F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2016 ROUND 8 EUROPEAN GP

2016年06月25日 01時52分54秒 | Weblog
1位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
4位 K.ライコネン フェラーリ
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
7位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
8位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
9位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
10位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス

 ヨーロッパGPです。初開催のアゼルバイジャン共和国の首都、バクー市街地サーキットです。アゼルバイジャンは地理的には北にロシア、南にトルコとイランが、そして東にはカスピ海が面しています。ヨーロッパと中東に挟まれ、地政学的にもかなり微妙な場所に位置していますね。また、同国のナゴルノ・カラバフというアルメニア人が多数住む地域は紛争多発地帯。事実上独立しており内政的にもかなり問題を抱え込んでいます。民俗構成はテュルク系民族のアゼルバイジャン人が90%を占めており、地理的にはヨーロッパですが民族構成は完全にアジア系といえます。アゼルバイジャンって結構名前は聞くけど、どんな国なのか判らない、場所もよく判らないという人が大多数ではないでしょうか?もちろん自分もよく判りませんでした(汗)。さて、初開催、注目の市街地サーキットですが一言で表すと「マジスカ?」という感じですね(爆)。コースのすぐ隣には石造りの建物が林立しており、高い建物に囲まれた8~12コーナーは、コース幅の狭さとトリッキーなレイアウトで正に驚きのエンターテインメント(爆)。安全性に疑問を持つドライバーがいても不思議ではありません。ていうか、普通の感覚だったら間違い無く危険だと感じるでしょう。さて、この市街地サーキット、何とボッタスが予選でF1史上最高速の378km/hをマーク!これには設計者のティルケ先生も驚きのご様子。ストレートが超長いことで有名なメキシコのエルノマス・ロドリゲス・サーキットが大体360km/h位ですからね。パーマネントコースではなく、市街地サーキットで史上最高速を出したというのが、まずありえません。机上の計算だけではまだまだ判らないことがある、ということでしょう。さて、レースの方は開催前の心配をよそに盛り上がりを見せました。優勝はロズベルグ、4戦振りの勝利です。一度も先頭の座を譲ることなく2度目のグランドスラム達成です。久々の勝利にポディウムで喜びを爆発させるロズベルグ。最大のライバル、ハミルトンに猛チャージを受けている今、頭の中にあるのはグランドスラムの達成感よりもタイトルの行方だとは思いますが。2位はベッテル。ピット戦略で2番手スタートのリチャルドを逆転しました。今シーズン5回もポディウムに上がっていますが、未だ優勝はありません。メルセデスの2台が共倒れとなり最大のチャンスだったスペインGPでは伏兵のフェルスタッペンに優勝をかっさらわれています。いい所までいくけどなかなか勝てない。そろそろフラストレーションが溜まっていてもおかしくなさそうですが、ポディウムでの表情を見る限りそんなこともなさそうですね。そして3位はメキシコ期待の星、ペレスです!モンテカルロに続き、ここバクーでもポディウムをゲット。市街地コースで抜群の強さを見せております。過去に活躍したメキシコ人ドライバーといえば、1960年代のロドリゲス兄弟が有名ですが、正に彼らに続く久々の期待の星と言っても過言ではないでしょう。ここまで活躍すると、トップチームへの再就職の噂も現実味を帯びてきますね。まあ、メルセデス、フェラーリ、レッドブルのドライバーラインナップは動きそうにないので、アロンソがボヤき始めているマクラーレン辺りが妥当でしょうか………。

2016 ROUND 7 CANADIAN GP

2016年06月17日 02時53分11秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
4位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
5位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
6位 K.ライコネン フェラーリ
7位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
8位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
9位 C.サインツ トロロッソ・フェラーリ
10位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス

