F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2020 ROUND 12 PORTUGUESE GP

2020年10月31日 23時03分05秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
6位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
7位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
8位 E.オコン ルノー
9位 D.リチャルド ルノー
10位 S.ベッテル フェラーリ

 ポルトガルGPです。久々の開催となる訳ですが、何と24年振りですよ?お隣のスペインでは毎年開催していたので、そんな長期間空いていたという感覚は無かったですね。以前開催していたエストリルはゲルハルト・ベルガーが得意としていて、ターン1を全開で駆け抜けていく姿が印象的でした。今回の舞台、アルガルベは初開催。最終コーナーからターン1に向かう区間、テクニカルセクションの感じ等にエストリルの面影を感じるのは気のせいでしょうか。ポルトガルって地理的にも日本から遠いので、あまりピンとこないかも知れませんが、以前は日本と深い関りがあったのですよ。かつて、戦国時代には南蛮貿易が行われていました。「タバコ」や「金平糖」はポルトガル語が語源になっています。さて、スターティンググリッドですが、ポールはハミルトン、以下ボッタス、フェルスタッペン、ルクレール、ペレス、アルボン、サインツ、ノリスと続きます。メルセデスがフロントロウ独占。相変わらず強いですね。4番グリッドは復調著しいルクレール。チームメイトのベッテルに大きく水を開けています。一方のベッテルは15番手。フェラーリのマシンはルクレールが中心となって開発されているので、ベッテルのドライビングスタイルには合っていないと言われています。ベッテルの余りの不振に、ルクレールと違うマシンではないのかという疑惑が持たれていましたが、逆に同じマシンなのでベッテルが不振をかこっているとも言えます。移籍2年目の若手にイニシアチブをとられているベテランのベッテル、立場的にもかなり苦しそうです。スタートはハミルトンがホールショット。一方ボッタスは出遅れ、フェルスタッペンの先行を許します。ペレスも横に並びかけますが、ここは抑えました。そして、ターン3。ボッタスはフェルスタッペンのインに入りポジションを奪い返します。ターン4、更に後続のペレスもこれに続こうとしますが接触。一旦アウトに弾き出されるもスピンしながらコースを横断してイン側のエスケープゾーンに戻されます。このアクシデントでペレスは最後尾まで後退することになりました。好グリッドだっただけに勿体なかったですね。小雨がパラついているせいか、ターン5の侵入では多くのマシンがブレーキをロックさせて白煙を上げています。このトリッキーなコンディションの中、ターン8でボッタスがハミルトンをオーバーテイク。ペースダウンしたハミルトンはサインツにも先行され3番手に後退します。2周目、ターン5の立ち上がりでサインツが鋭い加速を見せボッタスをオーバーテイク、首位に躍り出ます。サインツがラップリーダーになるのは、おそらくキャリア初ではないでしょうか?先のイタリアGPで優勝争いを繰り広げたこともあり、上位で走ることに慣れてきた感がありますね。