F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2017 ROUND 11 HUNGARIAN GP

2017年08月04日 23時20分02秒 | Weblog
1位 S.ベッテル フェラーリ
2位 K.ライコネン フェラーリ
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
6位 F.アロンソ マクラーレン・ホンダ
7位 C.サインツ トロロッソ・ルノー
8位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
9位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
10位 F.バンドーン マクラーレン・ホンダ

 ハンガリーGPです。スターティンググリッドはポールがベッテル、以下ライコネン、ボッタス、ハミルトン、フェルスタッペン、リチャルド、アロンソ、バンドーンのオーダー。フェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンと綺麗に並びました。スタートはベッテルがややイン側をキープ。ライコネンが1コーナーでアウト側から並びかけますが順位はそのままです。しかし後続のヒュルケンベルグとグロジャンが接触。ヒュルケンベルグに押し出されたグロジャンはコースアウト。続いて2コーナーではフェルスタッペンとリチャルド、チームメイト同士で接触です。サイドバイサイドでコーナーに入った両者でしたが、イン側にいたフェルスタッペンのブレーキがロック。アウト側に膨らんでリチャルドのマシンのサイドポンツーンにヒットしました。ぶつかり方はそれ程激しい感じではなかったのですが、思いの他ダメージが酷くラジエーターを破損。リチャルドは自らのマシンから漏れた冷却水とオイルに乗ってしまいスピン。オープニングラップでリタイアです。この接触の過度でフェルスタッペンには10秒ストップのペナルティが課されることになりました。その後、フェルスタッペンは4番手を走行。1コーナーでハミルトンにアウト側から仕掛けられますが、イン側をガッチリ守ってポジションキープ。一方先頭のベッテルはファステストラップを連発して後続を引き離しにかかりますが、その後ステアリングに問題を抱え、ペースダウンせざるを得なくなります。30周目、上位陣が続々ピットインを始めます。しかし、フェルスタッペンだけはステイアウトを決め込み先頭を走り続けることに。そして、42周目に粘りに粘ったフェルスタッペンがピットイン、10秒ペナルティを消化してコースに戻ります。これで先頭は再びベッテルになりました。しかし、ステアリングのトラブルでペースが上がりません。後ろにいるライコネンがしびれを切らして順位の入れ替えを要求しますがチーム側は動かず。レースの方はフェラーリVSメルセデスの展開となっており、3番手のボッタスが2番手のライコネンにアタックしますが抜くまでには至りません。そこでメルセデスはハミルトンに前に行かせてライコネンにアタックさせるという作戦を採ります。しかも、アタックが失敗に終わった場合はポジションをボッタスに譲るという条件付きで。かくして、ハミルトンはライコネンにアタックしますが、近付くのも難しい状況の中敢え無く失敗。ファイナルラップに最終コーナーで約束通りボッタスにポジションを譲りました。トップチェッカーを受けたのはベッテル、そしてライコネンが続きます。フェラーリ、今シーズンモナコGP以来2度目のワンツーです。ライコネンは2位フィニッシュですが胸中は憤懣やるかたないものがあるのではないでしょうか。フェラーリに移籍してからというもの、一度も優勝がありません。モナコGPでは先頭を走っていたものの、ベッテルにアンダーカットされて2位に転落。久々の優勝のチャンスをチームメイトにかっさらわれました。今回のハンガリーGPでは、ステアリングにトラブルを抱えペースダウンしたベッテルに対して、チームに順位の入れ替えを要求しますが却下されています。まるでライコネンが勝てない呪いにかかってしまったかの様です。まあ、今回の件はタイトル争いを見据えての措置なのでしょう。フェラーリというチームは一方のドライバーに犠牲を強いてタイトルを獲得してきたということを過去に何度も行っていますからね。1979年、ジョディ・シェクターにタイトルを譲ったジル・ビルヌーブ。2000~2004年、シューマッハのサポート役に徹したバリチェロ辺りでしょうか。ライコネンも元チャンピオンというプライドがありますから、サポート役を強いられるなんていうことは当然ガマンならないでしょう。ライコネンとベッテルは仲がいいとはいえ、ここまで勝つチャンスを潰されるとライコネンもいい加減いやになってしまうんじゃないでしょうか。さて、今回の影の主役はフェラーリ、メルセデス、レッドブルでも無くマクラーレンのアロンソです。6位フィニッシュながら、まさかのファステストラップです。ここの所、僅かにですが調子が上向いてきているマクラーレン・ホンダ。オンガロリンクの中低速というコース特性も功を奏したのでしょう。フラストレーションが溜まって、インディ500に参戦したりして突飛な行動を見せていたアロンソですが、結果らしい結果を出して少しは落ち着いたんじゃないでしょうか。レース後、デッキチェアーに寝そべって終始ゴキゲンでした。一足先にリゾートスタイルでアロンソは良い気分のままサマーブレイクに突入できそうですね。「F1 WISHES YOU HAPPY HOLIDAY!」です。