F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2022 ROUND 9 CANADIAN GP

2022年06月26日 10時35分46秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 C.サインツ フェラーリ
3位 L.ハミルトン メルセデスAMG
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 C.ルクレール フェラーリ
6位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
7位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ
8位 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ
9位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
10位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス

 カナダGPです。スターティンググリッドですが、ポールはフェルスタッペン。以下、アロンソ、サインツ、ハミルトン、マグヌッセン、ミック・シューマッハ、オコン、ラッセル、リチャルド、周冠宇と続きます。フェルスタッペンは久々のポールポジション。そして、何だってー?2番グリッド、フロントロウにはアロンソが着けています!雨の予選、刻一刻と状況が変わる路面状況を読んで2番グリッドを獲得。ベテランらしい読みを生かした戦略が見事当たったという訳ですね。そして、マグヌッセンやミック・シューマッハなど珍しい面子が顔を見せています。スタート時の天候は予選とは打って変わって快晴。各車一斉に動き出します。大きな乱れは無く隊列をなしていきいます。やや2番手のアロンソが離されているでしょうか。8周目、10番手のペレスがマシントラブルでスローダウン。おそらくターン8でしょうか、エスケープゾーンにマシンを停めてリタイアです。このインシデントによりヴァーチャル・セーフティーカーの導入です。上位陣では、フェルスタッペンとハミルトンがピットインしてタイヤ交換を済ませています。この時点で、先頭からサインツ、アロンソ、フェルスタッペン、ラッセル、オコン、ハミルトンのオーダー。アロンソは2番手に着けており大健闘。チームメイトのオコンも5番手とアルピーヌ勢好調です。24周目、メインストレートでハミルトンがアロンソをオーバーテイク、3番手ポディウム圏内に上がってきました。今回は「らしい」レースをしているハミルトン、マシンが跳ねる症状は収まったのでしょうか。一方のアロンソ、トップチームに背後に着かれると、さすがに手も足も出ません。既にフェルスタッペンにも抜かれており、ジワジワとポジションを落としています。44周目、タイヤ交換を済ませてピットアウトしてきたフェルスタッペンですが、ハミルトンが並びかける様なタイミングでターン2に滑り込んできました。イン側にいるハミルトンが有利になりフェルスタッペンの前に出ます。昨シーズンはタイトルを争った因縁のこの2人。ていうか、今シーズン不振を極めているハミルトン、フェルスタッペンの前を走るのは今シーズン初じゃないですか?そんな、ハミルトンをフェルスタッペンが追い詰めます。ターン10のヘアピンで一気に差を詰めると、その後に続くストレートでオーバーテイク、と思いきやハミルトンがピットイン。どゆことー?徒労に終わってしまった感のあるフェルスタッペンによるハミルトンの追撃ですが何はともあれフェルスタッペン、2番手にジャンプアップです。49周目、角田裕毅がピットロードでコースアウトしてクラッシュ。オーバースピードで出口に向かった為、コーナーになっている出口を曲がり切れなかったのでしょう。珍しいアクシデントです。おそらく、他車の前でコースに復帰しようと急いで、スピードを出し過ぎたのではないでしょうか。角田裕毅、何とももったいないミスでリタイアです。終盤、サインツが先頭のフェルスタッペンを、約1秒のギャップで追い立てますが攻めきれずにチェッカー。優勝はフェルスタッペン、2位はサインツとなりました。サインツの優勝はまたしてもおあずけです。3位はハミルトン。久々のポディウムです。コース上のバトルでポジションを上げるという彼らしいバトルでした。後輩のラッセルよりも上の順位でフィニッシュしたことで、少しは溜飲が下りたのではないでしょうか。しかし、絶対王者としてはこのポジションが物足りないのは本人が一番感じているはず。ハミルトンの昨シーズンまでのパフォーマンスと比べると今シーズンは惨憺たる状況です。今回のポディウムは、この長いトンネルを抜け出す突破口となるのでしょうか?