さて、そんなサインツですが、しかし6周目、ターン1でボッタスがサインツをアウト側からオーバーテイク、ポジションを奪い返します。サインツ、首位陥落です。7周目、ハミルトンはホームストレートでサインツに並びかけ一気に前に出ます。これで再びメルセデスのワンツー体制となりました。そして、8周目にはフェルスタッペンがホームストレートでサインツをオーバーテイク、サインツは4番手に後退です。20周目、ホームストレートでボッタスがインにマシンを寄せてブロック態勢に入ります。一方のハミルトン、これをものともせずターン1でアウト側からボッタスを豪快にオーバーテイク、これで首位に返り咲き、ポジションを奪い返しました。20周目、ガスリーがターン1でサインツをオーバーテイク。これで9位にジャンプアップです。34周目、ターン1でペレスはアウト側からオコンの前に出ますが、立ち上がりでオコンが再び前に出ます。ターン5のヘアピンに向けてオコンはイン側にブロックラインを採りますが、ペレスはアウト側からオーバーテイク。一時は最後尾まで転落したペレスですが何とこのポジション迄這い上がってきました。45周目、ガスリーがリチャルドをターン1でオーバーテイク。着々を順位を上げています。今回のガスリー、乗れている感じで果敢に攻め立ててますね。64周目、やはりというか遂にというか出会ってしまったこの2台(汗)。ターン1でガスリーがペレスに迫りますが、ペレスのトリッキーなブロックに遭い攻略ならず。続いて65周目、満を持してというかホームストレートで充分に加速したガスリーは、アウト側から一気にペレスの前に出ます。ペレスは成す術も無くガスリーの先行を許すしかありません。中団グループの頂上決戦ともいえるこのバトル、今回絶好調のガスリーが見事に制しました。さて、レースの方はというと”GET IN THERE LEWIS!”ハミルトンがブッチギリでトップチェッカー、ミハエル・シューマッハの持つ通算優勝記録の91を超える92勝目を記録しました。これで、単独歴代1位。ライバルがいない現状を考えると、今後もこの記録は伸びていきそうです。4位は”CONGRATULATIONS GUYS.P4,NICE.”ルクレールです。メルセデスとレッドブルには及ばなかったものの、中団グループに埋もれていたこれまでよりは明らかに速くなったこともありルクレールは上機嫌。一方のベッテルが10位という渋いリザルトなのは気になりますが………。5位は”FANTASTIC JOB,PIERRE.”ガスリーです。ガスリーは現在在籍しているアルファタウリの居心地が良さそうですね。レッドブルにいる時は、周囲からのプレッシャーと違和感のあるマシンに四苦八苦している感じでした。事実、レッドブル在籍時よりも好成績を残している訳ですから、アルファタウリで走り続けるのがガスリーにとって最良の選択肢なのではないでしょうか。11位はライコネン。16番グリッドスタートながら、スタート直後の混乱で一時は6位までのし上がる奮闘を見せました。しかし、路面が乾いていくに従って順位を落とし、ポイント圏外でフィニッシュという結果に。しかしながら、現役最年長の41歳。今回の走りで「まだやれるぞ」ともいうべき、モチベーションと実力を垣間見せてくれました。来シーズンもアルファロメオ残留ということで、その雄姿がまだ見られるというのは嬉しい限りですね。

