F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2016 ROUND 20 BRAZILIAN GP

2016年11月19日 10時57分44秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
4位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
5位 S.ベッテル フェラーリ
6位 C.サインツ トロロッソ・フェラーリ
7位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
8位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
9位 F.ナスル ザウバー・フェラーリ
10位 F.アロンソ マクラーレン・ホンダ

 ブラジルGPです。サンパウロは雨模様で、久々に完全なウェットでのレースとなりました。SC(セーフティー・カー)先導でのスタートとなる程のコンディションの悪さ。多くのマシンが雨に足をすくわれクラッシュするという荒れたレース展開となりました。そんな中、ポイントランキング2位のハミルトンがポール・トゥ・フィニッシュ。これで4連勝です。タイトルに望みを繋げました。一方のタイトルを争うロズベルグ。フェルスタッペンにオーバーテイクされ一時3位に順位を落としますが、ピット戦略で順位を取戻し2位を死守。最終コーナーの侵入でハーフスピンを喫する等危うい場面もありましたが、ポイント差のダメージを最小限にとどめ、タイトル争いは次回最終戦のアブダビGPに12ポイント差でロズベルグ有利の状態で持ち越すこととなりました。3位以内入賞でタイトル確定です。さて、今回のブラジルGPはフェルスタッペン祭りの様相を呈していました(笑)。序盤にはインからライコネンを、再スタート後にはアウト側から大外捲りでロズベルグを。そして、終盤にはベッテルをインから。この際ベッテルを外に押し出す形となってしまったので、後で一悶着あるかも知れませんね(汗)。そして、3番手を走行中のペレスをヘアピンでアウト側から抜き去りました。これで3番手に浮上したフェルスタッペン、表彰台ゲットです。並み居るドライバー達を向こうに回してオーバーテイクを繰り返す、今回のフェルスタッペンのドライビングには目を見張るものがありました。最終コーナーでスピン、ウォール寸前で態勢を立て直して難を逃れるという際どいシーンがありましたがこれはラッキーでしたね。今シーズン途中からクビアトとの入れ替わりでセカンドチームのトロロッソからレッドブルに移籍してきた訳ですが、移籍後は驚異的な勢いで成長しています。今後の活躍が楽しみなドライバーの筆頭であるのは間違いありませんね。

2016 ROUND 19 MEXICAN GP

2016年11月05日 01時49分45秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
5位 S.ベッテル フェラーリ
6位 K.ライコネン フェラーリ
7位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
8位 V.ボッタス フォースインディア・メルセデス
9位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
10位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス

 メキシコGPです………。ビバ!ビバ、メヒコ!いきなりラテン系のノリで失礼しますよ?(爆)ちなみに、メヒコはMEXICOのスペイン語読みです。同名の某ファミレスがあるのでご存知の方はいると思いますが。何がビバかって、ポディウムでハミルトンとロズベルグがシャウトしていたので移っちゃいましたよ。さすが、メルセデスの優秀なエージェント(?)。レースが終わってもファンサービスに抜かりはありません。スペイン語圏に行った時には「ビバ」と「アミーゴ」さえ喋れれば何とかなるっていうのは本当だったんですね(ウソ)。余談になりますが、南米の反政府ゲリラの活動が活発なのは、スペイン語によって他国の組織とのコネクションがあるからだといわれています。ブラジルの公用語はポルトガル語だったりしますが、スペイン語と似ているのでそんなに障壁にはならないのでしょう。日本の標準語と関西弁ぐらいの違いじゃないでしょうか(多分)。尚、ポディウムのインタビュアーは、元祖「やんちゃ坊主」のモントーヤ。懐かしいですね。彼はコロンビア人なので、確かにメキシコからは近いです。2006年のアメリカGP、メルセデス首脳陣の前で同士討ちを演じたことにより、そのレース限りでマクラーレンをクビになってF1から去ってしまいました。もっと活躍してもおかしくないドライバーだったのでもったいなかったです。元CART(※)のドライバーで高速コースを得意とし、オーバルでの限界付近におけるドライビングには定評がありました。何とCARTではデビューイヤーながらタイトルを獲得するという、タダ者とは思えない実績を残しています。現在INDYCARのドライバーとして活躍。2015年には久々に(15年振り!)インディ500で優勝を果たしました。さて、レースの方ですがハミルトンが前回のアメリカGPに続き2連勝。タイトルに望みをつなげました。一方のロズベルグ、スタートの1コーナーでタイヤをロックさせてきたフェルスタッペンにインに潜り込まれ接触。コースアウトし芝の上を走行、2コーナーをショートカットする形でコースに復帰します。幸いにもダメージは無く、ポジションも失うことはありませんでした。尚、ポールスタートのハミルトンは派手に白煙を上げブレーキをロック、コースアウトして芝の上を走行、2コーナーをショートカットする形でコースに復帰しております。メルセデスの2台共同じタイミングで同じコーナーをショートカットするというレアなケースです(笑)。5番グリッドのヒュルケンベルグも好スタートを切り、リチャルドの前に出て1コーナーではフェルスタッペンのアウト側に並んでおります。その後、フェルスタッペンは2人のニコ(ロズベルグとヒュルケンベルグ)に前後を挟まれるという、やはりこれまたレアなケースに陥りました(笑)。フォースインディアとメルセデスのカラーリングが似ているので、遠目では見分けがつかず一瞬混乱してしまいましたよ(汗)。その後、ロズベルグは安定した走りでフィニッシュ。タイトル獲得に必要な条件である2位入賞を果たしました。残り2レース、どちらかでロズベルグが勝てばタイトル確定です。さて、今回評判の悪かったベッテル。リチャルドとの接触でペナルティを喰らいましたが、そんなに悪質な幅寄せでは無かった様に思います。キチンと1台分スペースは空いていましたからね。それよりもまずかったのは、無線で放送禁止用語を連発していたことですね。フェルスタッペンがブレーキをロックさせてコースアウトした際、自分にポジションを譲らなかったことに対する苛立ちから発された言葉ですが、プロのドライバー以前に1人の社会人として大人気ないと言わざるを得ません。編集されたベッテルの音源にはピー音が多数入っていました。こんなにピー音の多い無線は初めてですよ。コース上のみならず、放送事故を起こすドライバーも相当珍しいんじゃないでしょうか(爆)。ちなみにベッテルは自分のマシンに名前をつけるのが好きで、レッドブルのマシンにKinky Kylie(スケベなカイリー)なんていう名前を付けていたりしました。もともと下ネタが好きなこともあり(日本に来た時には真っ先にソッチ方面の単語を覚えたらしいです。笑)、ここ暫く優勝から遠のいている焦りと、そして生意気な態度(?)を取るフェルスタッペンに対する苛立ちと、一気にフラストレーションが爆発して一連の発言に至ったのだと思います。まあ、こういった「苛立ち」というのは闘争心からくるものでもあり、それなくしてレーシングドライバーは務まりませんからある程度は仕方のないことなのでしょう。ベッテルは、「やんちゃ坊主」がそのまま大人になった様なお茶目な、本来は愛すべきキャラクターです。謝罪も行ったということなので、この件はこれで丸く収まったということでいいんじゃないでしょうか。

※CART…Championship Auto Racing Teams。アメリカのオープンホイールの自動車レース。1996年にIRL(Indy Racing League)と分裂。暫くの間、アメリカには2つのオープンホイールのトップカテゴリーが存在していた。2008年にCARTとIRLが統合(実際にはIRLによる吸収合併。やはりインディ500を持っていたのは強かった)。その後、IRLは2011年にINDYCARに名称を変更。現在に至る。