ROUND 11 HUNGARIAN GP

１位　Ｌ．ハミルトン　マクラーレン・メルセデス
２位　Ｋ．ライコネン　ロータス・ルノー
３位　Ｒ．グロジャン　ロータス・ルノー
４位　Ｓ．ベッテル　レッドブル・ルノー
５位　Ｆ．アロンソ　フェラーリ
６位　Ｊ．バトン　マクラーレン・メルセデス
７位　Ｂ．セナ　ウイリアムズ・ルノー
８位　Ｍ．ウェーバー　レッドブル・ルノー
９位　Ｆ．マッサ　フェラーリ
１０位　Ｎ．ロズベルグ　メルセデスＧＰ

　ハンガリーＧＰです。今回はロータス勢との死闘を制したハミルトンに祝杯が挙がりました。ポールスタートのハミルトン。スタートを上手く決めてポジションをキープ。その後、２番手に着けたグロジャンとマッチレースを展開します。３番手に着けるバトンをも引き離していくハイペース。そして１回目のピットイン。ハミルトンとは違うソフトタイヤを履いたロータス勢がハミルトンに肉薄しますが、オーバーテイクするには至らず。そして、２回目のピットストップ。コース復帰の際、チームメイトのグロジャンをかなり強引に抜き去ったライコネン。自らの手で扉をこじ開け、遂にハミルトンを射程距離内に捕らえます。しかし、敵もさる者。ハミルトンは後ろから攻め立てるライコネンとのギャップを冷静にコントロールするクレバーなドライビングで、上手く抑え込みます。そして、ライコネンの猛追を振り切りハミルトンが今シーズン２勝目。現在ランキング４位に着けております。しかし、ライコネン、今シーズン３回目の２位フィニッシュです。勝てそうで勝てない。そんなやるせなさを一番感じているのはライコネン本人でしょう。まあ、ここまでの速さと強さがあれば復帰後の初優勝はそう遠くないところに来てはいると思いますが。さて、復帰早々グランプリ界を賑わせているライコネンですが、この人の活躍を快く思っていない人がいるとすればこの人、シューマッハ以外にはいないでしょう。５回も表彰台に登っているライコネンに対して、復帰後３シーズン目にやっと表彰台に登れたのはあまりにも差があり過ぎ。更に若手のチームメイト、ロズベルグと比べてしまうと歴然と差が出ています。チームメイトが優勝を含む活躍をしている以上、もはや言い訳はできませんからね。ワールドチャンピオンは実に７回、「ターミネーター」とまで呼ばれていたドライバーにしてはあまりにもアレな成績です。まあ、Ｆ１から離れていた時のレース活動の違いがあるのでシューマッハにも弁解の余地が無いこともないですが。ライコネンはＷＲＣという第一線の舞台で走っていましたからね。さて、前回４位入賞で注目するしかないっしょ？と自分が期待を持っていた可夢偉ですが、スタートは１５蕃グリッド。スタートの混乱に巻き込まれて大きく順位を落としてしまいます。その後は順位を上げることもままならず、最後は油圧系のトラブルでピットイン。そのままレース終了で１８位完走扱いというあまりにも残念な結果に終わってしまいました。前回ドイツＧＰのホッケンハイムは割とストップ・アンド・ゴータイプのサーキットなので、似た様なタイプのサーキットのオンガロリンクなら、可夢偉の好調を維持出来ると思ったのですが、上手くいかないものですね。この残念な結果で、スッキリしない気持ちのまま夏休みに突入することになった可夢偉。まあ、帰国してからはプロモーション活動などで忙しくなる筈で、落ち込んでいる暇等は無いと思われます。逆に、この方がイヤなことを考えたりせずに済むので良いかもしれませんね。きっと今頃は「次はやったるで～」と思っているに違いありません(関西の人ですから)。さて、次回は１か月の休みをはさんでベルギーＧＰです。長い休みの間、鋭気を養う人もいればずっと働き詰の人もいると思いますが、マシンの重要なアップデートも終わってチームの勢力図が大きく塗り替えられる筈です。と、言いたいところですが、今シーズンはタイヤの影響が大き過ぎるので、使い方に長けているチーム（ドライバー）が抜きんでるでしょう。アロンソが、出来が残念なフェラーリのマシンで今シーズン３回も優勝しているのは、その証左に他なりません。次回スパのジェットコースター、またも荒れそうな予感がします。