2020 ROUND 11 EIFEL GP

2020年10月18日 07時39分10秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 D.リチャルド ルノー
4位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
5位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
6位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
7位 C.ルクレール フェラーリ
8位 N.ヒュルケンベルグ レーシングポイント・メルセデス
9位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
10位 A.ジョヴィナッツィ アルファロメオ・フェラーリ

 アイフェルGPです。ニュルブルクリンクでの開催となる訳ですが、ここでの開催は実に7年振り。本来はホッケンハイムでドイツGPとして開催する予定だったのですが、自治体のバーデン=ヴュルテンベルク州が開催を拒否。その代わりとして開催されることになったので、ドイツGPではなくアイフェルGPとなった様です。ちなみに、アイフェルはニュルブルクリンクがある地方の名前。もともと、このサーキットではドイツGPという名称よりもルクセンブルクGPとかヨーロッパGPの名称で開催されることが多かったので、この名称になったのも合点がいきます。スターティンググリッドですが、ポールはボッタス、以下ハミルトン、フェルスタッペン、ルクレール、アルボン、リチャルド、オコンと続きます。そして、”NICO IS BACK!”何とヒュルケンベルグが急遽参戦です。体調不良のストロールに代わって予選からエントリー。不敵な笑みを見せるを見せるこの男。黒いマスクをして顔はハッキリとは判りませんが、このとんがった髪型は間違い無い。奴が戻ってきました。すっかり代打屋としての貫禄を醸し出しており、決勝での走りにいやがおうにも期待が高まるってもんですよ。さて、スタートですが、アウト側ポールのボッタスが出遅れ、イン側2番グリッドのハミルトンが伸びてきます。ターン1の侵入時にはハミルトンがやや前に出ている状態。ボッタスはアウト側からハミルトンに被せつつターン1に突入。両車アウト側のエスケープゾーンにはみ出しつつ立ち上がり、ターン2の侵入時にはボッタスがインに潜り込みポジションを奪還。エースドライバーのハミルトンに対して意地をみせたボッタス、際どい競り合いの末首位に返り咲きました。9周目、ルクレールの背後に迫るリチャルド。ルクレールはセオリー通り、イン側にマシンを寄せてブロック。リチャルドはアウト側からターン1に侵入。ラインをクロスさせて立ち上がり、ターン2でルクレールの前に出ました。ターン3でルクレールはリチャルドに抵抗を試みますが僅かに及ばず。絶好調男リチャルド、3番手にジャンプアップです。13周目、ボッタスはターン1でブレーキをロック、タイヤスモークを派手に上げながらエスケープゾーンにはみ出します。2番手を走行していたハミルトンはこれを見逃さず、ターン2でボッタスのアウトから被せ、大外捲りでオーバーテイク、遂に首位に躍り出ました。このチャンスに対する嗅覚というか、こういう貪欲さにハミルトンの強さを垣間見る気がしますね。19周目、”I HAVE NO POWER.”スローダウンしたボッタスがピットイン。パワーユニットに問題を抱えてリタイアです。このリタイアはタイトルを争う上では痛いですね。しかも、コース上でハミルトンに競り負けた上でのリタイアですから、数字以上のダメージがあるに違いありません。55周目、ターン1でベッテルがマグヌッセンのインに飛び込みます。インを奪われたかにみえたマグヌッセンでしたが、ターン2でアウト側に並んで抵抗を試みますが、立ち上がりでコース外に押しやられポジションを奪い返すことは出来ませんでした。続いてターン7でしょうか、アウト側からライコネンがマグヌッセンに被せます。そして、そのまま大外捲りで立ち上がるライコネン。マグヌッセンは抵抗する間も無くオーバーテイクされました。続けざまにポジションを落としたマグヌッセン、これは本人としても悔しい展開ですね。そして、レースの方は”GET IN THERE LEWIS!”ハミルトンがトップチェッカー、これで「皇帝」ミハエル・シューマッハの大記録、91勝に並びました。2位は”YES BOYS!FASTEST LAP!”フェルスタッペンです。ファステストを出して追いすがるも、もう一歩届きませんでした。しかし、勝てなかったものの、ファステストを出して一矢報いて上機嫌です。そして、3位は”IS THAT A PODIUM BOYS?”リチャルド。ルノーに移籍して以来初の、そして、ルノーワークスとしても初のポディウム。リチャルドとルノーにとっては初づくしのめでたいレースとなりました。お待ちかね(?)8位は”GREAT JOB NICO.”ヒュルケンベルグです。何と最後尾スタートで8位入賞ですよ?代打屋としての本領を発揮しましたね。今回の入賞で評価が上がったのは間違いありません。是非とも来シーズンはレギュラーシートをゲットできるといいですね。さて、他のスポーツと同様、制限付きですが観客の入場を始めたF1グランプリ。やはり、観客がいないと盛り上がりに欠けますからね。世界的にみても、コロナの感染者数が減らないのが気がかりですが、万全の感染防止対策で臨んで欲しいと思います。

2020 ROUND 10 RUSSIAN GP

2020年10月04日 07時14分24秒 | Weblog
1位 V.ボッタス メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 L.ハミルトン メルセデスAMG
4位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
5位 D.リチャルド ルノー
6位 C.ルクレール フェラーリ
7位 E.オコン ルノー
8位 D.クビアト アルファタウリ・ホンダ
9位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
10位 A.アルボン レッドブル・ホンダ

