあることでしょう。ベッテルは相変わらず凡ミスをしていますが(汗)、ルクレールの今回の強気の攻めは注目に値しますね。ベッテルよりもメルセデスを苦しめる存在になりうる可能性を感じます。今後の活躍に注目ですよ?