F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2016 ROUND 5 SPANISH GP

2016年05月20日 23時53分39秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
2位 K.ライコネン フェラーリ
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
5位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
6位 C.サインツ トロロッソ・フェラーリ
7位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
8位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
9位 J.バトン マクラーレン・ホンダ
10位 D.クビアト トロロッソ・フェラーリ

 スペインGPです。連勝記録を更新していたロズベルグですが、まさかの同士討ちで連勝記録がエス・ティー・オー・ピー、ストップです(ヒップホップ風に。爆)。スタートの1コーナーで大外まくりをされたポールスタートのハミルトン。ポジションを挽回すべく3コーナーの立ち上がりでロズベルグのインにつこうとしますが、ブロックラインを採ってきたロズベルグに進路を阻まれコースアウト。芝の上に乗ったハミルトンはコントロールを失い、スピンした状態でロズベルグに後ろから激突しました。結果、2台ともコースアウト。4コーナー侵入のサンドトラップに捕まりリタイアです。ハミルトンは思わず、「やってもーたー!」という感じのリアクションをとっていましたね。そして、この同士討ちの映像をみた他陣営からは喝采の拍手が(汗)。何て現金な人達なんでしょう(滝汗)。このアクシデント、映像を観る限りよくある接触事故といえますが、その裏には今後の流れを決定付ける可能性のある熾烈な駆け引きがあったことを見逃してはなりません。ドアを閉め過ぎたロズベルグ、そして、その動きに対応しきれなかったハミルトン。今シーズンこそタイトルを獲りたいロズベルグは当然、ハミルトンを易々と前に出す訳にはいきません。一方、スタートダッシュで出し抜かれたハミルトンは、強引に捩じ込めば抜き返せるだろうと考えていたでしょう。昨シーズンのロズベルグだったら、安全策を採りラインを譲ったでしょうが、タイトルを狙う今シーズンは覚悟が違います。ハミルトンに対してガチでやりあう決意をみせつけたロズベルグ。思わぬ反撃に遭い、チームから戦犯扱いされてしまったハミルトン。チーム内での序列争いにも置き換えられそうなこの勝負。まさに、両者の意地がぶつかりあった瞬間でした。さて、この週末、話題をかっさらっていったのがこの人、マックス・フェルスタッペン!何と、齢18にして初優勝ですよ!自分が18歳の頃なんてバイト代貯めて買った原付バイク乗り回してブイブイ言わせていたもんですけどね(爆)。チームを移籍した初レースで優勝ってなかなか無いですよ?4番グリッドスタートのフェルスタッペン。メルセデスの同士討ちでレッドブルのワンツー体制に。そして、3回ストップを選択したリチャルドとベッテルが脱落し、最年少のフェルスタッペンを現役最年長のライコネンが追いかけるという微笑ましい(?)光景が。18歳VS36歳、倍の年齢です(笑)。そして、フェルスタッペンはライコネンの猛追を耐え凌ぎトップチェッカー。レッドブル、久々の大金星です。近年、スポーツの低年齢化の傾向が強くなっていますが、ここに極まれり、といった感じですね。もうおそらくこの最年少優勝記録は破られることはないんじゃないでしょうか。FIAも運転免許も持っていない様な若造にはスーパーライセンスを与えない、という方針を出していますからね。2008年に当時21歳だったベッテルが当時最年少記録で初優勝しましたが、その時と同じぐらいのインパクトがありましたね、今回の勝利は。でも、偉業度的にはベッテルの方が上でしょう。この時は、正真正銘ポール・トゥ・フィニッシュ、最速とはいえないジュニアチームのトロロッソのマシンで、当時最強だったマクラーレンとフェラーリを退けての勝利でしたからね。トロロッソの優勝記録は現在でもこの時の1回のみです。いろいろな要素に助けられたとはいえ(メルセデスの同士討ち、リチャルドの3回ストップに対しての2回ストップ選択)、フェルスタッペンの勝利は特筆すべきものであるのは事実。ベッテルがそうであった様に将来大物になるドライバーというのは、やはり注目に値する活躍をするものですからね。

2016 ROUND 4 RUSSIAN GP

2016年05月07日 07時09分36秒 | Weblog
1位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
5位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
6位 F.アロンソ マクラーレン・ホンダ
7位 K.マグヌッセン ルノー
8位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
9位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
10位 J.バトン マクラーレン・ホンダ

 ロシアGPです。ソチ・オートドロームは五輪会場の跡地に建設したサーキットです。基本、市街地コースなのですが、同じく五輪跡地の公園を利用したカナダのジル・ビルヌーブサーキットと似た雰囲気を感じてしまうのは偶然ではない気がします。さて、決勝ですが、ロズベルグ、開幕4連勝、昨シーズンから通算7連勝です。しかも今回はグランドスラム達成というオマケ付き(ポールポジション、ファステストラップ、全周回トップ、優勝)。意外とやってそうで、やってなかったという感じの記録ですね。この記録を達成したのは歴代ドライバーの中でも24人だけ。まあ、ただ単に優勝する、というだけの記録ではないですからね。かなりヤバい感じで飛ばしているロズベルグ、悲願のタイトルへと一歩前進しました。さて、ここのところスタートで度々混乱が起こっていますが、クビアト、遂にやってしまいました。直角の2コーナーでベッテルに追突。この時、ベッテルがリチャルドのインに潜り込んでいた為、巻き添えでリチャルドがアウト側に弾き飛ばされています。続いて大きく回り込む3コーナーでベッテルに2回目の追突。ベッテルはスピンしてそのままスポンジバリアに激突してリタイアとなっています。スピンしている途中、ベッテルは目に飛び込んできたクビアトのマシンを見て「またお前か!」と思ったであろうことは想像に難くありません。2度も同じドライバーに追突してリタイアに追い込んでしまい、おまけにチームメイトのリチャルドをも巻き添えにしてしまったクビアト。中国GPの結果を受けて、母国ロシアでもポディウムを狙っていましたが、序盤のミスが(物理的にも精神的にも)響いて11位フィニッシュ。入賞すら出来ないという散々な結果に終わってしまいました。さて、7位にはマグヌッセンが入りました。マクラーレンをクビになってしまい、ルノーに再就職したマグヌッセン、とりあえず新天地で結果を出すことが出来ました。また、ルノーとしてもワークス復帰後、初の入賞です。黄色いワークスのカラーリングを見ると、ターボエンジン時代のルノーワークスマシンを思い出してしまいますね。昨シーズンまでロータスの名義でエントリーしていましたが、もともとこの「ロータス」という名称は、トニー・フェルナンデス率いるケータハムからぶん取ったものです。どうせ、またチーム名称を変えるのだったら、訴訟を起こしてまで「ロータス」の名に固執する必要はなかったんじゃぁないかと思ってしまいます。ルノーのチームの母体を遡ると、かつてアイルトン・セナがデビューしたトールマンというチームに源流を発します。こんな、よく判らないゴタゴタはセナも望んでいないでしょう。かつて、「ルノー」の使用権を争ったケータハムは2014シーズン限りで消滅。権謀術数渦巻くF1の世界ですが、せめて不毛な争いだけはやめて欲しいところです。