 ロシアGPです。今シーズンはコロナウイルスの影響で、シェンゲン協定域外ではレースをやらないと思っていたのですが、当初予定には無かったロシアGPが追加されました。出入国時の手続き等の煩雑さを考慮してでも、やるべきだという結論に至ったということでしょう。気が付けばロシアどころか中東のトルコ、バーレーン、アブダビも追加され、当初全8戦だったのが全17戦、倍以上に増えています。どうしてこうなった?とは言いませんが、最終戦が年末にずれ込む以外はほぼ平常運転になったいえるでしょう。それにしても、F1のコロナ封じ込め対策は素晴らしいですね。殆ど感染者を出していません。日本のプロ野球なんか、多数の感染者を出しているのに比べると、驚異的でさえありますね。是非このままの調子でコロナ対策を進めていって欲しいと思います。さて、スターティンググリッドですが、ポールはハミルトン、以下フェルスタッペン、ボッタス、ペレス、リチャルド、サインツ、オコン、ノリスと続きます。ピンク・メルセデスのペレスが気を吐いてセカンドロウ。正に”THAT WAS MAGIC MAN.”(「あれは魔法だったよ、君」の意、多分」)といったところでしょうか。その後にはルノーとマクラーレン勢が交互に並びます。フェラーリの居ない上位グリッドも見慣れた感がありますが、早くフェラーリには戻ってきて欲しいところですね。スタートは、ハミルトンがホールショット。2番グリッドのフェルスタッペンは出遅れ、並びかけるボッタスに対して牽制しようとするも、ボッタスはスルッと前に出てきます。勢いに乗ったボッタス、ターン2でアウト側からハミルトンに被せるものの、オーバースピードで立ち上がりが苦しくなり、ハミルトンが先に立ち上がり首位を奪い返します。更に、ターン2はでリチャルドがフェルスタッペンのインに入ります。抜かれまいと抵抗するフェルスタッペン、リチャルドのアウト側で侵入しようとしますが、曲がり切れずにコースアウト。ポラードとバリアの間を上手くすり抜けてコースに復帰します。続いてコースアウトしたサインツも、フェルスタッペンに続いてポラードの脇を抜けようとしますがバリアに激突。その反動で破片を撒き散らしながらコース上に弾かれてしまい、チームメイトのノリスが巻き込まれるという、マクラーレンにとっては最悪の事態となりました。サインツはリタイア、ノリスは最後尾までの後退を余儀なくされます。続いてターン4、ストロールが右リアタイヤをルクレールにヒットされ、スピンしながらイン側のバリアに激突。遠目には、立ち上がりの縁石の段差で挙動を乱したかの様にみえたのですが、真相はルクレールとの接触でした。このアクシデントにより、オープニングラップからセーフティーカーの導入です。レースは6周目に再開。先頭はハミルトン、以下ボッタス、フェルスタッペン、オコン、リチャルド、ペレス、ガスリー、ルクレールのオーダーとなります。17周目、ハミルトンがピットイン。タイヤ交換と共に10秒加算ペナルティを消化してピットアウトしていきます。このペナルティは、ハミルトンがレコノサンスラップに向かう途中でスタートの練習をしたとの過度で課されたものです。しかも、スタートの練習を2回やったので5秒×2で10秒のペナルティとなりました。45周目、ターン2でアルボンはノリスのアウト側に被せプレッシャーをかけます。ノリスの後ろに着けたまま隙を伺うアルボン。ターン7でアウト側から被せますがアタック失敗。続いてターン8でイン側から侵入した為、立ち上がりが苦しくなります。ターン10、アルボンの後ろを走行していたガスリーがアウト側からプレッシャーをかけます。ラインをクロスさせて立ち上がったガスリー。ターン13に向かうバックストレートでアルボンを抜き去りました。何だってー?何とガスリー。兄貴分のチームであるレッドブルのアルボンを抜き去りましたよ?この2人はいわば因縁の関係ともいえる訳で、ガスリーとしてはしてやったり、アルボンとしてはこれ以上の屈辱は無い、といったところでしょう。勢いに乗ったガスリー、48周目にターン2ノリスを抜き去ります。結果、ガスリー9位、アルボン10位というリザルトとなっております。そして、レースの方はボッタスがトップチェッカー。ハミルトンのペナルティの影響があったとはいえ開幕戦以来、久々の勝利となりました。これで何とかチャンピオン争いに望みを繋げたといえます。2位はフェルスタッペン。今回はボッタスのペースについていくことが出来ませんでした。3位はハミルトン。スタート練習×2回という謎の行動をとった故にペナルティを食らい、勝利を逃したといえる訳ですが。まあ、そんな余裕の行動もみなぎる自信からくるものに違いありません。圧倒的なドライビングテクニック、選手権の大量リード。「多少差が詰まっても、僕チン本気出せばあっという間に逃げ切れるもんね~」とでも言いたげな気がしているのは自分だけでしょうか(汗)。ぶっちゃけ、自分が注目しているのは、ハミルトンの時代がいつまで続くのか?ということですね。かつて、最強の座をほしいままにしていたミハエル・シューマッハ。彼もいつしか、若い世代(特にフェルナンド・アロンソ)の台頭に遭い表舞台から去っていきました。ポスト・ハミルトンとなるのは、フェルスタッペン、ルクレール辺りなのは確実でしょう。そして、最年長のライコネンにはキング・ガズを目指して現役を続けて欲しいと思います(汗)。