 カナダGPです。予選はポールがハミルトン、2番手がロズベルグ、3番手がベッテルとなっております。スタートではベッテルが抜群の伸びでメルセデスの2台をゴボウ抜き。次いでロズベルグもハミルトンを抜きにかかりますが、1コーナーでアウト側に並びかけ、2コーナーのヘアピンに至る途中でイン側に押し出される形となりコースアウト、大きく順位を落としてしまいます。スペインの時と同じ様にアウトから被せていきましたが、いかんせん伸びが足りず、今回は上手くいきませんでした。先頭を快走するベッテルですが、バトンのマシンがエンジンブロー。VSF(バーチャル・セーフティー・カー)出動です。どうでもいいですけどVSFとか略すると何かの必殺技みたいでカッコいいですね(爆)。ベッテルはこのタイミングでピットインしてスーパーソフトタイヤに交換。ここで首位に立ったハミルトン。先頭で周回を続けますが、タイヤがいい加減限界に達したので程なくピットイン。おニューのソフトタイヤに交換です。再び先頭に立ったベッテルですが、使用義務のあるソフトタイヤをまだ履いていないのでもう一度ピットインする必要があります。後にベッテルはピットインしてソフトタイヤに履き替えますが、先頭のハミルトンとの差を詰められないままフィニッシュ。結果、ハミルトンがモンテカルロに続き2連勝、ベッテルは上海以来の2位表彰台となりました。フェラーリとしては完全な戦略ミスということになるのでしょう。どちらかのルーティンでソフトタイヤを履いていれば、タイヤ交換は1回で済んだ筈ですからね。2回目のピットストップで履き替えたニュータイヤでハミルトンに追い付けると踏んだのでしょうが、見事に逃げ切られてしまいました。一方順位を落としたロズベルグ。マシンの調子がイマイチでペースが上がらなく、更にスローパンクチャーに見舞われピットイン。優勝戦線から完全に離脱するという憂き目に遭ってしまいます。それでも終盤フェルスタッペンと4位の座を賭けてアツいバトルを展開。しかし、ファイナルラップでDRSを使い、最終シケインでアウトから仕掛けますが痛恨のスピン。結果5位でのフィニッシュです。今週末も散々な展開だったロズベルグ。開幕4連勝のリードをジワジワと削られています。例えるならば、K-1でピーター・アーツと対戦した澤屋敷純一が、ガードしている上からかまわずピーター・アーツに連続してハイキックを浴びせられ、ガシガシ体力を削られていく様な、そんな危機感を覚えますね(汗)。ここ数戦ロズベルグにとってはツラい戦いが続いていますが、今が正に踏ん張りどころでしょう。4連覇を成し遂げたベッテルも絶望的な状況から逆転でタイトルを獲得したことがありますからね。ハミルトン有利の流れになりつつありますが、腐らず最後まで諦めないで戦えるかどうかがキモになるのではないでしょうか。

2016 ROUND 6 MONACO GP

2016年06月04日 02時42分17秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
3位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 F.アロンソ マクラーレン・ホンダ
6位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
7位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
8位 C.サインツ トロロッソ・フェラーリ
9位 J.バトン マクラーレン・ホンダ
10位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス

 モナコGPです。ハミルトン、今シーズン初勝利です。2番グリッドスタートだったものの、先頭を走っていたリチャルドのピットストップでのミスを突いて逆転に成功。ロズベルグは7位に終わった為、ランキングでの差を詰めることに成功しました。一方、今シーズン、初めてハミルトンより後でフィニッシュすることになったロズベルグ。ウェットコンディションでの不調ながら何とか入賞したのでダメージを幾分和らげることが出来ましたが、3シーズン続いていたモナコでの連勝記録はストップ。個人的にはこっちの方が残念だったのではないでしょうか。一番負けたくない相手に負けたのが辛かったですね。2位表彰台にはリチャルドが入りました。ポールスタートで中盤までレースをリードしていましたが、ピットストップでクルーがタイヤを持ってくるのに手間取り、ハミルトンの逆転を許すことになりました。レッドブルらしからぬ素人臭いミスですが、モナコのピットは狭く、急遽使用することになった指定のタイヤが離れた場所にあったのが原因。モナコならではのハプニングといえますが、モナコ初制覇を目指していたリチャルドは腹の虫が収まりません。ポディウムでは、笑顔のハミルトンとペレスに対して、トレードマークの笑顔が消え不機嫌そのもの。え、誰これ?ホントにリチャルド?と聞き返したくなる様な変貌ぶりでした。こりゃ、相当怒ってますね(汗)。前回のスペインGPでは2回ストップと3回ストップのどちらが有利か判らない中でのトップ争いからの脱落だったのに対して、今回は明らかにチーム側のミス。不機嫌になるのも無理からぬところでしょう。さて、3位表彰台はペレス。予選は7番グリッドながら、ライバルのピットインの間隙を突きジャンプアップ。そして、背後のベッテルを抑え切ることに成功。非力なフォースインディアのマシンながら、伝統のモナコで見事ポディウムに登りました。ペレスは、名門マクラーレンを追い出された後に現在のフォースインディアに移籍。トップチームから放出されたことで落ち目になったイメージがありますが何気に活躍しています。移籍してからは毎シーズン必ずポディウムに上がっているんですね~。今回のモナコでポディウムゲットしたので、今シーズンのノルマは達成、これでひと安心です(え)。さて、決勝レースでは路面状況が刻々と変わる中、予断を許さない状況が続きました。ただでさえ厄介な難コースに加えて雨絡みのコンディション。各ドライバーに悲喜こもごものレースが展開され、まさに、生き残りを賭けたサバイバルといった表現がピッタリのモナコGPでした。