2022 ROUND 8 AZERBAIJAN GP

2022年06月19日 08時59分31秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 S.ペレス レッドブル
3位 G.ラッセル メルセデスAMG
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 P.ガスリー アルファタウリ・レッドブル
6位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス
7位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
8位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
9位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
10位 E.オコン アルピーヌ・ルノー

 アゼルバイジャンGPです。スターティンググリッドはポールがルクレール。以下ペレス、フェルスタッペン、サインツ、ラッセル、ガスリー、ハミルトン、角田裕毅、ベッテル、アロンソと続きます。何とルクレール、驚異の4戦連続ポールです。この速さを結果につなげたいところ。そして、ガスリーが6番手と、トップ3に割って入る健闘。チームメイトの角田裕毅も8番手とシングルグリッドに着けており、期待がかかるところですね。スタート時の天候は晴れ。まばゆいばかりの陽光が照り付けております。シグナルが消え各車一斉に動き出します。イン側2番グリッドのペレスの伸びが良くルクレールのインに飛び込みホールショット。一方アウト側のルクレールはタイヤスモークを上げながら直角コーナーのターン1をクリアしていきます。それにしても、ターン1のバリアのレイアウトはやや危険を感じさせますね。ターン1の立ち上がり時にアウト側に膨らむマシンが多いのですが、その先に立ち塞がるかの様に次のストレートに続くバリアが現れる様になっています。もし、ターン1の立ち上がりでアウトに膨らみ過ぎると正面に近い角度からバリアに当たる格好になってしまいます。そこはRがついていて多少衝撃は抑えられる様にはなっていますが、何とかならないものでしょうか。ホールショットのペレスは後続を引き離しにかかります。その後ろはフェルスタッペンとサインツがバトルを繰り広げ、中盤以降は大渋滞という様相です。”SOMETHING FAILED.”9周目、ターン4で突然サインツがエスケープゾーンに飛び込みます。どうやらマシントラブルの模様。スタンドにいるティフォシ達は両手を挙げて落胆を隠しません。このアクシデントによりバーチャルセーフティーカーの導入。各車ピットインし、タイヤ交換を済ませます。13周目、ターン3でベッテルが長いストレートを使ってオコンを抜きにかかります。しかし、勢い余って止まり切れず、正面のランオフエリアにマシンが飛び出しました。そして、スピンターンでマシンの向きを変えてえから、後続の角田裕毅が通り過ぎるのを待って出ていきます。スピンターンで一瞬でマシンの向きを変えるあたりはさすが、プロのレーシングドライバーだなと感心させられますね。”NO FIGHTING.”15周目、ターン1でペレスがフェルスタッペンを前に出します。その際に、チーム側がペレスにすんなりと前に行かせる様釘を刺したという訳ですね。まあ、チームメイトである以上、ラップタイムの速いフェルスタッペンにポジションを譲るのは、しょうがないところでしょう。”PROBLEM! PROBLEM!”20周目、メインストレートを全開走行中のルクレールのマシンから白煙が上がります。ルクレールは惰性でそのままピットに戻りリタイア。首位を走行中のルクレールにとっては正に悪夢としかいいようがありません。スペインGPと同様、首位走行中にエンジントラブルに見舞われました。ここにきて信頼性不足の問題が持ち上がってきたフェラーリ。レッドブルと戦う上で大きな足枷となっています。早期の対策が望まれるところ。”DOUBLE DNF”フェラーリ勢全滅です。25周目、先程と同じターン3、またも同じシチュエーションでベッテルがアウト側からオコンを抜きにかかります。そして、今度はキッチリ止まってオーバーテイク成功、7番手にジャンプアップです。そして、レースの方はフェルスタッペンがトップチェッカー。ライバルがいなくなり、2位のペレスに20秒以上の差を着け後半は余裕の展開となりました。とはいえ、速さではフェラーリが一歩抜きんでているので、レッドブルとしてはアドバンテージがある訳ではないので安泰という訳にはいかないでしょう。2位はペレス。レッドブルワンツーです。フェルスタッペンにポジションを譲るなど、複雑な心境でしょうが、レッドブルはフェルスタッペンを中心にして動いているチーム。そこのところを承知してチームに加入したのでしょうから、これは耐えるしかありませんね。速さはあるが信頼性の低いフェラーリ、そして完走率の高いレッドブルと今後もこの両雄が選手権争いを引っ張っていくことになるのでしょう。

2022 ROUND 7 MONACO GP

2022年06月05日 08時08分41秒 | Weblog
1位 S.ペレス レッドブル
2位 C.サインツ フェラーリ
3位 M.フェルスタッペン レッドブル
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 G.ラッセル メルセデスAMG
6位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
7位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
8位 L.ハミルトン メルセデスAMG
9位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ
10位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス

 モナコGPです。スターティンググリッドはポールがルクレール。以下サインツ、ペレス、フェルスタッペン、ノリス、ラッセル、アロンソ、ハミルトン、ベッテル、オコンと続きます。ルクレールがポール。ここは地元だけに何としても優勝したいところですね。フロントロウをフェラーリが、セカンドロウをレッドブルが占める展開です。6番グリッドのラッセルはハミルトンよりも上の順位。何というかラッセルはチームメイトに対する対抗意識がすごく強い気がします。何としても相手を打ち負かしてやろうというか。クビサと組んでいた2019年は予選で全勝していますしね。スタート時のコンディションは雨は止んでいるもののウェット。雨が止むのを待った為、約1時間遅れでのスタートとなりました。スタート形式はセーフティーカー先導のローリングスタート。しかし、ラティフィがステーションヘアピンでブレーキをロックさせてバリアに接触。このアクシデントが原因で赤旗中断となります。他にもストロールが左に大きく回り込むマスネでアウト側のバリアに接触して最後尾からのスタートとなっております。3周目にレーススタート。インターミディエイトを履くガスリーがウェットを履く周冠宇やリチャルドを次々と抜いていきます。18周目、ルクレールはピットインしてインターミディエイトに交換。21周目、サインツがハードに交換。直後にルクレールが再びピットインして同じくハードに交換。急速に回復していく路面にルクレール、翻弄されています。レースの方は首位がペレス、その直後にサインツが続きマッチレースの様相を呈しています。その後、再び雨が降り始め、各車マシンの挙動が不安定になりコントロールが難しい状況になっていきます。2番手を走行中のサインツがメインストレートでリアを滑らせ、ペレスとのギャップが広がります。27周目、そんな不安定なコンディションの中、ミック・シューマッハがプールサイドシケインでクラッシュ。コントロールを失ってスピンしながらイン側のガードレールに接触。そして、そのまま跳ね返って外側のバリアに突っ込みました。マシンはリアセクションがち切れる程の大クラッシュでしたが、ミック・シューマッハは無事。そして、レースは33周目に再開。雨は上がり、路面はほぼ乾いているという状況。そんな中、ペレスを先頭にサインツ、フェルスタッペン、ルクレールとレッドブルとフェラーリのマシンが数珠つなぎとなって先頭集団が形成されています。少しのミスも許されない緊迫した状況の中、ペレスは安定したドライビングでラップを刻んでいきます。そして、2時間ルールが適用されペレスがトップチェッカー。キャリア3勝目です。それにしても、本当にペレスは荒れたレースに強いですね。初優勝となった2020年のサヒールGPでは序盤の接触で最後尾に落ちるも、怒涛の追い上げとメルセデスの炊いた交換ミスに乗じて首位でチェッカーを受けました。他にも2018年のアゼルバイジャンGPでは、クラッシュが相次ぐ波乱の展開をくぐり抜けて3位表彰台を獲得しています。ペレスは2020年にアストンマーチンに加わるベッテルに押し出される形で、チームから離脱することが決定していました。そこに助けの船を出したのがレッドブル。期待する成績を出せていないアルボンに代わってペレスを招き入れたのです。サヒールGPでの勝利が大きく物を言ったのは間違いありません。こうして、奇跡的に再びトップチームに加入したペレス。近頃契約延長も発表されました。トップチームから、中団のチームに移籍するなど、ピークを過ぎたドライバーには厳しいF1の世界。そんなF1の世界でもしぶとく生き残る、ドライビングスタイルを自らの人生でも体現しているペレスは稀有な存在といえるでしょう。2位はサインツ。何と2年連続モナコGPで2位です。2020年のイタリアGPでもそうでしたが、首位を追い詰めながらも勝利を逃した今回のモナコGP。何とも悔しい結果となっていました。サインツはこれまで何度もポディウムに上がっていますが、優勝はありません。もう、実力は十分にありますので、早く初優勝を遂げて「セカンド・プレイス・フィニッシャー」を返上したいものですね。ちなみに、1984年のモナコGPは大雨となり、荒れた展開となりました。この時、ルーキーだったセナが怒涛の追い上げで2位になっています。競技委員長の判断で赤旗中止になっていなかったら首位のプロストを逆転してセナが優勝していたのは確実とみられていました。この時のセナの走りは今でも語り草となっています。天才が早くもその才能の片鱗を見せたという訳ですね。雨で荒れに荒れた今回のモナコGP。ペレスの劇的な勝利で幕を閉じましたが、後年特筆されるレースとなることは間違いないでしょう。